リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

手をつなごうといってもいろいろ

2017年08月10日 | 日々の風の吹くまま
8月9日(水曜日)。煙かもやか・・・。寝ている間にシーツから出ていた腕を蚊に刺されて、
かゆい、かゆい。右腕に1ヵ所、左手の甲に2ヶ所。横で寝ているカレシは被害ゼロなのに、
どうしていつもワタシばっかり刺されるんだろう。おまけにがまんして引っかかないでいても
あっという間にぷっくりした腫れが直径5センチくらいに広がってしまうから切ない。虫アレル
ギーかなあ、これ・・・。

今日は「National Hand Holding Day」だそうで、つまりは「手をつなぎましょう」デイ。一緒
になって42年だけど、お出かけのときは手をつないで歩いているし、寝る時だってベッドに
入っておやすみぃと言ってからしばらく手をつないでいるから、別に特別の日を限って奨励
してくれなくてもいいって。誰が考えついたのか知らないけど、メディアで絵になるイベントを
立ち上げようって魂胆でもあったんじゃないのかな。

トロントの友だちから小島慶子という人の『ホライズン』という小説のことを聞いて、ちょっと
調べてみたら、ほお、海外在住の日本人女性の「村」社会にある「階級意識」を描いたもの
とか。まあ、日本語自体が敬語や謙譲語という「階級方言」のようなものかあるから、階級
意識が日本的思考の中に根を張っていても不思議はないと思う。ワタシがカナダに来たの
はバブルより10年以上も前だったけど、日本企業では、仕事の内容が同じでも駐在員は
「社員」、現地採用は「従業員」という厳然とした「区別」があった。小説で中心になるのはい
わゆる「駐妻」のようだけど、あの頃はカナダ人と結婚して永住者になる女性は年間でも片
手で数えるほどだったせいか、ワタシが会った駐妻さんたちはいい人ばかりだった。

そういう事情もあってか、日本人ムラの外で42年を過ごして、その間に日本国籍を無くして
正真正銘の「根をおろした現地人」になったもので、今では完全な「部外者」だろうと思う。カ
ナダには永住者の間にも永住権を取得したカテゴリーによる階級意識があるようで、国際
結婚組はさらに配偶者の人種や職業、結婚した経緯によって微妙にランク付けされている
らしい節もある。それでいて、互いに「日本人であること」への同調圧力をかけ合いながら
(つまり、「現地人化」を牽制し合いながら)、「ムラ」としてまとまろうとしているのかもしれな
いけど、けっこうどろどろしていそうなところは小町横町で見られる「ムラ社会意識」とあまり
違わないような感じだけど。