【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

すがれ行く美

2013-11-15 18:28:58 | 四季のスケッチ





【金色の日光が当たる 「藜(アカザ)」】







暖かい日にはアンは庭仕事にいそしみ、
日暮れに近い日光が真紅のかえでに当たる色に
酒のように陶酔し、束の間の美の
えも言われぬ悲しさを楽しんだ。
ある金灰色に煙る午後、アンとジェムは
チューリップの球根を全部植えた。
それは6月になると薔薇色、緋色、紫、
金色となって復活するのであった。                
                  【「炉辺荘のアン」 第29章】





   昨日の秋晴れから一転して早くも雨の週末となりました。
  それにしても今年の11月は本当に良く雨が降りますこと!

   ただ、幸いな事に寒気は緩んでいます。
  おまけに、お天気の方も素早い回復を見せ、午後にはもうお日様も。






【セージの葉】


【花期の長い 「水引草(ミズヒキソウ)」】



   さて、冒頭の写真。
  相も変わらず藜です。

   ただ、『アンの世界』
  描写の如き光景が我庭でも。

   ほんの束の間ですが、
  西日が当たって、そこだけ
  金色に光り輝いて。

   まるでオレンジの
  灯りが灯ったよう。

   朽ちる寸前の藜の花だって
  虫食いの葉っぱだって、
  ポッと灯が灯る・・。
  こんな瞬間があるのですね。

   既に散々、使い古された
  言葉ですが、やはり言って
  しまいます。

   “魔法がかかったよう・・”
  ~なんて。

   この秋という季節、
  これも再三申していますが、
  何と魅力的なのでしょう。

   夏には緑一色でしたのに、たった一枚の葉っぱ、
  ほんの一枝にも、ありとあらゆる色が入って来ていますものね。

   それは当然、落葉にも。
  尤もこの落葉、最近は肩身が狭いようですね。

   雨上がりの今日など・・道路には花水木(ハナミズキ)や
  紅葉(モミジ)などの落葉が至る所に散乱。

   確かに舗装された道路には色とりどりの落葉も、
  心なしか行き場を失っているように見えます。

   この落葉が排水溝を詰まらせ、
  風が吹けば乾いた道路にヒラヒラ舞い上がるのですから
  ゴミ以外、何物でもないという事なのでしょう。

   でもそれが土の庭では何とも言えない風情があって。
  全く真逆の光景が広がっています。

   そうそう、小さな水引草が庭の片隅に
  未だにひっそりと咲いていました。随分、長い事咲いていますね。

   花言葉は 「感謝の心」、「ささやかな歓び」。
  素敵な言葉を有り難う・・と言いたいです。  


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