リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

森を見る人、木を見る人

2015年03月09日 | 日々の風の吹くまま
今日はみんな時差ボケ状態で生産性ががくんと落ちる日。夏時間(Daylight Saving Time)
の発案者はニュージーランドの人だそうだけど、実際はイギリスのウィリアム・ウィレットとい
うゴルフ狂が提案して、彼の死後に勃発した第一次世界大戦中に石炭の消費を抑える目
的で実施されたのが、ヨーロッパから北米へと広まったらしい。カナダでは全国的に統一さ
れていなくて、サスカチュワン州やBC州のロッキー山脈の反対側にある北と南の地域を
始め、虫食いのように各州の小さなコミュニティが夏時間を採用していない。ライフスタイル
が多様化した今はもう必要ないんじゃない?

夕方にポールが来て、家を売るための契約の話。提示価格を見て「その値段でほんとに売
れるのか」と相変わらず懐疑的なカレシ。公定評価額の4割増の数字だから無理もないか。
ポールに言わせると立地条件が良すぎるくらいだから提示価格より高値のオファーがあっ
ても驚かないそうな。契約はカレシがいろんな添付書類に目を通してからサインすると預か
りにしたので、話はもっぱらマーケティング戦略の相談。バンクーバーの戸建て市場は供給
不足で過熱気味だけど、バーナビーのコンドミニアム市場は供給過剰気味なのかあまり動
いていない感じで、戸建てを売ってコンドミニアムを買うにはもってこいのタイミング。

ただし、有利な条件でことが運ぶかどうかは、カレシがああだこうだとぐずぐず言って機を逃
さなければの話。カレシはどっちかというと木を見る人で、個々の木にこだわって森が見え
ていないことが多いけど、ワタシは森を見る人で、森を見渡して1本や2本枯れ木があって
も対策を考えればいいと思う。おまけにカレシはリスクが嫌いだけど、ワタシは情報を分析
した上で対応可能なリスクを引き受けるタイプ。ワタシは25年間ひとりでビジネスをやって
来たのに対して、カレシはビジネスを監督規制する側だったから、必然的にそうなったのか
もしれない。二人三脚なら最強のチームだと思うけど、歩調が揃わなければけんか腰。まあ、
引越し作戦が動き出してからの1ヵ月でけんかはまだ2回しかやっていないけど・・・。

サインするまでは家を売りに出せないから半歩前進と言うところだけど、とにかく足を前に
出さないことには前に進めないし、何も起こらない(と、事あるごとにカレシに言ってるんだ
けど)。それにしても、売り手と買い手の一人二役をやるのは思ったよりしんどいなあ・・・。