だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

スルタンのターバン飾り

2007-07-01 21:20:47 | 映画
1964年のアメリカ映画に、「トプカピ」という作品があります。見た?監督は、アメリカ人のジュールス・ダッシン。RKOに入社し、ヒッチコック監督などの助監督を務めた後、50年代の赤狩りに会いヨーロッパに移り、66年女優のメリナ・メルクーリと結婚。彼女は、ギリシャのアテネ生まれ。ちなみに80年代に政界入りして、話題になりましたね。94年死去。

ダッシン監督とメルクーリのコンビ作には、「日曜はダメよ」(60)とか、トニ・パキとラフ・ヴァローネの「死んでもいい」(62)とか。そして「トプカピ」は、トルコのイスタンブールにあるトプカピ宮殿の“宝剣”をめぐる女盗賊とその一味、そして事件に巻き込まれる男たちの犯罪コメディでした。ピーター・ユスティノフやロバート・モーレイ共演だし。これ、傑作です。未見の方は、ぜひ。

トプカピというとどうしても、この映画と“宝剣”と思い出してしまいます。親日と言われるトルコは、オスマン帝国の繁栄を今に残す財宝の数々が、映画の舞台になったトプカピ宮殿に収蔵されています。そしてこの夏、上野の東京都美術館で、その「トプカピ宮殿の至宝展」が開催されます!

今回の展示では、オスマン帝国の王(スルタン)や王宮の女たち、そして王家の子供たちなど、そのきらびやかな生活をうかがうことができます。ポスターの宝飾品は、18世紀のターバン飾り。約5cmのエメラルドを中心に、ダイヤモンドが輝いています。豪~華~♪

他にもルビーやトルコ石などの“礼装用兜”(16世紀)、スルタンや女性たちが使用したダイヤや金・銀の“宝飾芳香菓入れ”(18世紀後半)、ハレムの華やかさを見せる“宝飾団扇”(19世紀)、絹に錦糸で花々を刺繍した衣装“王子用カフタン”(17世紀)などなど。

6世紀にも渡って栄えたオスマン帝国。実は私の知人に、トルコ人男性と結婚した人がいます。毎年、トルコに里帰りするのですが、とってもよい国だとか。美人が多いそうな。有名なブルーモスクもですが、トプカピ宮殿も有名。まずは上野で見ましょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする