だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アラン・レネ監督、89歳の最新作

2011-10-10 21:03:36 | 映画
つい先日、岩波ホールの「やがて来る者へ」(09)をご紹介したばかりですが、またまた岩波ホールの上映作品を。クリスチャン・ガイイの同名小説を映画化した「風にそよぐ草」(09)です。

監督は、アラン・レネ。1922年6月3日フランス、ブルターニュ地方ヴァンヌ生まれ。レネ監督のデビュー作は、アートムービー「ヴァン・ゴッホ」(48未)、「ゴーギャン」(50未)「ゲルニカ」(50未)。

「夜と霧」(55)「ヒロシマモナムール(二十四時間の情事)」(59)「去年マリエンバートで」(60)「ミュリエル」(63)「薔薇のスタビスキー」(73)「プロビデンス」(77)「アメリカの伯父さん」(80)

「メロ」(86)「お家に帰りたい」(89)「恋するシャンソン」(87)…と続きます。監督の名前は有名ですが、未見。ファンの方、ごめんなさい。しかし、89歳で現役!とは素晴らしいですね。

監督とは「メロ」「スモーキング/ノースモーキング」(95未)「恋するシャンソン」「巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)」(03)「六つの心」(06未)で組んでいる、サビーヌ・アゼマ主演の本作。

ある日、歯科医のマルグリット(サビーヌ・アゼマ)は街で引ったくリに遭い、バッグを取られてしまいます。警察に届け出るのですが、バッグの中にあった財布は駐車場の片隅に捨てられていたのです。

拾ったのは、初老の紳士ジョルジュ(アンドレ・デュソリ)。彼は財布の中にあったマルグリットの小型飛行機操縦免許の写真を見て、突然何かを感じてしまいます。『会いたい』…財布を警察に届けるジョルジュ。

財布が戻って来たマルグリットは、ジョルジュにお礼の電話をかけます。妻と子供たちと食卓を囲んでいるその時、電話を取ったジョルジュ。こうして、見も知らない2人の関係がはじまるのでした…。

“不器用な紳士、気まぐれな淑女、空からふってきた最後の恋”という、映画のキャッチコピーがこの映画のすべてを語っています。他に警官役で「さすらいの女神たち」(10)のマチュー・アマルリックも出演。

繰り返しますが、89歳のアラン・レネ監督の本作。2009年のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールにノミネート。でも審査員特別賞と特別功労章を見事受章。名匠・巨匠と呼ばれた監督の最新作。いかが?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする