【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

蕾の薔薇浪漫

2010-10-06 15:11:35 | 薔薇の追憶



【セージと 「黄蝶(キチョウ)」】




   秋晴れが続きます。
  そのお天気と空中の香気に誘われ、
  今日は朝から小さな来客がしきり。

   アゲハ蝶、紋白蝶、
  そしてこちらの 「黄蝶(キチョウ)」。

   2頭、連れ立ってやって来ましたが、
  なかなか翅を休めてくれません。
  でも、チャンスは意外な処から。

   本当に何気なくフラッと庭に出た時・・
  そこに止まっているではありませんか。

   思えば・・毎回、
  同じ事を繰り返している私です。

   なかなか学習出来なくて、
  慌ててカメラを取りに戻る・・。
  それが常なのですから。

   でも、そんな時、逃げないで
  必ず待っていてくれるのが、
  不思議と言えば不思議です。

   さて今年の猛暑は、農作物にも多大な影響を与えているようですね。
  でも薔薇にとってはどうなのでしょう。
  少なくとも我が家の薔薇にとっては、好影響だったような気がします。

   例年になく次から次へと咲いてくれています。
  それも日陰の場所の、1年に1度咲くか咲かないような薔薇にまで。

   あの暑さがいつもなら届かない、そんな薔薇にまでエネルギーを与えてくれたのでは・・
  ~なんて思ってしまうのです。猛暑にさえ、ちゃんと両面はあるのですね。

   




   “・・・ 略 ・・・ ショウ老人の庭には奇蹟が起ったのである。
  片隅にどんなに機嫌をとっても1度も花の咲かない
  薔薇の繁みがあり、セーラはそれを
  「気難し屋の薔薇」 といつも呼んでいたのが見よ! 
   この夏には何年もの間、秘められていた美しさが
  あまたの白い花となり、そこはかとなく
  かぐわしい香りをたたえた浅い象牙の杯を思わせた。(中略)”

                                            【「アンの友達」 6.】
  
   




   ところで余談ながら、今日のタイトルの「浪漫」 という文字。
  この漢字を創作したのは、夏目漱石だそうですね。

   「ロマン」 より、「浪漫」と漢字にした方がどんなに素敵でしょう。
  単なる無機質の文字だったものが、ぐっと詩的になりますもの。
  「想像の余地」 も一気に膨らみますものね。

   そうそう余談ついでに。
  「I LOVE YOU」、あなたなら、どのように訳されますか・・?

   そのまま訳せば、“私は、あなたを愛します” ですが、
  漱石は違います。“月が美しいですね” とか。何と深いのでしょう。
  ここにも 「想像の余地」 がたっぷりです。