だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

トランスフォーム、する?

2007-07-04 21:15:48 | 映画
フィリップ・リドリー監督のデビュー作、「柔らかい殻」(90)を見た時、この題名の意味に思いをめぐらしました。ダークで幻想的で象徴的なこの作品。そのすべてを内包する複雑な生き物、人間は皮膚という柔らかい殻1枚で覆われているという、その脆さ。2作目の「聖なる狂気」(95)は、私のお気に入り!未見の方は、2作品ともお勧めです。

で、人間は知識や知能がどんなに発達し、生活や環境が進化しても、その皮膚は1枚の柔らかい殻だという弱さ。打てば内出血するし、切れば出血、切断も容易い…。ああ、痛い。

スティーブン・スピルバーグとマイケル・ベイのヒットメーカーが、組んだ最新作が「トランスフォーマー」(07)です。スピルバーグの前作「宇宙戦争」(05)、映画慣れ(?)している私でも“怖かった~”。ゾッとしました。そしてマイケル・ベイ監督は、なんといっても「アルマゲドン」(98)「パール・ハーバー」(01)「アイランド」(05)といった、大作をヒットさせた人。

こんな2人が組むわけですから、どんな作品になるのか。2003年、火星探査機ビーグル2号の事故が発端。事故に隠された秘密を公開しないまま、時は現在へ。人類の周りに当たり前のように存在するマシーン“機械”たち。ジェット機やヘリコプター、大型トラックや自家用車、果てはおもちゃやCDプレイヤー、デジカメ、携帯電話まで。

それらが突如、トランスフォーム“変身”したら?そう!物語は、未知の惑星からやって来た“金属生命体”が、身近なもので変身し、人類に襲いかかってくる恐怖をテーマにしています。そこで冒頭の、人間のあまりに無力でひ弱な肉体を思いやるのでした。

予告編を見て、「宇宙戦争」以上の恐怖を感じました。“変身”する驚異の映像!さすが、スピルバーグ。この人、絶対サドです。それを見て喜んでいる映画ファンでもあるんですけど…。出演者は、若手のシャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックスの他、ベテランのジョン・タートゥーロやジョン・ヴォイト。

怖いもの見たさで、もちろん見に行きます。はい。
コメント
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