アンドリュー・ワイエスを知ったのは、友人がファンだったから。今では私も大ファンです。その名前を覚えていて、本屋さんで調べて(その頃は、インターネットなんてなかったから…)、その精密な筆のタッチに魅了されました。細かい!
ワイエスは、1917年7月12日ペンシルヴァニア州チャッズ・フォード出身。子供の頃から体が弱く、学校へは行かず、自宅で家庭教師から学んでいました。9歳から水彩画をはじめ、21歳で義兄からテンペラの手ほどきを受けたそうです。
ワイエスの絵の題材となる女性は、メーン州クッシングにある別荘の近くに住むオルソン家のクリスティーナや、自宅近くに住むドイツ人のヘルガがいます。クリスティーナは、代表作『クリスティーナの世界』のモデル。ヘルガは、『果樹園にて』『恋人たち』『隠れ家』『ページ・ボーイ』などなど、多くの作品に登場。
また、ワイエスの作画の多くは“テンペラ”で描かれています。ところで“テンペラ”とは、本来水では溶けない油性の成分を乳化混合した絵具や絵画技法のこと。一般的には、卵やガゼイン(リンタンパクの一種)、膠(にかわ)などで混ぜています。卵×顔料、卵×油×顔料のように。
ワイエスの作品は、鉛筆やペンで素描を描き、その後水彩を描きます。さらに“ドライブラッシュ”(水気をしぼった筆で描く水彩画の技法)でより詳細に描き、最後にテンペラに至るのです。
ワイエスの作品展で見るテンペラ画の他に、こうした制作途中の素描や水彩画を紹介した展覧会が開催されます。Bunkamura ザ・ミュージアムでの、「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」がそれ。私が知っているワイエスの絵は、やっぱりテンペラ。
この展覧会で、私の知らない作品に出会えると思うとうれしい!ワイエスは、アメリカン・リアリズムの代表的画家。1963年大統領自由勲章と全米芸術賞を受賞。ワイエスを知っている方にも、まったく知らない方にも、お勧めします。
ワイエスは、1917年7月12日ペンシルヴァニア州チャッズ・フォード出身。子供の頃から体が弱く、学校へは行かず、自宅で家庭教師から学んでいました。9歳から水彩画をはじめ、21歳で義兄からテンペラの手ほどきを受けたそうです。
ワイエスの絵の題材となる女性は、メーン州クッシングにある別荘の近くに住むオルソン家のクリスティーナや、自宅近くに住むドイツ人のヘルガがいます。クリスティーナは、代表作『クリスティーナの世界』のモデル。ヘルガは、『果樹園にて』『恋人たち』『隠れ家』『ページ・ボーイ』などなど、多くの作品に登場。
また、ワイエスの作画の多くは“テンペラ”で描かれています。ところで“テンペラ”とは、本来水では溶けない油性の成分を乳化混合した絵具や絵画技法のこと。一般的には、卵やガゼイン(リンタンパクの一種)、膠(にかわ)などで混ぜています。卵×顔料、卵×油×顔料のように。
ワイエスの作品は、鉛筆やペンで素描を描き、その後水彩を描きます。さらに“ドライブラッシュ”(水気をしぼった筆で描く水彩画の技法)でより詳細に描き、最後にテンペラに至るのです。
ワイエスの作品展で見るテンペラ画の他に、こうした制作途中の素描や水彩画を紹介した展覧会が開催されます。Bunkamura ザ・ミュージアムでの、「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」がそれ。私が知っているワイエスの絵は、やっぱりテンペラ。
この展覧会で、私の知らない作品に出会えると思うとうれしい!ワイエスは、アメリカン・リアリズムの代表的画家。1963年大統領自由勲章と全米芸術賞を受賞。ワイエスを知っている方にも、まったく知らない方にも、お勧めします。