だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

芝居も映画も!

2005-08-07 20:31:17 | 演劇
最近の猛暑で、すっかり冷房病になってしまいました。夜寝る時、冷房は絶対にかけない私。しかし電車や職場、劇場などは当然冷房が入っていて、疲れのたまった体にじわじわ来たようです。だるい~、つらい~、具合悪い~。微熱が続いています。みなさんは大丈夫ですか?

もうすぐ、夏休み。まずは体調を直さなくてはいけませんが、暑くてたまらない部屋にいるより、劇場がいいな!これって矛盾ですよね?!

今日は芝居の話。かの有名な「ドレッサー」です。ロナルド・ハーウッド作で、今回の演出は鈴木勝秀さん。もう何度も上演されているこの作品は、芝居の醍醐味を味わうことのできる、優れた戯曲です。いわゆるバックステージ物。舞台は、役者の素顔を見ることができる楽屋部屋。

1942年のロンドン。名優と言われた座長もすでに老齢。今夜は227回目の「リア王」を演じる晩。しかし座長は精神状態が最悪(錯乱とボケ)。急に泣き出したり、虚脱状態や弱気の繰り返し。開演時間は刻々と近づいて来て…。

座長夫人は公演中止を決めるのですが、長年、座長の衣装係(ドレッサー)を努めてきたノーマンは、座長の気持ちを奮い立たせて、どうにか開演に間に合わせるのでした…。しかし!

この芝居の面白さは、まるで実話のようなリアルさ。普段、舞台上の華やかな世界を見て、感動や喜びを感じている観客が、決して知ることのない舞台裏の出来事。華やかさとは裏腹な、本当の物語。実は人間の怖い物語なのです。

今回は、パルコ劇場での上演。主役の座長役は平幹二郎さん、ノーマン役は西村雅彦さん、座長夫人は松田美由紀さん、他に久世星佳さんも出てます。良いですね~!私はサンシャイン劇場で、1988年に三國連太郎さん、加藤健一さん、渡辺えり子さん、後藤加代さんで。89年には三国連太郎さん、柄本明さん、三田和代さんで、連続して見ました。

ドレッサー」は映画にもなっています。アルバート・フィニーの座長はもちろん、ノーマン役のトム・コートネイの名演は特筆物です。1983年のオスカー主演男優賞に2人揃って、ノミネートされました。映画もお勧めです!
コメント
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