♪山の畑の 桑の実を 小篭に摘んだは まぼろしか
この時季、通るたびに田舎で暮らしていた子どものころの童謡「赤とんぼ」や、農家のカイコに桑の葉をやった体験を思い出す散歩道を歩いてきました。
散歩道は農村地帯だった面影が今なお残る名古屋東部の一角。雑木林では生活雑貨の原料にしていた棕(しゅろ)や養蚕農家が植えた桑などが野生化して、樹高が10㍍はありそうな大木も何本か。垂れさがる桑の枝には縦2㌢、横1㌢ぐらいの実がびっしり。散歩道や草むらに熟した黒い実がころがっています。
いつもは、一つ二つ口に入れるだけですが、今回は50個ほど「収穫」。自分以外は誰も口にしないので、これで十分です。
木の上部ではムクドリが忙しく啄んでいます。木の下は僕の領分。争いごとなんてありません。