




【かそけき 「藜(アカザ)」】

午後中ずっと若木たちは 内緒の事を囁き合っていた。 彼らは一緒に首を曲げて数分間熱心に話し、 それから揃って後ろに退き、 互いに顔を見合わせ、次には手をおかしな 格好に伸ばして驚いた様子をしていた。 <木の国>ではどんな新しい計画が 成されているだろう。 【「エミリーの求めるもの」 第19章】 |

爽やかな秋晴れが続きます。
そろそろ、お天気下り坂との予報も出ていましたが、
今の所、その気配はありません。
こんなお天気ゆえ、ついつい庭で過ごす時間が
多くなっている事に気付きます。
“ちょっとだけ” のつもりが、
1時間、2時間もざら。
そう言えばちょっぴり頬が熱いのは、
日に焼けたせいかも知れません。
日陰を選んでいるつもりですのに、
これですから、サマになりませんね。




かそけき葉の
代名詞も言える、
藜(アカッザ)を。
しかしながら、
こんな姿は秋だけ。
元気一杯の春の
木の芽時とは、
180度違います。
思えば・・。
まだまだ暑さの残る
晩夏にいち早く秋色に
染まったのは半夏生。
今では、ほとんど
葉も落ちて、茎だけに。
そして今度は、藜。
毎年の事ながら、
この時期、この季節の
藜にはすっかり魅了
されています。
木々たちの内緒話を
聞くのも楽しいですね。