夏祭り。全国のみなさんは、8月23日(金)から25日(日)まで、3日間の日程で催される「にっぽんど真ん中祭り」をご存知ですか。全国的にもかなり浸透しているとは思いますが「ど真ん中、というのだから名古屋あたりの祭りじゃないの」という方も少なくないでしょう。
生みの親は学生たち<o:p></o:p>
その通り、名古屋の祭りです。名古屋の学生たちが生み出し、「どまつり」の愛称(ネットでの検索もこの4文字で大丈夫です)で人気上昇中。ことしで15回目ですが、名古屋市など行政が主導する信長・秀吉・家康の郷土三英傑行列がメーンの「名古屋まつり」にひけをとらない祭りに育ちました。 祭りへの参加は地域や職場などでチームを構成、民謡の一節を入れた曲で鳴子を手に踊ることが条件。音響資材を積み込んだ地方車(じかたしゃ)を先頭に、久屋大通公園をメーン会場に3日間、趣向を凝らした振付の踊りと衣装で踊りまくるのです。 第1回の参加26チーム、観客32万人。それが今では200チームを超え、観客も200万人規模に。愛知県内だけでなく関東・関西の大学、企業、地域同好会らが集結、高知の「よさこい祭り」と掛け持ちで参加するチームもあります。 <o:p> </o:p>
1999年、札幌のYOSAKOIソーランまつりに名古屋から参加した大学生チームのメンバーたちが企画しました。企画立案から本番まで、その過程には広告取り、警察やマスコミへの協力願い、参加チームの募集など膨大な課題があります。当時、僕がいた職場で働いていた学生アルバイト君が実行委員会のリーダーとして、仕事を終えるとすぐさま委員会の運営に奔走する姿に、僕も学生時代を懐かしく振り返ったものです。
「よさこい・ソーラン」がルーツ<o:p></o:p>
僕が少年時代を過ごした高知の「よさこい祭り」と札幌の「YOSAKOIソーランまつり」をモチーフにした祭りですね。栄や名古屋駅周辺などの名古屋の都心だけでなく、地域の商店街などでも鳴子(なるこ)を響かせます。
「観客動員ゼロ」を目指していることも、この祭りの特長です。観ているよりも踊ろうという訳で、年齢、性別、職業、国籍を問わず全員が踊りに参加するプログラム「総踊り」もあります。
学生君はいま「統括者」<o:p></o:p>
学生たちの実行委員会は祭りの規模の拡大に伴って民間・個人・地域らで構成する組織に移行し、現在は「公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団」となりました。
なお、高知の「よさこい祭り」は今年60回目。還暦です。「どまつり」よりひと足早く8月9日(金)から12日(月)まで4日間の日程で、華やかに、賑やかに開催されます。<o:p></o:p>