リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

夢で終わらないかもしれない夢

2018年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月10日(月曜日)。雨が降ったり止んだり。ときたま青空がちょこっとのぞいたりして、いか
にも落ち着きのない空模様。窓から見えるクィーンズパーク地区の木々も鮮やかな黄色に
色づいた大木があったり、ちょっぴり赤い色合いになって来たものがあったりで、煙が晴れ
たらいきなり秋になったような感じ。

朝、いつものようにメールをチェックしたら、え?客先のチェックが入ったファイルをレビュー
してコメントに答えてくれって、ワタシは校正はやらないんだけど。普通は翻訳者が訳して納
品したものを翻訳会社の校正担当者が校正、編集して成果物としてまとめたものを客先に
納品する流れになっていて、ワタシはその前の段階で校正担当者からの質問に答えること
はあっても校正・編集が終わったら業務完了だから、客先からの質問に答えるのは(ワタシ
の翻訳に手を入れた)校正・編集者の仕事だと思うんだけど。そういうことだし、どっちみち
提示料金が低すぎるしで、時間がないのでごめんなさぁい。

別に仕事が入ってるわけじゃないけど、カレンダーは予定を示すフラグがぺたぺたで、この
先はけっこう忙しい。今日はArts Clubの新芸術監督アシュリーが舵取りをする新シーズン
の幕開けパーティ。名誉芸術監督になったビルが芝居小屋時代からほぼひとりでやってい
た業務を2つの新設ポストに振り分けて、言うなれば「トロイカ体制」。絶大な功績が残した
人の後を継ぐことの大変さを表現するのに「have big shoes to fill」と言うけど、大きな靴を
履かなればならないと言うことで、何とも言い得て妙。でも、アシュリーはまだ若いけどビル
のお眼鏡に適ったようだし、いきなり大きく軌道を修正することなく、ビルの薫陶を受けなが
らうまくアシュリー色を出して行くんじゃないかな。

新シーズンの展望についてのプレゼンの後で、新任の「准」芸術監督のスティーブンと「研
修」劇団第1期生Hardline Productionsの芸術監督兼俳優兼ライターのレイスに紹介され
て、またも「演劇を通じた先住民文化の交流」という夢をぶち上げたら、特に先住民の血を
引くMetisのレイスがまだ具体性のない構想に関心を持ってくれて、これはもう大企業の自
画自賛の翻訳なんかやってるときじゃない、本気でリタイアして夢の実現に向けて突進しな
くちゃという気持になってしまった。カナダと言う「ローカル」の演劇界の役者さんや裏方さん
は好きでこの道を選んだプロ意識の高い人たちだけど、話をしてみるとほんとに楽しくてい
い人たち・・・。