【ジョシー・パイが1等を取った? レース編み】
地平を覆う薄墨色の雲の隙間から、 丁度第二の鉄塔の辺りに、洋紅色の、 夕日のようなメランコリックな 日の出が瞥見されたのである。 雲の 御簾【注】 越しのその太陽は、 上下を隠されて、 あたかも光る唇のような形をしていた。 洋紅の口紅を刷いた薄い皮肉な 唇の冷笑が、暫く雲間に浮かんだ。 唇は益々薄く、益々仄かになり、 あるかなきかの冷笑を残して消えた。 【三島由紀夫作 「天人五衰」~『豊饒の海』 Ⅳ】 |
朝方はまだまだ寒いけれど、
季節の移ろいを感じるようになった昨今。
起き抜けは、つい最近までまだまだ暗かったのに、
今ではほんのり明るくなっています。昨日より今日、今日より明日。
一歩ずつ春に近付いている事を実感しています。
ただ今朝の太陽。
顔は出していますのに、肉眼で見ても大丈夫なほど。
それは、まるで夕日のような色をしています。そう言えば・・・。
「明日は黄砂はありませんが、PM2.5が飛来します」
~とは昨日の気象予報士の言葉。
先程のニュースでは、
とうとう 「飛散三兄弟」 ~なんて言葉も飛び出しました。
どうやら 「花粉」、「PM2.5」、「黄砂」 の三つだそうです。
今日の例文は “夕日のような太陽” という事で
取り上げたのですが、少々、無理があったかも知れません。
何と言っても海上の澄んだ空気の中での描写ですから。
PM2.5の影響? なんて騒いでいる空とはかなり違いますね。
さて、レース漬けの私。
今日はランプのシェードに注目。
いつもは 【花のドイリー】 を
上から掛けています。
それはそれで大層
気に入っているのですが、
今日は趣向を変えて。
シェードの裾に
レースを付けてみました。
これですと折角描いた薔薇が
レースで隠れる事もありません。
ジョシー・パイ が
1等を取ったレースって、
こんな感じだったのかしら・・?
~なんて楽しんでもいます。
そうそう、先日の細いレースも
額に貼り付けました。
レース尽くしの中で又々、次のレースを編み始めています。