だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

しばらく、しばらく~。

2008-10-03 22:12:59 | 展覧会
最近、日本の展覧会で“浮世絵”に出会うことが多いのに驚いています。浮世絵は日本が誇る美術品。浮世 → 現代風 という意味を持ち、江戸時代に成立しました。

一般に浮世絵といって思い浮かべるのは木版画で、多色刷りで華やかな上、たくさん刷れるということで一般大衆にも手に入れやすく、大いに流行りました。それに反し、肉筆画は1点物で大変高価でした。

浮世絵は、明治以降大量に海外へ流出しました。有名なエピソード。1865年フランスの画家ブラックモンが、陶器を包んだ包装紙に『北斎漫画』を見つけ、友人たちに見せたことで、当時の印象派に大きな影響を与えたというもの。

ゴッホの『タンギー爺さん』(1887夏)、『タンギー叔父さん』(1887冬)、『日本趣味 花咲く梅の木(広重による)』(1887)、『日本趣味 雨の大橋(広重による)』(1887)、クロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』(1876)、エドワール・マネの『エミール・ゾラの肖像』(1868)などなど多数。

江戸東京博物館で開催の、「ボストン美術館 浮世絵名品展」はすごいです。なんと5万点といわれる版画と、数多くの版本、肉筆画を収蔵。ボストン美術館は世界一の規模を誇ります。

この展覧会では、鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川富国、歌川国芳、歌川国定などの有名な画家の作品がやって来ます。ポスターの絵は、歌川国政『市川鰕蔵の暫(しばらく)』。その他、詳しくはサイトをご覧いただくとして、そのラインナップの素晴らしさに感嘆。

サイトのスペシャルコンテンツには、歌舞伎役者・市川亀次郎さんが語る“浮世絵の魅力”コーナーも。ちょっと聞いてみませんか?ステキなお話を聞いてから、お出かけしましょう。
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