石垣島の保護地区や名勝として文化財指定されてるエリアでタカクマソウ(ホンゴウソウ科、絶滅危惧種1A種)を撮影出来ました。絶滅危惧種1A種ですから、最も絶滅が危惧される最高ランクの絶滅危惧種です。
神戸大学大学院理学研究科・末次健司博士らによると、ホンゴウソウ科の仲間は、
光合成を行わず、キノコやカビの菌糸を根に取り込み、栄養源とする「菌従属栄養植物」で、「生態系に余裕があり、資源の余剰分を菌従属栄養植物が使ってしまっても問題のない安定した森林でなければ、菌従属栄養植物が生育することはできない。豊かな森とそこにすむ菌類に支えられ、光合成を止めた植物の発見は、野底岳や於茂登岳の周辺に広がる原生林の重要性をあらためて示すものだ」との事で、石垣島の自然がどれだけ素晴らしく大切か、と言う事をおっしゃっています。
この島の貴重さに全く気付かず、次々と開発を進める石垣市や国に恐ろしさを感じてしまいます。
数年前にこの仲間の「ノソコソウ」と「オモトソウ」が末次博士らの研究グループにより発見されましたが、石垣島のホンゴウソウ科の仲間は他にもまだ幾つかあるんじゃないか?とオイラは考えています。タカクマソウ自体、石垣島で見つかってまだそれほどたっていません。今回撮影した個体も花を良く見ると一番上はタカクマソウの雄花ような花と、下の方にやはりタカクマソウの両性花のような花がありますが、その間にチョッと様子が違う花が混じっているような気がします(イシガキソウもタカクマソウと良く似てます)。
そしてこれです。偶然ですが花の所に小さな昆虫が。
横から見ると交尾してるのかな?と言う気もしますが良く分かりません。
なぜ同じような画像を2枚載も載せたかと言うと、見て欲しいかったのがこの昆虫だからです。もしかしたらこの植物にとっての花粉媒介者(ポリネーター)かも知れません。誰かがこの画像を検索した時に何か研究の足しになれば、と思い載せておきました。いつか何かわかったら、ぜひご連絡下さい!
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