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久しぶりのデイゴ咲く

2009年03月14日 | 石垣島の問題

久しぶりのデイゴの花に、久しぶりのジャンル「石垣島の問題」です。石垣島に限らず世界的にデイゴがデイゴヒメコバチ(2004年に新種として記載され、日本では2005年に石垣市で初めて確認)による被害にあって、咲かなくなってます。こいつらはデイゴの若枝や葉脈あたりに卵を産み、ゴール(虫こぶ)を作り、その中で幼虫、サナギ、成虫となり、ゴールに穴を開けて出て来て、出てきたら木の上で交尾・産卵という、まるっきりデイゴに頼りっきりな奴らです。その癖に宿樹にかなりのダメージを与えて枯れさせてしまったり、花が咲かなくなるので宿樹の子孫も増やせません。放って置けばデイゴの絶滅と共に自分達も絶滅するかも知れないというのに・・・。

虫こぶが出来る仕組みは、主に分泌液で宿樹の細胞を局部的に異常増殖させたりして出来ます。師匠が言うには、遺伝子に刺激を与えているとの事。被害にあった樹を調べると、植物ホルモンが異常に高くなっていたりするそうです。

ただ、まだまだデイゴが咲かなくなっている正確な理由はハッキリしていないそうで、もしかしたらこのコバチのせいでなく、コバチにさらに寄生する別な生き物(ゴールに別な生き物がちゃっかり一緒に住み着いたりする事もある)等のせいかも知れないとの事です。やっつけるには一応薬が出来たんですが、値段が高いので普及してません(泣)。 安く上げるには、ちょうど成虫が出る時期に殺虫剤を数回に分けてまくと言うのも多少なりとも効果があるそうですが、さらに安く上げるにはどうするか?! オイラが考えるに、人間がニラやニンニクを食べると体内の寄生虫とかが嫌がって体外に出てくるように、デイゴは平気だけどコバチが嫌がるような成分を根元に巻き吸収して貰って退治する!何てどうでしょうか?ただその成分が何か分るまでかなり時間がかかりそうだけど・・・。 まぁでも、デイゴって沖縄の植物だと思っている人も多いようですが、実は原産国・インドです(笑)。

師匠は近い将来このコバチの天敵が意外と早く出て来て、適度にバランスが取れてそこそこ花も実も生るんではないか?と言ってます。 ただ単にまだ、デイゴヒメコバチの未来の天敵が食べれる事に気付いて無いだけで、そのうち「なんだ、こいつら食えるじゃん!」と、なるかも知れません。確かに今までの生態系の歴史を見るとその可能性は大ですね! だいたい、虫こぶって安全な家みたいに思うかも知れませんが逆に凄く目立つので、ここに何かいま~す!って宣伝しているような物でもあります(笑)。たまたまかも知れませんが、この花を撮影している傍の凄く虫こぶが多いデイゴには白っぽい鳥が群れで100匹くらい止まってましたが、あれはもしかしたらコバチの幼虫とか卵を食べに来ていたのかも知れません。スズメも一緒に50匹位いました。

全然話が違いますが、2月に山に登った時にカッコウの鳴き声を聞きました。聞いたのはオイラと一緒に登った人全員なので間違えではありません。石垣にもカッコウが来るんですね。温暖化のせい? 過去にウグイスの声も川平の海岸林で一度だけ聞いた事がありましたが、これは調べてみるとリュウキュウウグイスと言うのが留鳥でいるらしく、オイラが知らなかっただけですね。 ん~、石垣島、まだまだ奥が深い!

コメント (4)
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