だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

これぞ、香港映画

2009-03-13 20:06:18 | 映画
エンプレスとは、皇后の意。ちなみに皇帝はエンペラー。エンペラーというと、ベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストエンペラー」(87)を思い出します。ジョン・ローン演じる清朝最後の皇帝溥儀の人生が描かれ、アカデミー賞の作品、監督はじめ10部門受賞の名作です。

エンプレスで思い出すのが「西太后」(84)。監督はリー・ハンシャン、主演はリウ・シャオチン。この2作は舞台がいずれも中国ですが、もちろんローマのシーザー、フランスのナポレオン、ロシアのニコライなど、たくさんいます。今日は皇后の映画です。

エンプレス 運命の戦い」(08)。監督は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(87)「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(89)「スウォーズマン/女神伝説の章」(92)「ワンダーガールズ東方三侠」(93未)などのチン・シウトン(程小東)。懐かしい~!

最近は、「少林サッカー」(01)「HERO」(02)「LOVERS」(04)「王妃の紋章」(06)などのアクション監督としても活躍しています。香港が中国に返還されてから、純粋な香港映画という括りはなくなりましたが、本作は香港映画の香りたっぷり!

シウトンは監督、脚本、武術指導を担当。キャストは1963年中国・広東省出身のドニー・イェン(瓢子丹)。1966年北京出身のレオン・ライ(黎明)。1973年香港出身のケリー・チャン(陳慧琳)。良いですね~。

中国戦国時代。趙国との戦いで燕国の王が討たれ、死に際に側近の将軍、雪虎(ドニー・イェン)を後任にすると告げます。さらに伝家の宝刀“飛燕剣”を、王女である燕飛児(ケリー・チャン)に託します。

将軍、雪虎は王位継承者を飛児としますが、王の甥で野心家の胡覇将軍(グオ・シャオドン)は、彼女の暗殺を企み刺客を差し向けます。飛児を助けたのが、山奥で隠遁生活を送る元軍人の段蘭泉(レオン・ライ)でした。やがて2人の間に、芽生える淡い恋心…。

物語の元となるのは、中国で古くから語られている“江山美人”。黄梅調の古典劇(詩を7文字1節とし、歌うように台詞を語るある種ミュージカルのような)として知られているそうな。本作は監督の解釈が加えられ、武侠映画へと姿を変えています。

香港映画らしい、恋とアクションの武侠映画が楽しめそう。ところでドニー・イェンって、ルー・ダイアモンド・フィリップスに似てない?
コメント
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