風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「満開のマンサク」

2022-02-19 08:06:23 | 日記・エッセイ・コラム

驚きました。
この時期に、初めて満開のマンサクに出会ったのです。

マンサクの名は、春が訪れて「まず咲く花」とか、「満開に咲く」といった言葉がなまったと聞きます。しかし、僕はこれまで「満開になった様子は見たことがないので何とも言えないが、真っ先に咲くのだったら、ロウバイの方が早い」と思ってきたのです。
この日、久々に訪れた名古屋・庄内緑地公園でも、満開のロウバイを見たあと出会った3本のマンサクは、咲いていた花が数輪ずつ。「やっぱり、マンサクは遅い。来週にでも出直して来よう」と思ったものでした。

ところが、別の散策路を歩いている時でした。
行く手の林の傍に、赤みがかった濃い黄色の大きな塊が見えます。これが、満開になったマンサクでした。全部で5本。いずれも、大きく広げた枝に、形容しがたい形の花をびっしりと咲かせています。

先に見たまだツボミが中心のマンサクとの違いは、何だったのだろう。マンサクにも早咲き遅咲きがあるのだろうか。「花が満開に咲く」は確かだな。そんなことを考えながら、家路につきました。