だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

音を集めて…

2007-08-11 20:46:47 | 映画
映画や演劇・絵画などが大好きで、本も読むし、パソコンも打つ。家にいる時は必ずTVを付けっぱなしだし…。私のとって見る事、つまり“目”は命。もし見えなくなったらと思うと、恐怖です。(ビタミン入り目薬愛用してま~す♪)考えることさえ恐ろしいのですが、世界には逆境にめげずがんばる人は、たくさんいるのです。

映画「ミルコのひかり」(05)は、実話。主人公のミルコ(ルカ・カプリオッティ)は、映画が大好きな10歳の少年。不慮の事故(予告編ではライフル事故?)で、両目の視力を失います。当時は、盲目の子供が一般の学校には通えない時代。さらにミルコの住むイタリアのトスカーナは、夜になるとシーンと静まり返るほど静寂の地。

そんなトスカーナから、ジェノヴァの全寮制学校に入ります。都会の喧騒の中、1人、家族と離れたミルコの孤独感は計り知れません。ある日、ミルコは1台の古ぼけたテープレコーダーを見つけます。その時からミルコの天賦の才能(音)が、花開いていくのです!

優れた聴力を持っていたミルコ。そのことに気付いたジュリオ神父(パオロ・サッサネッリ/共同脚本)や、友だちのフェリーチェ(シモーネ・コロンバリ)たちに助けられ、ミルコはある行動を起こすのです。果たして、その行動とは?

実際のミルコ・メンカッチは、1961年トスカーナ州ポンテデーラ生まれ。8歳の時事故に会い、全寮制学校(5年間)に転校。その後才能を活かし、イタリア映画界でサウンド・デザイナーとして活躍。本作の監督クリスティアーノ・ボルトーネ(脚本も担当)の映画はもちろんのこと。うむ。

さらにトスカーナにレコーディング・スタジオ、ローマに音響編集スタジオのSAM社を設立しました。こうした話を聞くと、盲目の人のずば抜けた才能や何ものにも挫けず、努力する姿に感動を覚えます。日々、平凡に暮らしている私は、大好きな映画を見ることで幸せを感じています。明日は、何を見ようかな~と…。あっ、この映画も見ましょうねぇ~。
コメント
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