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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「名古屋市農業センターのしだれ梅、やっと『見ごろ』に。福寿草のおまけも」

2017-03-04 16:52:18 | 日記・エッセイ・コラム

福寿草のおまけも

「見ごろになったと言えるかな」
名古屋市農業センターのしだれ梅が、そんな感じになりました。

12品種、700本のしだれ梅がある同センターの「しだれ梅まつり」は2月23日に開幕、3月20日の予定で開かれています。ほぼ平年並みの開幕でしたが、その後の気温の上昇がいまひとつ。出掛けた人からも「少し遅れているみたい」の感想を耳にしていました。

しかし、最高気温が15度になった4日午後に出かけると、掲載した写真のような咲き具合。早き咲種は満開、遅咲き種は蕾のままでしたが、全体としては7分咲きといったところでしょうか。訪れた人たちの表情も満足げでした。

散策路で見かけた「福寿草」の案内文字をたどって行くと、梅林から少し歩いたところに群生でもしているように植えられた50本ほどの福寿草が満開に。

「梅は咲いたか桜はまだかいな」とばかり辺りを見回すと、硬く小さな蕾のソメイヨシノのそばに、ふくらんだ蕾をいっぱい付けた比較的若い一本の桜を発見。標示には「大寒桜(おおかんざくら)」の文字。
農業センターへは何度か訪れるのに、福寿草園も大寒桜も初めての出会いでした。楽しみが増えました。

大寒桜の開花は近いようです

 

 

 

 


楽描き水彩画「名古屋・四間道(しけみち)の町屋の軒下を飾る竹製の花鉢」

2017-03-03 07:34:08 | アート・文化

 

水彩画教室で出掛けた名古屋商人の聖地・四間道(しけみち)で見かけた民家の軒下に吊るされた竹製の花鉢を描きました。竹を輪切りにして作った鉢にシクラメンが揺れています。絵は10号サイズです。

この鉢と出会ったのは約10年前。今回と同様、教室のスケッチでした。
下に掲載した2枚の写真のうち、1番目がその時のものです。SDカードの記録では2007年4月26日。黄色や白のパンジーが5本の竹筒の鉢からこぼれんばかりに咲いています。白壁の土蔵や格子戸の町屋が並ぶ通りにマッチした風景に、民家の主の心遣いを思い感動したのを覚えています。

2枚目が今回(2月22日)の写真。シクラメンが咲いていますが、冬季に鮮やかな色彩りを見せてくれていただろうシクラメンも、開花の峠を過ぎて花数が少なくなっているのは仕方がないでしょう。
ただ、驚いたのは10年の歳月が過ぎて竹が多少色あせ、割れ目が入って紐が巻かれていますが、まだまだ活躍してくれそうなことです。花の管理を含めて民家の主の優しさの表れと思いました。

描きながら実際の風景を2カ所手直ししました。
ひとつは大きく描いた手前の鉢のシクラメンの花数を増やしたこと。冬の間を咲き続けた花も、最後の1本が残った段階でした。寂しいけど増やすよりも、1本だけを描く方がいいのではないか、と迷いましたが結局3本にしてしまいました。

もうひとつは、花の中にさしてあったウサギの人形。真っ白だし後ろ姿だったので、描き入れるのをやめようかと思いました。でも、ミッフィーの生みの親だったオランダのディック・ブルーナさんが89歳で亡くなったニュースを思い出し、ミッフィーでなくてもウサギは入れようと、服を着たうさちゃんにこちらを向いてもらいました。

2007年4月の様子

2017年2月の様子

 

 


楽書き雑記「締めくくりは愛知県立芸術大学=名古屋の芸術専門大学3校の卒展シリーズ最終週」

2017-03-01 07:53:39 | アート・文化

 愛知県美術館でのアート専門大学3校の卒展シリーズ最終週は、愛知県立芸術大学(愛知芸大)・大学院の卒業・修了制作展。開校50周年という区切りの年度の卒展にふさわしい力作に出会いました。
愛知芸大の卒展は県美術館のほか、長久手市にある大学の芸術資料館や、名古屋・中区錦3丁目の中央広小路ビル3階にある愛知芸大サテライトギャラリーでも開かれています。3月5日(日)まで。

県美術館会場で日本画、油画、彫刻、芸術学、デザイン、陶磁の作品を拝見。卒業後も学んだ道を生業にしたり、教職や企業で生かしていこうという学生が少なくないだけに、素人目にもレベルの高さを感じる作品が並んでいます。
昨年暮れの院展でも現役の学生を含めて約50人もの入選者を出した日本画。卒展会場の作品からも、プロの世界に飛び出していく覚悟が伝わってきます。

彫刻やデザイン、陶磁などのコーナーでも技術はもちろん、独創性に富んだ作品や膨大な時間と努力を傾注したであろう成果を目にすることができました。
参観者たちを前に作品の狙いや表現方法などを話したり、参観者にも衣装や狐の面をつけてもらって一緒に踊ることで作品を楽しく理解してもらおうという発表にも出会いました。