風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「白と赤と黒の競演」

2021-12-21 07:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

サザンカとナンテンとネズミモチ。名古屋・鶴舞公園の鶴々亭そばの林で目にした、白と赤と黒の競演です。

サザンカは、園内のあちこちで赤や白、ピンクの花を咲かせていますが、ここでは白が中心。結構背丈のある幹から伸びた深緑の葉を、かき分けるように咲いています。

鶴々亭の入り口には、艶やかな赤い実をびっしり付けた数十株のナンテン。古くから縁起木として人気のあるナンテンですが、白い花から生まれた赤い実がどんどん赤みを深めていくことから、花言葉には「私の愛は増すばかり」といったのもあるようです。

白い花から黒い実をつけるのは、ネズミモチ。この春、僕はその花をブログに「ヒマラヤトキワサンザシ」と書いてしまい、ブロガーさんのご指摘を受けて間違いに気づいたものでした。

ネズミの糞に似ているからネズミモチ、という名がついたと言われていますが、子どものころ住んでいた家では夜になると、天井裏を駆け回るネズミの足音を聞いたものです。上がった天井裏には黒い小さな粒々がいっぱい落ちており、それがネズミの糞でした。