だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

死刑を待つ役

2007-08-10 22:10:11 | 映画
思春期の頃見た映画の衝撃は、いくつになっても忘れないもの。「俺たちに明日はない」(67)「明日に向って撃て!」(69)「いちご白書」(70)などなど。ごく小さな世界の中で必死に生きていた自分にとって、映画を見ることでこんなにも違う世界のあることを知る衝撃と、喜び。

それぞれの映画のテーマも内容も違いますが、静かに泣いたことは同じ。そしてもう1本。「死刑台のメロディ」(71・伊)もそう。ジュリアーノ・モンタルド監督作の実話。1920年代のボストン、イタリア移民の労働問題が吹き荒れ、靴屋のニコラ・サッコと魚屋のバルトロメオ・ヴァンゼッティは、強盗殺人犯として密告・逮捕されます。

まったくの無実であるにも関わらず、当時の人種偏見と思想差別によって、裁判で死刑を宣告されます。『アメリカ史の汚点』として有名な“サッコ&ヴァンゼッティ事件”です。この映画で2人の名前をしっかり覚えました。ジョーン・バエズの主題歌も、今も耳と心に残ります。未見の方は、ぜひ!

1970年初めのスペイン、フランコ(75年死亡)独裁政権末期。自由を求め活動する“MIL”は資金調達のため、銀行強盗を繰り返していました。ある時、サルバドール・プッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)の撃った銃弾が、警官を死亡させます。しかし、銃弾は彼の物だけではなかったにも関わらず、逮捕されたサルバドールは、裁判で政治犯として死刑を宣告。

映画「サルバドールの朝」(06)は、30年ほど前の時代に実際にあった事件を描いた感動作です。宣告から執行までの時間に、家族、親友、恋人(レオノール・ワトリング)、弁護士の努力、果ては刑務所の看守たちの願いも叶わず、わずか25歳という若さで処刑されてしまうのです。監督は、マヌエル・ウエルガ。

「グッバイ、レーニン!」(03)「ラヴェンダーの咲く庭で」「青い棘」「ベルリン、僕らの革命」(04)のダニエル・ブリュールが、死刑を待つ青年を熱演。私は「デッドマン・ウォーキング」(95)が、苦手。つらすぎる…。でも、やはり見るべきでしょう。実話ですから。
コメント (2)
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