だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

秘書が見た、真実

2005-07-09 23:14:40 | 映画
私は歴史(世界史)が大好きで、中でも「革命」や「紛争」に関心があります。と言っても、それらに賛成しているわけではなく、起こった背景や人物の生きざま、民衆の心理や奮起などに、大いに関心を抱いているのです。もちろん、将来にそれらが起こることには「恐怖」を感じます。願うは「世界平和」です!

そんな私が、見ないはずはないのが「ヒトラー ~最期の12日間~」 本年度のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた、ドイツ映画です。監督は「es」で注目された、オリヴァー・ヒルシュビーゲル。主演は「ベルリン 天使の詩」のブルーノ・ガンツ。いままで多くの俳優がヒトラー役を演じていますが、演じる心理ってどうなんでしょうね?

この作品は、1945年4月20日のベルリン。敗北が眼前に迫る中、ヒトラーは首相官邸の地下にある要塞に立てこもります。すでに正気ではなく、周りの側近たちも自己保身に走っています。その事実を見ていたのは、ヒトラーの個人秘書だったトラウドゥル・ユンゲという女性。1943年から45年の最期までの2年間のこと。

ヒトラーの死後、ソ連兵から逃れ沈黙を守ってきましたが、2002年のベルリン映画祭で上映されたドキュメンタリー(彼女の告白による)を見届けた翌日、亡くなったそうです。まさに歴史の知られざる衝撃の真実を語り終えた、安堵感からだったのでしょうか? いったい、どんな真実だったのでしょう?(岩波書店から原作本が、6月に刊行されています)

ヒトラーの他に、ゲシュタポ長官のヒムラー、ナチス・プロパガンダの宣伝大臣ゲッペルス、ベルリン改造計画のシュペーア軍需大臣、冷酷な国家元首ゲーリングなど、登場人物の言動にも関心があります。うむ、早く見たい!ドイツが描く、ドイツの負の部分。ドイツ人の精神の強さ、潔さを痛感します。素晴らしい!
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