8月9日(水曜日)。煙かもやか・・・。寝ている間にシーツから出ていた腕を蚊に刺されて、
かゆい、かゆい。右腕に1ヵ所、左手の甲に2ヶ所。横で寝ているカレシは被害ゼロなのに、
どうしていつもワタシばっかり刺されるんだろう。おまけにがまんして引っかかないでいても
あっという間にぷっくりした腫れが直径5センチくらいに広がってしまうから切ない。虫アレル
ギーかなあ、これ・・・。
今日は「National Hand Holding Day」だそうで、つまりは「手をつなぎましょう」デイ。一緒
になって42年だけど、お出かけのときは手をつないで歩いているし、寝る時だってベッドに
入っておやすみぃと言ってからしばらく手をつないでいるから、別に特別の日を限って奨励
してくれなくてもいいって。誰が考えついたのか知らないけど、メディアで絵になるイベントを
立ち上げようって魂胆でもあったんじゃないのかな。
トロントの友だちから小島慶子という人の『ホライズン』という小説のことを聞いて、ちょっと
調べてみたら、ほお、海外在住の日本人女性の「村」社会にある「階級意識」を描いたもの
とか。まあ、日本語自体が敬語や謙譲語という「階級方言」のようなものかあるから、階級
意識が日本的思考の中に根を張っていても不思議はないと思う。ワタシがカナダに来たの
はバブルより10年以上も前だったけど、日本企業では、仕事の内容が同じでも駐在員は
「社員」、現地採用は「従業員」という厳然とした「区別」があった。小説で中心になるのはい
わゆる「駐妻」のようだけど、あの頃はカナダ人と結婚して永住者になる女性は年間でも片
手で数えるほどだったせいか、ワタシが会った駐妻さんたちはいい人ばかりだった。
そういう事情もあってか、日本人ムラの外で42年を過ごして、その間に日本国籍を無くして
正真正銘の「根をおろした現地人」になったもので、今では完全な「部外者」だろうと思う。カ
ナダには永住者の間にも永住権を取得したカテゴリーによる階級意識があるようで、国際
結婚組はさらに配偶者の人種や職業、結婚した経緯によって微妙にランク付けされている
らしい節もある。それでいて、互いに「日本人であること」への同調圧力をかけ合いながら
(つまり、「現地人化」を牽制し合いながら)、「ムラ」としてまとまろうとしているのかもしれな
いけど、けっこうどろどろしていそうなところは小町横町で見られる「ムラ社会意識」とあまり
違わないような感じだけど。
かゆい、かゆい。右腕に1ヵ所、左手の甲に2ヶ所。横で寝ているカレシは被害ゼロなのに、
どうしていつもワタシばっかり刺されるんだろう。おまけにがまんして引っかかないでいても
あっという間にぷっくりした腫れが直径5センチくらいに広がってしまうから切ない。虫アレル
ギーかなあ、これ・・・。
今日は「National Hand Holding Day」だそうで、つまりは「手をつなぎましょう」デイ。一緒
になって42年だけど、お出かけのときは手をつないで歩いているし、寝る時だってベッドに
入っておやすみぃと言ってからしばらく手をつないでいるから、別に特別の日を限って奨励
してくれなくてもいいって。誰が考えついたのか知らないけど、メディアで絵になるイベントを
立ち上げようって魂胆でもあったんじゃないのかな。
トロントの友だちから小島慶子という人の『ホライズン』という小説のことを聞いて、ちょっと
調べてみたら、ほお、海外在住の日本人女性の「村」社会にある「階級意識」を描いたもの
とか。まあ、日本語自体が敬語や謙譲語という「階級方言」のようなものかあるから、階級
意識が日本的思考の中に根を張っていても不思議はないと思う。ワタシがカナダに来たの
はバブルより10年以上も前だったけど、日本企業では、仕事の内容が同じでも駐在員は
「社員」、現地採用は「従業員」という厳然とした「区別」があった。小説で中心になるのはい
わゆる「駐妻」のようだけど、あの頃はカナダ人と結婚して永住者になる女性は年間でも片
手で数えるほどだったせいか、ワタシが会った駐妻さんたちはいい人ばかりだった。
そういう事情もあってか、日本人ムラの外で42年を過ごして、その間に日本国籍を無くして
正真正銘の「根をおろした現地人」になったもので、今では完全な「部外者」だろうと思う。カ
ナダには永住者の間にも永住権を取得したカテゴリーによる階級意識があるようで、国際
結婚組はさらに配偶者の人種や職業、結婚した経緯によって微妙にランク付けされている
らしい節もある。それでいて、互いに「日本人であること」への同調圧力をかけ合いながら
(つまり、「現地人化」を牽制し合いながら)、「ムラ」としてまとまろうとしているのかもしれな
いけど、けっこうどろどろしていそうなところは小町横町で見られる「ムラ社会意識」とあまり
違わないような感じだけど。