中国主導の投資銀、首相「慎重な検討必要」 融資審査・組織運営に懸念(産経新聞) - goo ニュース
ここ数日、中国主導のアジアインフラ投資銀行の問題点を書いてきましたが、本日も引き続き、この問題を扱いたいと思います。本日のテーマは、中国のダブル・スタンダードです。
経済発展の速度が急激であったため、中国国内のインフラが十分に整備されているとは言えず、凡そ14億人とされる国民の平均的な生活水準は、先進国レベルには追い付いていません(汚染による劣悪な環境も…)。このため、膨大な資金力を貯め込んでいるとされながら、日本国のODA対象国となると共に(最大の支援対象国であった…)、国際機関からも融資を受けてきました。日本国からのODAは、打ち切り論がありながらも、今日なおも、様々な名目で継続されているそうです(年間300億円以上?)。アジア開発銀行についても、つい最近までは、”経済大国であり、かつ、非民主的な体制を敷いている中国が融資先になるのは適切ではなく、資金調達に苦しむ途上国を優先すべき”とする批判を受けつつ、中国は、今日に至るまで巨額の資金を借り受けています。自らもインフラ資金を要する国であり、実際に、諸外国や国際機関から資金援助を受けていながら、アジア開発銀行に挑戦するかのように、アジアの盟主を気取ってアジアインフラ投資銀行を設立する中国の姿勢は、狡猾なダブル・スタンダードとしか言いようがありません。常識があれば、他国からのODAは遠慮し(ODA予算は他の途上国へ…)、アジア開発銀行からの融資も、自国より資金力の乏しい他の諸国に譲るはずです。
他国や国際機関からの融資なくして本気で自国の隅々までインフラを整備しようとするならば、中国には、アジアインフラ投資銀行に資金を投入する余裕はないはずです。中国が付けた優先順位は、間違っているのではないでしょうか。
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経済発展の速度が急激であったため、中国国内のインフラが十分に整備されているとは言えず、凡そ14億人とされる国民の平均的な生活水準は、先進国レベルには追い付いていません(汚染による劣悪な環境も…)。このため、膨大な資金力を貯め込んでいるとされながら、日本国のODA対象国となると共に(最大の支援対象国であった…)、国際機関からも融資を受けてきました。日本国からのODAは、打ち切り論がありながらも、今日なおも、様々な名目で継続されているそうです(年間300億円以上?)。アジア開発銀行についても、つい最近までは、”経済大国であり、かつ、非民主的な体制を敷いている中国が融資先になるのは適切ではなく、資金調達に苦しむ途上国を優先すべき”とする批判を受けつつ、中国は、今日に至るまで巨額の資金を借り受けています。自らもインフラ資金を要する国であり、実際に、諸外国や国際機関から資金援助を受けていながら、アジア開発銀行に挑戦するかのように、アジアの盟主を気取ってアジアインフラ投資銀行を設立する中国の姿勢は、狡猾なダブル・スタンダードとしか言いようがありません。常識があれば、他国からのODAは遠慮し(ODA予算は他の途上国へ…)、アジア開発銀行からの融資も、自国より資金力の乏しい他の諸国に譲るはずです。
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