一輪だけだけど、先日書いてたチャボイナモリ(アカネ科)、見つけました。 本当に一輪だけ。
このチャボイナモリですが、なんと抗がん剤に使うカンプトテシンという成分を持ってるそうで、結構注目されてるようですよ。 今まではクサミズキ(これ石垣でも生産してたはず)などの木から抽出してたんですが、木だと成長に時間がかかるという事で、より増やしやすいこれらが注目されてるんだとか。 じゃぁカンプトテシンって何だよ?って事ですが、アルカロイド系の猛毒の一種で、何時も言う様に毒=薬です。 毒草というのは現代でなくとも昔から薬としても使われて来た訳で、昔の人は本当に凄いですね。 成分を調べた訳でもないのに多くの犠牲者や経験などで解明しちゃうんだから。
じゃぁチャボイナモリを直接食べればガンに効くのか?! 残念、毒なんだからダメです。 なぜチャボイナモリ達がこの猛毒であるカンプトテシンを持ってるのかというと、厳しい生存競争の中で動物に食べられたり他の植物が回りに生えないようにする為に持つように進化したと言われています。 でもその猛毒で自身はどうして平気でいられるの?という疑問から千葉大の斉藤教授が注目・研究し、突き止めちゃったんですね。 で、その仕組みを使えばカンプトテシンから作られるイリノテカンという抗がん剤を大量生産できるんじゃん?!という事で非常に期待されてるようです。 早く出来ると良いなぁ。