散歩道で咲いているシュロ(棕櫚)の花です。
シュロは雌雄異株、雌雄異花。㊤の2枚が雌、㊦の2枚が雄のようです。
散歩道のある名古屋南東部は今でこそマンションが建ち並ぶ街ですが、かつては農村だったことが分かります。散歩道でもその名残を目にすることが少なくありません。
とりわけ、名古屋市農業センター周辺には、大小の農業用水用溜池や雑木林、竹林などがあちこちに。そこでは養蚕のための桑の木をはじめ、茶の木、タンスや下駄などの材料となる桐の木が野生化した姿に出会います。
シュロも同様です。農家ではシュロ縄や箒、たわしなどの生活用品を作り、一部は販売もしていたことでしょう。
自然増殖したシュロも多く、この時期には樹高が数㍍から10㍍前後の頭の下に花が咲いています。
黄緑色で上向きに咲き広がっているのが雌の花。高くて近づけないので詳しくは分かりませんが、ネットで調べると小さな丸い花がびっしり咲いているようです。
雄の花はクリーム色で袋のような形で垂れています。開花のピークが過ぎたのか花殻のようなのが多くて、咲き盛りの花はあまり見られませんでした。