【セージと 「黄蝶(キチョウ)」】
秋晴れが続きます。
そのお天気と空中の香気に誘われ、
今日は朝から小さな来客がしきり。
アゲハ蝶、紋白蝶、
そしてこちらの 「黄蝶(キチョウ)」。
2頭、連れ立ってやって来ましたが、
なかなか翅を休めてくれません。
でも、チャンスは意外な処から。
本当に何気なくフラッと庭に出た時・・
そこに止まっているではありませんか。
思えば・・毎回、
同じ事を繰り返している私です。
なかなか学習出来なくて、
慌ててカメラを取りに戻る・・。
それが常なのですから。
でも、そんな時、逃げないで
必ず待っていてくれるのが、
不思議と言えば不思議です。
さて今年の猛暑は、農作物にも多大な影響を与えているようですね。
でも薔薇にとってはどうなのでしょう。
少なくとも我が家の薔薇にとっては、好影響だったような気がします。
例年になく次から次へと咲いてくれています。
それも日陰の場所の、1年に1度咲くか咲かないような薔薇にまで。
あの暑さがいつもなら届かない、そんな薔薇にまでエネルギーを与えてくれたのでは・・
~なんて思ってしまうのです。猛暑にさえ、ちゃんと両面はあるのですね。
“・・・ 略 ・・・ ショウ老人の庭には奇蹟が起ったのである。
片隅にどんなに機嫌をとっても1度も花の咲かない
薔薇の繁みがあり、セーラはそれを
「気難し屋の薔薇」 といつも呼んでいたのが見よ!
この夏には何年もの間、秘められていた美しさが
あまたの白い花となり、そこはかとなく
かぐわしい香りをたたえた浅い象牙の杯を思わせた。(中略)”
【「アンの友達」 6.】
ところで余談ながら、今日のタイトルの「浪漫」 という文字。
この漢字を創作したのは、夏目漱石だそうですね。
「ロマン」 より、「浪漫」と漢字にした方がどんなに素敵でしょう。
単なる無機質の文字だったものが、ぐっと詩的になりますもの。
「想像の余地」 も一気に膨らみますものね。
そうそう余談ついでに。
「I LOVE YOU」、あなたなら、どのように訳されますか・・?
そのまま訳せば、“私は、あなたを愛します” ですが、
漱石は違います。“月が美しいですね” とか。何と深いのでしょう。
ここにも 「想像の余地」 がたっぷりです。