万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

”人身売買”-近づく”慰安婦”の実像

2015年03月28日 15時26分03秒 | 国際政治
慰安婦問題で「人身売買」言及=安倍首相、米紙インタビューに(時事通信) - goo ニュース
 朝日新聞社の虚偽報道以来、日本軍が20万人もの朝鮮女性を戦場に強制連行して”慰安婦”にした、とする説は、韓国の積極的な国際プロパガンダによって国際社会に流布されてしまいました。一端、このような説が広がりますと、それを打ち消すことは、流布の数倍の努力を要します。アメリカでは、公立学校の教科書にも記載されているのですから。

 本日のニュース記事によりますと、安倍首相は、米紙のインタヴューに応えて、はじめて「人身売買」という言葉を用いたと報じられております。個別の「人身売買」事件については、今後、調査する必要がありますが、少なくとも、”日本軍による拉致説”や”性奴隷説”よりは、はるかに”慰安婦”の実態に近づいているのではないかと思うのです。韓国人元慰安婦の証言を集めても、日本軍によって組織的に連行されたとするものはなく、せいぜい事業者の勧誘に憲兵が立ち会っていたといった証言があるのみです。日本政府や軍が慰安婦の強制動員を実施した事実もなく、吉田証言で語られた”慰安婦狩り”は作り話であることは、朝日新聞社も認めております。近年明らかとなった事実から推測しますと、朝鮮半島出身の”慰安婦”とは、その大半は自発的に事業者の募集に応募した職業慰安婦であり、その中には、少数ながら事業者に騙された犯罪被害者も存在した、ということです(朝鮮半島では、李朝時代から人身売買が頻発していた…)。そうであれば、慰安婦問題が持ち出された80年代から90年代にかけて(元慰安婦の年齢はおよそ60代…)、被害者として名乗り出た慰安婦の数がわずか243名であった理由も説明が付きます。しかも、これらの元慰安婦達の証言も信憑性が低く、河野談話の調査の時には厳選されたと言います。犯罪被害者ですので同情を寄せるべき人々なのですが、謝罪と賠償を得るために日本国を誣告するとなりますと憐憫の情も飛んでしまいます…。

 アメリカで設置されている慰安婦像には、日本兵が朝鮮女性を強制連行する様子を描いたレリーフなどもあるそうです。教科書の記述の訂正のためにも、日本国政府には、慰安婦の実像について、国際社会に対してより積極的な説明をお願いしたいと思うのです。

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コメント (2)
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