だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ディアギレフとバレエ

2007-08-15 21:12:12 | 展覧会
暑い。ホントに暑いです。お盆休みの東京は燃えるように暑い日が続いていますが、相変わらず劇場と美術館へ通っている私。今、東京都庭園美術館で開催中の“舞台芸術の世界”は、興奮の展覧会でした。目黒駅から徒歩で7分。旧朝香宮邸に入るとひんやり~。わりと小さめな部屋が続き、順路に従って作品を見て行きます。ここは何度も来てますが、大きな美術館とは一味違う雰囲気が味わえて、大好きな所です。

“舞台芸術の世界”は、サブタイトルが“ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン”。セルジュ(セルゲイ)・ディアギレフ(1872~1929年)はロシア・バレエ団の創設者で、有名なバレエダンサーや振付師を育成。作曲家のイーゴリ・ストラヴィンスキーの協力の下に、『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』さらに『プルチネッラ』『結婚』などを生み出しました。

展示されている舞台に関するものには、上記の他に『魔笛』『クレオパトラ』『金鶏』『薔薇の騎士』『ボリス・ゴドゥノフ』『シェエラザード』『眠れる森の美女』『薔薇の精』『牧神の午後』など多数。展示品は、本物の衣装やスタイル画、舞台デザイン画、衣装を着けた陶磁器の人形、水彩画、油絵、写真など。

ハーバート・ロス監督の「ニジンスキー」(79・日本公開82年)を思い出します。アラン・ベイツがディアギレフを演じ、ニジンスキーはジョルジュ・デ・ラ・ペーニャ。ディアギレフは同性愛者で、ニジンスキーも彼の恋人でした。この映画でもバレエのシーンが魅惑的で、特に『牧神の午後』での舞台シーンは衝撃的でした。

ニジンスキーの動画は現存していなくて、展示されている数枚の写真で見る限り、本当に美しいダンサーでした。全盛期の後、神経衰弱に陥り精神病院をたらい廻しにされ、舞台に戻ることなくロンドンで亡くなり、パリのモンマルトル墓地に眠っています。映画を思い出しながら、美術館を巡り、感動でした。

バレエやオペラ、舞台や舞台芸術がお好きな方にはたまらない展覧会です。私のように映画に結びつける映画ファンも、お見逃しなく!
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信じれば、飛べる!

2007-08-13 22:02:06 | 映画
15年前の1992年。この年、公開の「ラジオ・フライヤー」が大好きでした。「リーサル・ウェポン」(87)シリーズや「16ブロック」(06)のリチャード・ドナー監督、イライジャ・ウッド(81年1月28日生まれ)とジョセフ・マッゼロ(83年9月21日生まれ)主演。当時、最強の子役たちが兄弟を演じています。

さらにロレイン・ブラッコ、ジョン・ハード、アダム・ボールドウィン、ベン・ジョンソンら、ベテランが脇を固めました。両親の離婚で、再婚相手に虐待される弟ボビー(マッゼロ)。地元の子供たちからもいじめに遭い、怪我を負ったことで兄のマイク(ウッド)は、この地に伝わるある伝説を実行に移します。

それは“お願い山”から、ラジオフライヤー(トロッコ)で空を飛ぶこと。両親の離婚、都会からオクラホマの片田舎への引っ越し。さらに新しい父親の登場や暴力など、環境が変わった幼い兄弟の姿がいじらしく、イライジャの名演もあって、静かな感動作に仕上がっています。未見の方はぜひ!

そんな「ラジオ・フライヤー」を連想させる、フランス映画がやってきます。「チャーリーとパパの飛行機」(05)。監督は、実在のシリアル・キラー、ロベルト・スッコを描いた「ロベルト・スッコ」(01)のセドリック・カーン。(←これ、未見。見なくっちゃ!)

クリスマス・プレゼントには自転車が欲しい、チャーリー(ロメオ・ボツァリス)。でもパパからもらったのは、真っ白なおもちゃの飛行機。残念。しかし、数日後パパは不慮の事故で亡くなってしまいます。パパの死を受け入れられないチャーリー、その死の悲しみから立ち直れないママ。

ある日、チャーリーがプレゼントの飛行機を抱きしめると、光り輝き、動き、空を飛んだのです!チャーリーはその飛行機に乗って、パパに会いに行きたい!パパに伝えることがあるんだ!と、思うのでした。果たして、本当にパパに元に行けるのでしょうか?あの「ラジオ・フライヤー」と同じように…。

原作イメージは、ベルギーのバンド・デシネ(コミック)の人気シリーズ『チャーリー』だとか。私は知りませんでしたが、予告編で見る映像は“夢”のよう。奇跡は信じれば、叶うのです!
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個人蔵の絵画たち

2007-08-12 20:42:00 | 展覧会
イタリア東北部に位置するヴェネツィアは、かつて中世に“水の都”“アドリア海の女王”などと呼ばれ、ベネチア、ヴェニス、ベニスなどとも表記されています。う~、混乱するなぁ~。ここでは冒頭の“ヴェネツィア”でいきますね。

この秋、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される、「ヴェネツィア絵画のきらめき」は、大注目!来日する絵画の内容に、ドキドキ、クラクラしてしまいます。展覧会は、15世紀から18世紀のヴェネツィア絵画の黄金期を3セクションに分けて、展示。作品数は約71点で、国公立美術館や個人蔵の作品たちです。代表作は…

第1章…宗教・神話・寓意
 『聖母子と洗礼者聖ヨハネ』(1500年頃)ジョヴァンニ・ベッリーニと工房
 『洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ』(1515年頃)ティツィアーノ・ヴェチェリオ
 『キリストと刑吏たち(エッケ・ホモ)』(1586~88年)パオロ・ヴェロネーゼ
 『愛の始まりの寓意』(1562年)ヤコポ・ティントレット
 『未完の風景の中のウェヌス』(1528年)パルマ・イル・ヴェッキオ
第2章…総統のヴェネツィア
 『統領ジョヴァンニ・コルナーロ1世の肖像』(1715年)セバスティアーノ・リッチ
第3章…都市の相貌
 『サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と税関』(1728年頃)カナレット
 『サン・マルコ広場』(1747年以前)ベルナルド・ベロット
 『リドット(賭博場)』(1757~60年?)ピエトロ・ロンギ

素晴らしい!内容は、公式サイトでご覧くださいね。それにしても個人蔵って!自分の家、屋敷にその絵が飾られて、いつでもお気に入りの絵画を見ることができるんですね~。ちなみにヴェロネーゼの絵にある、“エッケ・ホモ”とは、“この人を見よ”の意のラテン語。この絵を独り占めしている個人って…。うらやまし過ぎ!
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音を集めて…

2007-08-11 20:46:47 | 映画
映画や演劇・絵画などが大好きで、本も読むし、パソコンも打つ。家にいる時は必ずTVを付けっぱなしだし…。私のとって見る事、つまり“目”は命。もし見えなくなったらと思うと、恐怖です。(ビタミン入り目薬愛用してま~す♪)考えることさえ恐ろしいのですが、世界には逆境にめげずがんばる人は、たくさんいるのです。

映画「ミルコのひかり」(05)は、実話。主人公のミルコ(ルカ・カプリオッティ)は、映画が大好きな10歳の少年。不慮の事故(予告編ではライフル事故?)で、両目の視力を失います。当時は、盲目の子供が一般の学校には通えない時代。さらにミルコの住むイタリアのトスカーナは、夜になるとシーンと静まり返るほど静寂の地。

そんなトスカーナから、ジェノヴァの全寮制学校に入ります。都会の喧騒の中、1人、家族と離れたミルコの孤独感は計り知れません。ある日、ミルコは1台の古ぼけたテープレコーダーを見つけます。その時からミルコの天賦の才能(音)が、花開いていくのです!

優れた聴力を持っていたミルコ。そのことに気付いたジュリオ神父(パオロ・サッサネッリ/共同脚本)や、友だちのフェリーチェ(シモーネ・コロンバリ)たちに助けられ、ミルコはある行動を起こすのです。果たして、その行動とは?

実際のミルコ・メンカッチは、1961年トスカーナ州ポンテデーラ生まれ。8歳の時事故に会い、全寮制学校(5年間)に転校。その後才能を活かし、イタリア映画界でサウンド・デザイナーとして活躍。本作の監督クリスティアーノ・ボルトーネ(脚本も担当)の映画はもちろんのこと。うむ。

さらにトスカーナにレコーディング・スタジオ、ローマに音響編集スタジオのSAM社を設立しました。こうした話を聞くと、盲目の人のずば抜けた才能や何ものにも挫けず、努力する姿に感動を覚えます。日々、平凡に暮らしている私は、大好きな映画を見ることで幸せを感じています。明日は、何を見ようかな~と…。あっ、この映画も見ましょうねぇ~。
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死刑を待つ役

2007-08-10 22:10:11 | 映画
思春期の頃見た映画の衝撃は、いくつになっても忘れないもの。「俺たちに明日はない」(67)「明日に向って撃て!」(69)「いちご白書」(70)などなど。ごく小さな世界の中で必死に生きていた自分にとって、映画を見ることでこんなにも違う世界のあることを知る衝撃と、喜び。

それぞれの映画のテーマも内容も違いますが、静かに泣いたことは同じ。そしてもう1本。「死刑台のメロディ」(71・伊)もそう。ジュリアーノ・モンタルド監督作の実話。1920年代のボストン、イタリア移民の労働問題が吹き荒れ、靴屋のニコラ・サッコと魚屋のバルトロメオ・ヴァンゼッティは、強盗殺人犯として密告・逮捕されます。

まったくの無実であるにも関わらず、当時の人種偏見と思想差別によって、裁判で死刑を宣告されます。『アメリカ史の汚点』として有名な“サッコ&ヴァンゼッティ事件”です。この映画で2人の名前をしっかり覚えました。ジョーン・バエズの主題歌も、今も耳と心に残ります。未見の方は、ぜひ!

1970年初めのスペイン、フランコ(75年死亡)独裁政権末期。自由を求め活動する“MIL”は資金調達のため、銀行強盗を繰り返していました。ある時、サルバドール・プッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)の撃った銃弾が、警官を死亡させます。しかし、銃弾は彼の物だけではなかったにも関わらず、逮捕されたサルバドールは、裁判で政治犯として死刑を宣告。

映画「サルバドールの朝」(06)は、30年ほど前の時代に実際にあった事件を描いた感動作です。宣告から執行までの時間に、家族、親友、恋人(レオノール・ワトリング)、弁護士の努力、果ては刑務所の看守たちの願いも叶わず、わずか25歳という若さで処刑されてしまうのです。監督は、マヌエル・ウエルガ。

「グッバイ、レーニン!」(03)「ラヴェンダーの咲く庭で」「青い棘」「ベルリン、僕らの革命」(04)のダニエル・ブリュールが、死刑を待つ青年を熱演。私は「デッドマン・ウォーキング」(95)が、苦手。つらすぎる…。でも、やはり見るべきでしょう。実話ですから。
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悪はボードに乗って…

2007-08-08 21:41:00 | 映画
2005年の「ファンタスティック・フォー/超能力ユニット」を見た時、『これは面白い!』と大いに盛り上がりました。個人的に。この映画の前知識は、主演メンバーにTV「 ダーク・エンジェル」(00~02)のジェシカ・アルバがいることと、MARVEL(マーヴェル)コミックが原作であることくらい。

「スパイダーマン」や「Xーメン」「ハルク」「ゴーストライダー」などなど、人気の作品は目白押しだし、ほとんど映画化されてるし。4人の主人公が特殊な能力を持ち、正義のため地球のため、悪と闘います。しかも映画になると、最新の技術を駆使して(または新開発して)映像として見せてくれるから、文句を言わず(つっこみもダメよ!)素直に楽しみましょう♪

最新作「ファンタスティック・フォー/銀河の危機」(07)(監督ティム・ストーリー)も、大いに楽しめそうです!リーダーのリード(ヨアン・グリフィズ)は、天才科学者で伸縮自在の体が特長。自分の体を透明にし、バリヤーをはる事ができるスーザンことスー(ジェシカ・アルバ)。スーザンの弟で全身を発火させ、空を飛ぶことができるジョニー(クリス・エヴァンス)。岩のような体を持ち、怪力の持ち主ベンジャミンことベン(マイケル・チクリス)。

それぞれ超能力を持ってからは、≪ミスター・ファンタスティック≫≪インヴィジブル・ウーマン≫≪ヒューマン・トーチ≫≪ザ・シング≫と呼ばれています。今度の敵は、シルバーサーファー!…って?

NYでリードとスーの結婚式が行われようとしている矢先、突然、閃光が現れ上空のヘリを撃墜。即、ジョニーが追跡。彼の前に現れたのは、銀色に輝く未知の生命体。銀色のボードに乗り、何にでも透明化してすり抜けることができる“それ”は、シルバーサーファーと呼ばれていました。

彼が現れた惑星は、8日間で滅亡してしまう…。って?そこで、素晴らしき4人の活躍がはじまります。世界中で起こる異常現象から始まり、驚異のシルバーサーファーの登場、そして対決。うん、もう~面白そう~♪ところでシルバーサーファーって、T-1000と関係あり?(あるわけないね!)
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UAの名作を見よう!

2007-08-07 21:26:19 | もう一度見たい!
私は映画が大好き♪たぶん、映画好きの両親のおかげと思っていますが、今日のようにひたすら見続けているのは、家族の中でも私だけ…。思い出すと、子供の頃にディズニー・アニメの「白雪姫」(37/日本公開50年)や、「眠れる森の美女」(59/日本公開60年)をはじめとして、東映時代劇やアニメもよ~く見ましたっけ。2本立てで。

その後、学生になってからは“名画座”や“全線座”に通いました。とにかくロードショー公開される映画は、ほぼ見ていましたねぇ~。とはいえ、貧しい学生ですから本数は知れてますけど…。今のように映画=人生、の日々は幸せの限り(?)です。うふふ、自己満足。

かつて映画は、大きな映画会社(スタジオ)が一手に製作していました。1919年、チャップリンやメアリー・ピックフォード、D・W・グリフィスたちによって作られた『ユナイテッド・アーティスツ』。ご存知のように「天国の門」(81)の大赤字により、85年『MGM』が買収。現在に至ります。

他にも1923年に創設された『ワーナー・ブラザーズ』(ハリー、アルバート、サム、ジャック・ワーナー4兄弟による)。1912年アドルフ・ズーカーが設立者の『パラマウント』。1924年創立の『MGM』。Metro Pictures/Goldwyn Pictures/Louis B. Mayer Picturesの3社が合併したものだそう。映画を見る楽しさのひとつが、冒頭のロゴ。最近は多種多様ですが…。

で、渋谷のシネマヴェーラで気になるプログラムが公開されます。「ユナイテッド・アーティスツの栄光」がそれ。上映作品のリストを見てるだけで、ワクワクします♪

「裸足の伯爵夫人」(54)「キッスで殺せ!」(55)
「現金に体を張れ」(56)「十二人の怒れる男」(57)「情婦」(57)
「暗黒街の女」(58)「お熱いのがお好き」(59)
「荒馬と女」(61)「ナック」(65)「イエロー・サブマリン」(68)
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」(72)「ロング・グッドバイ」(73)
「ガルシアの首」(74)「アニー・ホール」(77)
「マンハッタン」(79)「レイジング・ブル」(80)
そして、問題の「「天国の門」(81)

テアトル東京で見た時には、マイケル・チミノ監督、主演クリス・クリスファーソン、ヴィルモス・ジグモンドのカメラを堪能。この映画のその後の運命なんて知る由もなし。劇場にはたぶん通えないと思いますが、映画のタイトルを見てDVDを見ようと思い立ちました。はい。
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天才ピアニストとピアノ教師

2007-08-05 21:36:28 | 映画
思いつくまま、最近のドイツ映画を並べて見ます。「ラン・ローラ・ラン」(98)「グッバイ、レーニン!」(03)「ベルリン、僕らの革命」「青い棘」「ヒトラー/最期の12日間」(04)「戦場のアリア」「白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々」(05)「善き人のためのソナタ」「みえない雲」「ドレスデン、運命の日」(06)などなど。見応えあります。

こうして見ると、若手の人気俳優の活躍する映画や、自らの国の暗い歴史を正面からしっかりと見据えた映画が多いですね。それに作品の出来栄えは、ハリウッドやアジアの映画、ヨーロッパの映画と比べてもかなり上質。

そんなドイツから、またしてもすごい映画がやってきます。「4分間のピアニスト」(06)です。監督はクリス・クラウス、初監督で脚本も担当。物語は… 長年、ピアノ教師として刑務所で働くトラウデ・クリューガー(モニカ・ブライブトロイ)は、ある女子刑務所にやって来ます。ここで、ジェニー・フォン・レーベン(ハンナー・ヘルツシュプルング)に出会います。

過去に過ちを犯し刑務所に入った彼女は、固く心を閉ざしていました。その才能に気付いたクリューガーは、所長(ステファン・クルト)に頼み込み、特別レッスンを始めます。まったく違う世界に住む2人は、お互いに感情をぶつけ合うことに。しかし、ピアノへの情熱は同じ。やがて、次第に心を開いていくジェニー。

コンテストの決勝大会を前に起こる事件。果たして、ジェニーはドイツ・オペラ座の舞台に立てるのか…?残りの人生を賭けたクリューガーの運命は…?本作は、07年のドイツ・アカデミー賞の作品賞を受賞。主演のモニカ・ブライブトロイは、主演女優賞を受賞。

1200人ものオーディションから、ジェニー役に選ばれた新人ハンナー・ヘルツシュプルングは、助演女優賞を受賞。背中の大きく開いた黒いドレスの女性。彼女の手は手錠に繋がれながら、ピアノの鍵盤を叩こうとしています。とっても象徴的なシーンですね。惹き込まれてしまいます♪見ましょう~。
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黄金のツイン・ピークス

2007-08-03 22:04:26 | DVD
デヴィッド・リンチ監督の「インランド・エンパイア」、堪能しました。しかし、難解。この難解さが、リンチ・ワールドの象徴です。劇場パンフも千円と豪華版。個人的に、リンチ映画の解説は滝本誠さん、今野雄二さんがベストと思っています。パンフには、しっかりとお2人のレビューが載っており感動~。

映画を見た後の自分なりの解釈を、お2人の解説や感想を読むと『うむ、やっぱりり!』とか、『ややっ、そういう意味だったのぉ~!』とひとり大騒ぎ。うふふ。しかしリンチ・ファンも長くやっていると、画面の不思議なコラージュにも目が行くようになります。

とりあえず、当てずっぽに『こうかな?』と思って見ていくと、結構当たってたりして♪今回の「インランド・エンパイア」も、複雑な3重・4重構造になっているので、これから見られる方はぜひぜひ、主演のローラ・ダーンの演技に注目して、大いに惑わされてくださいね♪

さあ~、リンチ・ファンの多くが待ちに待ったTVシリーズ「ツイン・ピークス」のDVD-BOXの発売が決定。11月9日です。すでに02年11月8日ファースト・シーズンのDVD-BOXが発売済み。当然購入し、次の発売を待ち続けていた私。ああ~それなのに…。

ついにBOXが出ることになったわけです。しかし、しかし!“ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】”なるものが、発売!ええっ~、なあに~それ?

ご説明しましょう。序章から第29章までの全シリーズは、すべての内容をリンチ監督自らが、リマスター!さらに4時間もの特典映像付き。ギャ!(ちなみにセカンド・シーズンのみの2BOXは、計54分程度)パッケージもDVDも黄金に輝く、金色仕様。わわっ!さらに当時放映されていた“ジョージア”のCM映像までも!

当然、ゴールド・ボックスを予約しました。Amazonでね。皆さんもお早めにどうぞ!
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湖水地方のうさぎさん

2007-08-02 21:45:05 | 映画
私の友人に“ピーター・ラビット”の大ファンがいまして、福音館書店の絵本はもちろん、ピーター・ラビット関係のものなら、何でも買ってしまう人です。そんな人はたくさんいますよね~。私も猫好きなので、猫グッズには弱いですもん。ニャォ~ン!

“ピーター・ラビット”の作者、ビアトリクス・ポター。彼女の物語が映画になりました。「ミス・ポター」(06)。監督は、大ヒットしたオーストリア映画「べイブ」(95)のクリス・ヌーナン。かわいい子ブタの次は、かわいいうさぎのお話。これが劇場用映画2作目になります。

時は、20世紀になったばかりの1902年。自然に恵まれ、美しい景色に彩られたイギリスの湖水地方が舞台。世紀は変わっても、上流階級の女性が仕事を持つなど許されない、ヴィクトリア朝時代のまま。ビアトリクス(レニー・ゼルウィガー)は、幼い頃から作家になることを夢見てきました。

親からの縁談を断り、32歳になっていまだに独身。いつか大好きな動物たちの絵と物語を綴る…。そんな夢がついに叶うことになるのです。作品を持ち込んだウォーン社のノーマン(ユアン・マクレガー)が、ビアトリクスの才能を認め、絵本の出版を決めたのでした。

ビアトリクスとノーマンは、ごく自然に恋に落ちます。ノーマンの母親と知り合い、独身で個性的な姉ミリー(エミリー・ワトソン)と親友となり、何より自分の良き理解者であるノーマンのおかげで、幸せいっぱい。青い上着をはおったうさぎのピーターの物語は、たちまちベストセラーに!

“ピーター・ラビット”の誕生と作者のビアトリクスの人生。いままで詳しくは知らなかった物語を、レニーとユアンの魅力的な俳優と、アニメで登場のピーターやいとこのベンジャミンバニー、子猫のトム、あひるのジマイマ、リスのナトキンたちが、教えてくれます。湖水地方でのロケも楽しみですね~。見ましょう!
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