起き抜けの散歩に出かけた
夫がなかなか帰ってこない
またいつものように
通り沿いの仲間と話し込んでいるに違いない
夫と同時に起きて
洗濯して掃除して盆栽たちに水をやり
畑に出かけて一仕事
6時過ぎに家に入ってもまだ帰っていない
やがて帰ってきた夫は
「ほれ」
涼しい顔でカッコべをわたす
中を見たら
あ”~~~~鰍である
朝から村を流れる川で
鰍を取ってきたらしい
まだ生きている
八つ目だの ナマズだの 鰍だのは
大抵生きたまま家に持ち込まれる
こういうのきらい
だが勿論 処理は私である
そういえば息子が子供のころ
おじいちゃんが好きだというので
鰍を採ってきたことあったな・・・と
もう何十年も前のことを思い出す
そして ガスコンロの焼き魚の皿に並べた
夫には小言を言いながら
息子のむかしは懐かしく思い出した