だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ブルーベリー色の夜

2008-03-01 21:33:08 | 映画
ウォン・カーウァイ監督の映画は、いつも見逃さずにいます。脚本家でもありますが、監督作品に限っていえば「いますぐ抱きしめたい」(88)「欲望の翼」(90)「楽園の瑕」「恋する惑星」(94)「天使の涙」(95)「ブエノスアイレス」(97)「花様年華」(00)「愛の神、エロス」「2046」(04)と、魅惑の作品ばかり。

個人的には、製作総指揮のみの「大英雄」(93未)というコメディ映画もお気に入り。さすがカーウァイ監督!の人気の高さがうかがえる香港オールスター出演の映画ですが、そのばかばかしさといったら!もっとも94年の「楽園の瑕」がうまく進行せず、スランプに陥ったため気分転換に作ったんですけど…。

カーウァイ監督の最新作は、初の英語作品「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(07)です。恋人の心変わりで、失恋してしまったエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は今も忘れずことができずに、毎晩、彼の家の前にあるカフェに通っていました。NYのコニーアイランドにあるそのカフェは、もう40年以上もそこにありました。

ここで働くオーナーのジェレミー(ジュード・ロウ)は、いつもブルーベリーパイを買いに来る彼女を密かに“ブルーベリー”と呼んでいました。ある日、ホンの少しだけ身の上話をした2人…。しかし失恋57日目、彼女はNYを離れ、メンフィスにいました。そこで出会ったのは、アルコール中毒になった夫アーニー(デヴィッド・ストラザーン)と元妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)。2人も苦しんでいました。

失恋から251日目。エリザベスはラスベガスにいました。ここで出会ったのは、人を信じることをやめた美しきギャンブラー、レスリー(ナタリー・ポートマン)。こうして人とかかわることで、自分自身を見つめ、成長していくのでした。そしてエリザベスがジェレミーに送った1通のはがき。そこには『あなたのブルーベリー・パイは世界一おいしい』と書いてありました。

はがきをもらって、エリザベスを探すジェレミー。はたして2人の運命は?なんてロマンチック!「2046」で“時間”を描いた監督は、この作品のテーマを゛距離”としたんだそうです。音楽は、ライ・クーダー。監督のこだわりがここにも表れています。

ジュードとストラザーンの大ファンの私は、早く見たくてわくわくしています!
コメント (3)
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