リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

上がったり下がったりは世の常なので

2018年02月06日 | 日々の風の吹くまま
2月5日(月曜日)。曇り時々雨。今日はちょっと早めに起きて、朝ご飯を食べて、ワタシひと
りでArts Clubの来シーズンのラインアップ発表会。引退する芸術監督ビル・ミラードの後を
継ぐアシュリー・コーコランのお披露目でもある。そのせいかBMO Theatre Centreのゴー
ルドコープステージはほぼ満員。そこで去年の暮れに辞めた(個人寄付担当の)レイチェル
の後任のヘレンと初顔合わせ。どっちかというとイケイケ型だったレイチェルとは正反対の
物静かなタイプ。何と今日が初出勤だそうで、初日にいきなりひと癖もふた癖もある古参寄
付者の相手とはタイヘン。

カナダ中あちこちを演出で飛び回っていたアシュリーが選んだ来シーズンの演目は、Arts
Clubを築き上げて来たビルのビジョンを継承して、カナダの作家の作品が満載。一番大き
いスタンレー劇場ではブロードウェイのヒットミュージカルなど知名度の高い作品を、グラン
ヴィルアイランドステージではコメディを中心に、一番小さいゴールドコープステージでは小
劇場の特長を活かして地元作家の新作や前衛的な作品を、と今までよりも明確に色分けし
た試みはいいね。ラインアップはかなり幅広い客層に受けそうな感じ。ワタシが一番楽しみ
にしているのは、崇拝するカナダの劇作家モリス・パニッチの『The Shoplifters』。いつか日
本語に訳したいと思っているんだけど、『万引きばあさん』なんてタイトルはどうだろうな。

ランチに間に合って帰って来たら、メディアはダウ平均が大暴落したというニュースで大騒
ぎ。史上最大の下げ幅だそうだけど、今日は月曜日だから、またも「ブラックマンデイ」って
ことか。かれこれ30年前に史上最大の下げ幅を記録した「ブラックマンデイ」は新しく台頭し
て来た金融工学とコンピュータが元凶と言われたけど、今回の暴落の元凶はアルゴリズム
取引らしい。まあ、今どきは何でもコンピュータのアルゴリズム任せで、自分で考えて判断し
ない風潮があるみたいだから、そのツケが回って来るようになったのかもしれないな。

ワタシの個人年金資金の中にある投資信託口座も、アメリカ株への投資が多いせいで減っ
たけど、カナダドル安に振れたおかげで下げ率は0.5%ほどで済んだし、逆にアメリカドル
口座の方は残高のカナダドル換算額が増えたので、You win some, you lose some。ま、
世の中、何にしても「捨てる神あれば拾う神あり」で、逆に「拾う神あれば捨てる神あり」も真
なりってことだから、ヘンに欲をかかなければ大丈夫なんじゃないかなあ。