正恩氏、「先軍路線」継承か=「遺訓政治」進める―北朝鮮(時事通信) - goo ニュース
北朝鮮の体制が、人類史上稀に見る特異な弾圧体制であることは、今や、国際社会の常識と化しています。しかしながら、かの国では、常識と非常識が逆転しており、自国が異常であるとの自覚が希薄です。こうした国は、ガリバー旅行記に登場してきそうです。
”高波を受けて船から海に放り出されたガリバーは、ある北の国の浜辺に流れ着きました。目を覚ましてあたりを見回しましても、助けてくれそうな人は、誰もいません。そこで、近くの村まで、自分の足で歩いてゆくことにしました。ようやく、人の気配がする集落に辿りついたのですが、村人は、みな、がりがりに痩せこけている上に、ガリバーなど眼中になく、話しかけても無視を決め込んでいます。おかしな村に迷い込んだもの、と頭を抱えていると、一人の人物が近寄ってきました。「あなたは、大変な国に来てしまいましたね。私は、随分と前にこの国にさらわれて連れてこられたのですが、このような国は、世界中探しても、ここだけです。何故って、全てがあべこべであるのですから。まずは、私についてきてください。びっくるする光景をお見せしましょう。」ガリバーは、この人物の言うままに、この国の都へと向かいました。そこでは、この国の指導者の葬儀が厳粛に執り行われていました。国民は、みな、大声をあげて泣いています。ガリバーは、この人物に言いました。「この国の指導者は、大変、国民から愛されていたのですね。」すると、この人物はこう答えたのです。「いえいえ、この国では、国も国民も、本心とは反対の行動をとることが”決まり”になっているのです。国民は、本当は、哀しいわけではなく、陰では、悪口もいっているのですが、その反対の態度をとらないと、殺されてしまうのです。」ガリバーは、びっくりして言いました。「それでは、嘘泣きということなのですか。でも、そのような恐ろしい指導者ならば、本人だけは、本心から行動しても許されるのではないでしょうか。」「いやいや、指導者もまた、本心を晒してはならないのです。指導者は、密かに贅沢三昧の生活を送っているのですが、国民に対しては、国家のために全身全霊を尽くして働いていると言わなければならないのです。」とこの人物は、憂鬱そうに囁きました。「何と言っても、今度の指導者の死去も、国家のための過労死、ということになっているのですから…」”
ここで、ガリバーは、”絶句”ということになるのですが、国家と国民が、お互いに嘘で取り繕わなければ成り立たない国は、悪い冗談のようです。ガリバー旅行記は、18世紀のフィクションなのですが、この「あべこべ国」は、21世紀の実話であることろが、恐ろしい限りなのです。
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北朝鮮の体制が、人類史上稀に見る特異な弾圧体制であることは、今や、国際社会の常識と化しています。しかしながら、かの国では、常識と非常識が逆転しており、自国が異常であるとの自覚が希薄です。こうした国は、ガリバー旅行記に登場してきそうです。
”高波を受けて船から海に放り出されたガリバーは、ある北の国の浜辺に流れ着きました。目を覚ましてあたりを見回しましても、助けてくれそうな人は、誰もいません。そこで、近くの村まで、自分の足で歩いてゆくことにしました。ようやく、人の気配がする集落に辿りついたのですが、村人は、みな、がりがりに痩せこけている上に、ガリバーなど眼中になく、話しかけても無視を決め込んでいます。おかしな村に迷い込んだもの、と頭を抱えていると、一人の人物が近寄ってきました。「あなたは、大変な国に来てしまいましたね。私は、随分と前にこの国にさらわれて連れてこられたのですが、このような国は、世界中探しても、ここだけです。何故って、全てがあべこべであるのですから。まずは、私についてきてください。びっくるする光景をお見せしましょう。」ガリバーは、この人物の言うままに、この国の都へと向かいました。そこでは、この国の指導者の葬儀が厳粛に執り行われていました。国民は、みな、大声をあげて泣いています。ガリバーは、この人物に言いました。「この国の指導者は、大変、国民から愛されていたのですね。」すると、この人物はこう答えたのです。「いえいえ、この国では、国も国民も、本心とは反対の行動をとることが”決まり”になっているのです。国民は、本当は、哀しいわけではなく、陰では、悪口もいっているのですが、その反対の態度をとらないと、殺されてしまうのです。」ガリバーは、びっくりして言いました。「それでは、嘘泣きということなのですか。でも、そのような恐ろしい指導者ならば、本人だけは、本心から行動しても許されるのではないでしょうか。」「いやいや、指導者もまた、本心を晒してはならないのです。指導者は、密かに贅沢三昧の生活を送っているのですが、国民に対しては、国家のために全身全霊を尽くして働いていると言わなければならないのです。」とこの人物は、憂鬱そうに囁きました。「何と言っても、今度の指導者の死去も、国家のための過労死、ということになっているのですから…」”
ここで、ガリバーは、”絶句”ということになるのですが、国家と国民が、お互いに嘘で取り繕わなければ成り立たない国は、悪い冗談のようです。ガリバー旅行記は、18世紀のフィクションなのですが、この「あべこべ国」は、21世紀の実話であることろが、恐ろしい限りなのです。
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