万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

味方でも敵でも危ない不穏な韓国

2015年03月09日 15時51分06秒 | 国際政治
米韓関係強化の契機=リッパート大使見舞う―朴大統領(時事通信) - goo ニュース
 リッパート駐韓大使がテロリストに襲撃された事件の衝撃が冷めやらぬ中、入院中の大使を朴大統領が見舞ったことで、米韓関係の強化が確認されたと報じられています。この事件、これで一件落着とはいかないように思えるのです。

 事件後、ケリー米国務長官から厳罰を求める要望があったとは報じられていますが、本事件が将来の米韓関係に与える影響をどのようにについては、アメリカ政府からの公式のコメントは未だ出されていないようです。それにいたしましても、韓国との関係は、まことに頭が痛い問題です。事件の起きた講演会の主催団体は親北派であると同時に、朴大統領の支援団体でもあったとの情報もあります。このことは、韓国国内には、大規模な親北組織が既に広範なネットワークとして形成しており、政権中枢まで影響力を及ぼしていることを意味します。しかも、テロや暴力までも手段としているとしますと、仮に第二次朝鮮戦争が起きるとしますと、在韓米軍は、韓国領域にあっても安全は保障されず、テロ攻撃に晒される可能性があります(日本国内の米軍基地も危ない…)。また、軍内部にも親北勢力が浸透しているとしますと、韓国軍寝返りのリスクもあります。そして、第二次朝鮮戦争ではなく、米中戦争が発生した場合には、親中路線に傾いてきた韓国が、最後までアメリカ陣営の一員として闘うのか、日本国もまた不安に苛まれます。米中戦争の場合には、日本国も日米安保の発動により交戦国となっている可能性があり、最悪の場合には、背後から韓国軍に撃たれるかもしれないからです。

 地政学的には韓国の地は重要であっても、安全保障体制を構成するメンバーとしては、韓国という国は、あまりにリスクが高すぎます(虚偽の情報発信も多い…)。この事件の背景は詳らかではありませんが、韓国国内の情報分析の次第では、防衛線が釜山となるシナリオも検討すべきではないかと思うのです。

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コメント (2)
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