リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

大変だ、太平洋に大西洋のサケが流出

2017年08月23日 | 日々の風の吹くまま
8月22日(火曜日)。晴れ。大気の質の指数AQHIは「4」に上がっているけど、空は青いし、
雲は白いから、まだあちこちで燃えている森林火災の煙が戻って来たわけではなさそう。東
の方がもやっとしているところを見ると、たぶん雨が降らないせいでスモッグが発生している
のかも。土曜日から夏休みの終わりが近づいたことを告げる恒例のPNE(107年前に農
業共進会として始まったカーニバル)がオープンして、これが始まると雨が降るというジンク
スがあるんだけど、今年は雨、降るかな。

南隣のアメリカのワシントン州の大西洋サケの養殖場で、囲い網が破れて30万匹のサケ
が流出するという事故があって、これがきのうの日食の影響で満潮時の潮位が異常に高く
なったのが原因というからびっくり。問題は海に溢れ出たのが太平洋にはいない「大西洋サ
ケ」ということで、ワシントン州では政府が釣り人に「大西洋サケをどんどん釣り上げて」と呼
びかける始末。太平洋サケの場合は資源を保護するために趣味の釣りで1回に釣れる数
を制限しているんだけど、大西洋サケは同じサケ科でも属が違う、いわば「外来種」。川を遡
上して産卵し始めたら、それでなくても資源が減っている在来種の太平洋サケに壊滅的な
打撃を与えてしまうかもしれない。

大西洋のサケを何で大陸の反対側の太平洋で養殖しているのか。どうも太平洋のサケより
養殖しやすいからということのようだけど、大西洋の野生種は絶滅の危機に近いほど減っ
たからという話もある。だったら大西洋で養殖すればいいのにってことになるけど、養殖し
やすいから世界各地で盛んに養殖されているらしい。でも、囲いの中に納まっているうちは
いいけど、今回のような事故があって、海に大量に放出されてしまうと、定着して在来種と
競合したり、病気を広めたり、交雑して遺伝子が混乱したりするから厄介。へたをすると北
米大陸西海岸の紅鮭や銀鮭が絶滅してしまうことだって考えられる。

海の中にはワシントン州との「国境の壁」がないんだし、そうでなくても今年はフレーザー川
を遡上して来る紅鮭の激減が予想されていて、禁漁になるという話もあるから、自由になっ
て喜んで泳ぎ回っているかもしれない大西洋サケをどんどん捕獲してもらわないとね。まあ、
ワタシとしては寿司にするなら身がとろっとした大西洋サケの方が好きだけど、もしかしたら、
捕獲した脱走サケが激安でスーパーに出回って来るとか・・・?