さぁ、今度は山側に行ってみましょう!
琉球石灰岩の間を乗り越えて上に登っていきます。 最初の関所ですよ。 ここで渋滞が出来てなかなか進めません(笑)。 石灰岩の中には色んな岩が混じっていて、一つ一つ調べたら色々分って来て尚更面白くなりそうですね。
何とか登って進んで行くと、まずは牛の非難小屋です。 牛の?って思うでしょうが、台風の時などは牛さん達も大変ですから非難小屋があった方が良い訳ですが、なんとこれ昭和35年に建てられたものです。 石垣では当時、人でさえ市街地でも木造の建物ばかりだったのに、牛の為にコンクリ家(ヤー)なんて、と反対されたそうです。 ですが当時の内原元市長が「これからの石垣島は畜産で延びる!」、と言って建てさせたそうです。 実際そうなった訳だから先見の明があったん方なんですね。
普通は山中にあるんですが、結構低くて開けた所にモロコシソウ(サクラソウ科)がありました。 あっでも内地では海岸の側に生えると書いてあるのもありました。 石垣では山中でもなかなか見つからなくなってきて、県によっては絶滅危惧種にもなってます。 別名ヤマクニブーと言うんですが、最初は沖縄の方言名かと思っていたら内地での別名ヤマクネンボの沖縄での言い方だったんですね。 モロコシソウは匂いがクネンボ(ミカン科)に似てるので山のクネンボと呼ばれるそうです。 モロコシはトウモロコシから来てると思いがちですが、クネンボが中国から来たものなのでそれと同じで中国から来た植物だと勘違いして唐土(もろこし)とつけたようです。 本当は日本の自生種です。
安良川を挟んでの景色です。 クバがはえ、亜熱帯らしい素晴しい景色ですね! 海岸側の森の特徴が良く出ています。 これは下見の時に撮ったものですが、Hさんが何時もの様にビールを飲んでます。 この景色を眺めながらの酒はさぞかし美味いでしょう。 良い子は真似しちゃいけませんよ。 もちろん県民カレッジの時も飲んでません!
足元を見るとこんな高い場所なのにまだ石灰岩があります。 かなり高い場所のような気がしますが、約80m位の高さなんですね。 石灰岩と自生しているクバ、2~30万年前ここが海だった証拠がいくつか出て来ましたよ。
石垣島では低い場所に残るサキシマスオウが非常に少ないんですが、その理由が先日何ヶ月かぶりに調査に来てた慶応大のY教授に教えて貰った発掘調査のデータで分りました。 その話もそのうち載せましょうね。 では続くです。