リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

サマータイムはやめといた方がいい

2018年09月01日 | 日々の風の吹くまま
8月31日(金曜日)。曇りときどき晴れ間。明日から9月でレイバーデイの三連休。火曜日
から学校が始まるけど、学年の間の休みで宿題がないから、子供たちには遊び納めの三
連休。いろんな研究調査によると、長い夏休みの間に子供たちは休み前に学習した知識や
スキルの1ヵ月から2ヵ月分を忘れてしまうらしい。長い夏休みは国民の大半が農業に従事
していた時代に決められたそうだから、農業人口がひと桁になった今は意味がなくなったと
言えるかな。特に共働きが普通になった今の社会環境では、親が1年を通して仕事に出る
わけで、余裕のある家庭ならキャンプやサマースクールに子供を送れるだろうけど、そうで
ない「働く親」にとっては長い夏休みは頭痛の種。

けさのBBCニュースによると、EUがサマータイム廃止の方向に動き出したそうで、これで
北米でも廃止の方に弾みがつくかな。夏に(人為的に)夕暮れを1時間遅らせて日照時間を
増やす制度は、戦争中には生産性を高めるといった理由とそれなりの恩恵があっただろう
けど、技術革新で省力化が進んだ今はそんな必要はないよね。ワタシがカナダに来た頃は
4月末だった夏時間への切り替えが今は3月始めなのは、レジャー産業が後押ししたから
だと言われている。つまり、仕事が終わってもまだ日が高いからゴルフでもして(お金を使っ
て)もらおうと言う魂胆だったわけだけど、四六時中スマホやPCの画面を睨んでいる今ど
きの人たちには、日がいつ登ろうが沈もうが「関係なぁ~い」。学校の長い夏休みと同じく、
サマータイムも時代に合わなくなった無用の長物ってところかな。

日本でそのサマータイムを導入しようと言う動きがあるそうで、オリンピックで(大勢が外国
から来る)選手たちが猛暑の中で熱中症になったら世界に顔向けできないから、そうならな
いように時計を操作して涼しいうちに競技をさせようという狙いらしいけど、40年以上付き
合って来た経験から言うと、「やめときなよ」のひと言に尽きるね。だって、夕暮れを遅らせ
てみても、夜遅くまで残業、残業じゃあそもそも意味がないし、慢性的に睡眠不足の日本人
たちには生理的に向いていないと思うもの。

まあ、傍から見ると、猛暑になるとわかっている真夏にオリンピック開催を決めておきながら、
「もし猛暑で選手が倒れでもしたら世界での日本の評判にかかわる」という世間体の方が心
配で、国民の健康やニーズは眼中にないという感じなんだけど。