名古屋市農業センターを訪れると、いつも何らかの花に出会えます。
梅雨入り前のこの時期には、ヤマボウシの花(上)やニンジンの花(下)など。どちらも白が目を引きます。
花木園のヤマボウシはミズキ科の花。比較的背丈もある常緑樹で、国内各地や中国、朝鮮半島などに分布、古くから庭木として好まれており、濃い緑の葉を覆うように手裏剣の形をした花が並びます。
花といっても、白い4片は花弁ではなく花の付け根の葉が変形した包片。実際の花は、真ん中に見える小さな薄黄緑色の部分です。ハナミズキや日陰で咲く白い花が印象的なドクダミも同じだそうです。
野菜畑の奥の方で咲くニンジンの白い花。この地方でちょうど100年前の1919年に栽培が始まり、やわらかくて煮崩れしない「八事五寸人参(やごとごすんにんじん)」を、ニンジンのブランド品として広めようと採種と普及に取り組んでいるのです。
1寸といえば約3㌢。5寸だと15㌢ということになります。
ところが、採種用「八事五寸」の地上部に何本もニョキニョキ伸びた花の茎の背丈は、10倍の1・5~1・7㍍もある超ノッポ。茎のてっぺんに小さな花の集合体である直径15㌢ほどの半円球塊を咲かせています。