リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

プロよりも人気のボランティア先生

2015年12月01日 | 日々の風の吹くまま
目が覚めたら、とっくに日が昇っているはずなのに薄暗い。夜の間に雨が降ったらしいけど、
ひと休みの曇り空。こんな超特急での寒気の抜け方も珍しい。これから日曜日の終わりま
では「嵐のパレード」とか。カチンと凍ったと思ったら、今度は雨と風って、やだぁ。ま、天気
模様はともかく仕事の納期があるから、カレシを英語教室に送り出してねじり鉢巻。使われ
ている状況が特殊で辞書の定義がしっくりしない用語がいくつもあって、きのうは訳語の「新
規開発」に時間を取られてしまったから、今日はそれを駆使?してひたすら前進・・・。

ちょうど終わったところで、カレシが帰って来て「腹減ったぁ」の第一声。ささっと作った豚肉
ラーメンを食べながら「口コミで生徒が増えて来ちゃって困ったよ」。開講4週間目に入った
英語教室は小さな移民支援団体の小さなオフィスの中に衝立で区切っただけのスペース。
そこに10人以上(一時は18人)の生徒がすし詰めになっているそうで、それでも毎回カレ
シの教室に入りたいという人が来て、ここでもあっという間に長い待機リストができてしまっ
た。同じところでやっている別の教室から移りたいという人まで出て来て、こっちの方はさす
がに団体の主催者が押しとどめてくれているらしい。

どこで教室を開いても「口コミ」で希望者が増えるのは、カレシの教え方がよほどいいってこ
とかな。一応はカレッジのTESLの講座を修了しているからずぶの素人と言うわけでもない
けど、いつもプロの先生の教室よりも人が集るからすごい。何が違うんだろうなあ。無報酬
のボランティアと言うことで、生徒が心理的な垣根をあまり感じないのも人気の要素なのか
な。政府の補助でやっている教室ではカナダでの社会生活のあり方を教えるのが狙いのよ
うな上から目線の教材が多いらしいけど、お役所の意図に制約されないカレシは「使える英
語」そのものを教えるから受けるのかもしれないな。

いずれにしても、どっちかというと飽きっぽい性質のカレシが自分なりにいろいろと工夫しな
がら15年も続けて来たのはすごいことだと思う。ワタシはカレシに教えてもらったことはな
いけど、教師としての隠れた才能があったのかもしれない。人間って、長いこと身近にいて
もわからないことがあるものなんだな。今では生きがいなんだもん、15年前に「せっかく勉
強したんだから」とやんわりと社会奉仕に誘導して良かったと思う、ほんと。