リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

お日様が食べられた日

2017年08月22日 | 日々の風の吹くまま
8月21日(月曜日)。晴れ。おお、日食日和なんてものがあるかどうか知らないけど、ぽつ
ぽつ浮いている薄雲はだいたい東の空だから、9時には東南側に回っている太陽の邪魔に
はならない。さっそくゆうべ作ったピンホールビューアーをバルコニーに持ち出して、太陽を
背にして、始まってるかな?ピンホールから箱の反対側の(白い紙を貼った)「映写幕」まで
あまり距離がないから、映る太陽はぽっちんと小さい。
   
   雑な作りだけど役に立ったビューアー

観測窓はカメラのレンズが入るだけの穴を開けておいたので、試しにIXYを嵌め込んでみ
たけど、どえらいピンボケ。それじゃあとPowerShot G5Xを嵌めてみたけど、Auto設定で
はやっぱりピンボケ。「絞り優先」に設定して、ちょっとだけズームインして、やっと何とか欠
け始めた太陽が写ってくれた。でも、隠れていない部分の太陽光線が明る過ぎるらしくて、
何となくピーナッツか食べかけのクッキーの写真みたいな感じ・・・。
   
   食べかけ・・・

結局、プロが取った写真がどっとメディアに載ることだしと、ピークが近づいた頃には写真は
あきらめて、肉眼でビューアーをのぞいて観測。ほんとにぽちっとしたイメージだけど、ピー
ク時(86~88%)にはほっそりしたアーチ。日差しがだんだん弱くなって来て、家の中が何
となく薄暗い感じになって、ちょうど夕暮れが近くなってそろそろ明かりを点けようかなと思
い始める頃のようだったけど、光の色は夕暮れの光とぜんぜん違う。でも、鳥が騒いでいる
様子はなかったのは皆既食じゃなかったからかな。北米大陸で次に皆既日食が見られるの
は2024年4月にアメリカのメイン州からテキサス州にかけての予定とか。トロントあたりで
もかなり欠けるんじゃないかな。でも、7年後だなあ・・・。

まあ、こういうメディアなんかで騒がれることには(たぶんわざと)無関心に振舞うカレシまで
がバルコニーに出て来たので、ビューアーの使い方を教えてあげたら、「ああ、見える、見え
る。三日月みたいだ」。ま、一生に一度の経験だから。でも、改めて太陽光線の強さを知っ
た感じで、90%近く欠けているはずなのに、空を見上げて直接見ようとしてもいつもと変わ
らないまぶしさで、瞬間的に目が眩んでしまって絶対に無理。それよりも、皆既日食を見に
来る人の車で予想された「世紀の大渋滞」はあったのかな。ガソリンは全米で値上がりした
という話だったけど・・・。