緑の葉の中に白と紫紺の可愛い花が幾つも覗いています。名古屋市農業センターの野菜畑で目にしたソラマメ(空豆)の花に、70年も前の少年時代の記憶が蘇りました。
莢(さや)が青空に向かって伸びるからこの名が付いたと言われますが、少年時代を過ごした高知ではソラマメを「トマメ」と呼んでいました。念のためネットで調べると「とまめ(唐豆=そらまめ)」とあり、地域によってはこう呼んでいたと書かれていました。
食べ方も近年のような塩ゆでではなく、硬くなって収穫した豆を煎り口にするのが一番。ポケットに詰め込んでポリポリやり、ソラマメの花言葉通り「永遠の楽しみ」のひとつでした。
高齢になっても売り場を探して手に入れ、家族のひんしゅくを買いながら味わっていましたが、歯が1本2本と減り「中断」している昨今です。