だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

見ては、いけない…

2008-03-15 20:34:29 | 映画
大好きなTVシリーズ、「NYPDブルー」(93~05)。現在「CSI:マイアミ」(02~)のホレイショ・ケイン役で活躍中の、デヴィッド・カルーソのファンなので。「NYPDブルー」の製作総指揮を務めていたグレゴリー・ホブリットは、「真実の行方」(96)や「悪魔を憐れむ歌」(97)「ジャスティス」(02)の監督でもあります。

作品を見るとやはり犯罪ドラマ、サスペンスが多いですね。「オーロラの彼方へ」(00)なんて、ファンタジーものもありますが。最新作も同様。「ブラックサイト」(08)は、インターネットを使った犯罪がテーマ。主人公は、サイバー犯罪専門のFBI捜査官ジェニファー・マーシュ(ダイアン・レイン)。

便利で今や生活に欠かせなくなったパソコンですが、そこはコンピュータウイルス、フィッシング、著作権や肖像権の侵害など、実は犯罪の場でもあるのです。それらネット犯罪を見慣れてきたジェニファーが、衝撃を受けた事件…それが“ネット殺人”でした!“kill with me.com”、そこには監禁され自由を奪われた人間の姿が、ライブ中継されていました!

サイトのアクセス数が上がると、その人間の死が早まるという仕掛けだったのです。ジェニファーとともに捜査する刑事エリック・ボックス役に、ビリー・バーク。FBI捜査官コリン役に、コリン・ハンクス(トム・ハンクスの息子)。犯人のオーウェン・ライリー役に、ジョセフ・クロス(←犯人は分かっているのね)

直接の関係はないんですが、この内容を見ていて思い出したのが、TV「ミレニアム」第2シーズンのエピソード。第13話“ミカド”です。ネット上に突然現れた“ミステリー・ルーム”という殺人実況サイト。写し出されたのは、椅子に縛られた顔を隠された女性。壁に描かれた数字と同じアクセス数になると…。

タイトルの“ミカド”は、ウィリアム・S・ギルバートとアーサー・オサリバンのオペラ。事件の重要なヒントになっていました。あっ、映画、面白そうですよね!見ましょう。
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HAKAISHAとは?

2008-03-14 22:29:32 | 映画
1999年の超話題作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」。製作段階でその秘密性の高さに、返って話題を呼びました。真黒な背景に、ペタペタと手の跡がついているだけのポスターとか、だんだんと明らかになる予告編に『おおっ!』と期待は膨らみました。そして見た映画の不気味な怖さ。自分が暗闇恐怖症って、痛感しました。

この映画の怖さは、手ぶれいっぱいのハンディ・カメラの効果。映画学科の3人の大学生がドキュメンタリー映画製作のため、メリーランド州ブラック・ヒルズの森に入ります。テーマは、伝説の魔女“ブレア・ウィッチ”。ところが3人は消息を絶ち、その1年後、森の中でフィルムとビデオが発見されるというものでした。

昨年夏公開の「トランスフォーマー」(07)全米公開時に謎の速報が流れ、一部のマニアの間で『なんだ、あれは?』と騒がれていた映画。(私の友人もその1人)それが今年1月18日全米公開され、日本での公開がようやく決定した「クローバーフィールド」(08)。

劇場でのスポットや一部予告編で、ご存知の方もいらっしゃるかも。監督は、デヴィッド・シュワイマー主演「ハッピィブルー」(96)のマット・リーヴス。製作はTV「LOST」や、「M:i:Ⅲ」(06)の監督、J・J・エイブラムス!「スター・トレック(原題)」(08)も、控えています♪

NYの高級アパートに住む、ロブ・ホーキンス(マイケル・スタール=デヴィッド)は東京に転勤が決まり、サプライズ・パーティが開かれています。突然、響き渡る爆音!驚いて外を見ると、大爆発が起きビルが燃えている!いったい何が起きたのか?正体不明の“何か”に襲撃されたNY。ビルに衝突し、道路に転がり落ちたのは、自由の女神の頭部…。

かつてセントラル・パークと呼ばれた場所で発見された、ビデオ映像。ロブが“ハンディ・カメラで撮影した82分のその映像は、5月22日午後6:43から翌朝6:42までの12時間の記録。では、いったい何が映っていたのか?

手ぶれ映像に、観客に“WARNING!”を発した、パラマウント・ピクチャーズ。う~、ますます興味津津!めまい、するかも…。おまけ:サブタイトルの“HAKAISHA”は、監督のたっての要望だそうです。
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金色にクラクラ~

2008-03-13 20:36:57 | 映画
豪華すぎる!金綺羅です。こんな豪華な映画、見たことないかも!北京オリンピックの総合ディレクターを務める、中国映画の巨匠チャン・イーモウ監督。中国名:張藝謀。1951年11月14日西安生まれ。1978年、北京電影学院撮影科に入学。卒業後、広西映画製作所に配属。カメラマンとして活躍しました。

「紅いコーリャン」(87)で監督デビュー。その後は女優コン・リーとのコラボで、次々とヒット作品を生み出していきます。パートナーだったコン・リーとは、「上海ルージュ」(95)を最後にお別れ。そして月日は流れ…。今、ここに2人のコラボが再び…!しかも、チョウ・ユンファを迎えて!!

王妃の紋章」(06)は、2006年のアカデミー賞で衣裳デザイン賞にノミネートされていました。(ちと古い…)そうなんです。とにかく豪華。まず驚くのが、金色の衣装。紫禁城を舞台にしたその王宮のきらびやかで、信じられないほどの人海戦術で当時を再現した、美術とセット。もう、ク~ラクラ。

中国、五代十国。後唐、つまり唐王朝末期の時代。9月9日“菊の節句”といわれる“重陽節”。一同が集まるこの日を前に、遠征から王(ユンファ)が、他国から第2王子の傑(ジェイ・チョウ)が帰ってきます。しかし、迎える王妃(コン・リー)は、皇太子(リィウ・イエ)との長年の不義を重ねていました。

冷めきった王と王妃の関係、継子とはいえ我が子との関係、好きな娘のために王妃との関係と断ち切りたい皇太子、そして王妃毒殺の企み…。絢爛豪華な王宮の態とは違い、全員が秘密を抱え、陰謀と殺意のうごめくどす黒い人間模様だったのです。禁断の愛憎劇が、今きらびやかな“色”とともに浮かび上がるのでした。

王宮を彩る金色の円柱600本、金箔と瑠璃で飾られた菊花の彫刻、18金の金糸・金片で仕立てられた王と王妃の衣装、女官たちの衣装など3000点、1kmにも及ぶ絹の絨毯、12000平方メートルの宮廷を埋め尽くす300万本の菊の花、ああ~、すご過ぎる!内容はともかく(あっ、ユンファ・ファンです!)この豪華さは見逃せません!
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チンギス・ハーンの運命

2008-03-12 21:35:41 | 映画
米脚本家協会のストが原因で、開催が危ぶまれていた今年のアカデミー賞。第80回という記念すべき授賞式だったので、無事に開催されて本当に良かったです。そんな中、日本でも話題になったのが、浅野忠信さん主演の「モンゴル」(07)。外国語映画賞にノミネートされ、浅野さんご本人もうれしそうにコメントしてる様子が、TVで流れていましたね。(受賞作品は、「ヒトラーの贋札」)

チンギス・ハーンを主人公にした映画は、結構あります。ディック・パウエル監督、ジョン・ウェイン主演の「征服者」(55)。本国モンゴルの大作映画「チンギス・ハーン」(92)。反町隆史さん主演の日本映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」(06)。私は、TVでジョン・ウェインの「征服者」を見たと思うのですが、他は未見。

「モンゴル」の監督・脚本・撮影は、セルゲイ・ボドロフ。私は、監督作の「コーカサスの虜」(96)と脚本のみの「イースト/ウェスト 遙かなる祖国」(00)を見ています。ちょうど「シベリアの理髪師」で一目ぼれした、オレグ・メンシコフの作品を追いかけて見ていた時のこと。話がそれましたが、ボドロフ監督の最新作です。

ドイツ/カザフスタン/ロシア/モンゴルの合作映画で、総製作費50億円。全編モンゴル語で撮影された(当然といえば、当然)超大作です。12世紀。モンゴルは部族間の陰謀が渦巻いていました。ある一部族の頭領イェスゲイの息子として誕生した、テムジン。父親の毒殺、裏切り、復讐、異国での投獄、政略結婚…などの過酷な運命を生き抜いていきます。

テムジン、後のチンギス・ハーン役に浅野忠信、宿敵ジャムカ役に「初恋のきた道」(99)のスー・ホンレイ。テムジンの妻ボルテ役には、これがデビュー作のモンゴルの新星クーラン・チュルーン。馴染みのないスタッフ、キャストかもしれません。でも、これだけ話題になると気になりますね。私は、DVDで見ようかしらん。(オレグは出てないし…)


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クルーニーは、進化する

2008-03-11 21:43:33 | 映画
ジョン・フランケンハイマー監督、1968年の作品「フィクサー」。あらすじをほとんど忘れてしまったので、調べてみたらすごく面白そう~。これはレンタルDVDしなくっちゃ!帝政末期のロシア、ウクライナの首都キエフ。ある工場で起きた少年殺人事件と、時代の背景にあるユダヤ人排斥運動とを描いた社会派サスペンスドラマ。

バーナード・マラマッドのピューリツァー賞受賞(67)の原作をダルトン・トランボが脚本、音楽をモーリス・ジャールが担当。アラン・ベイツ、ダーク・ボガード、エリザベス・ハートマン主演。もう一度、再確認のために見なくては。

同じタイトルの「フィクサー」(07)は、「ボーン・アイデンティティー」(02)を始めとするジェイソン・ボーン・シリーズの脚本で名を売った、トニー・ギルロイの初監督作品。脚本作品には、「黙秘」(95)「ディアボロス/悪魔の扉」(97)「プルーフ・オブ・ライフ」(00)もあります。これは期待です!

主人公は、マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)。NYの大手法律事務所ケナー・バック&レディーンに働く彼の仕事は、弁護士でなく、“もみ消し屋=フィクサー”。表沙汰にできない事故や事件の処理…パートナーが起こしたひき逃げ事故、愛人と妻の争いに巻き込まれた重役…そんな時に呼び出されるのが、彼でした。

しかし、クレイトンの私生活も問題だらけで、従兄弟の8万ドルもの借金を肩代わり。一方、事務所の同僚アーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)は、製薬会社U・ノース社に対する3000億円の薬害集団訴訟を担当。ところが弁護すべきアーサーは、ある“秘密”を知ることに。それはこの件を敗訴にしてしまう事実だったのです。

そして、もみ消しを頼まれたクレイトン。ところが、事実の暴露を決めたアーサーの突然の死。さらにはU・ノース社の敏腕女性弁護士カレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン)の登場。やがて、クレイトンも命を狙われて…。誰が?なぜ?その真実とは?

今年の80回アカデミー賞でも、主要部門最多7部門ノミネート。弁護士役のティルダ・スウィントンが、助演女優賞を見事受賞!共演は、シドニー・ポラック(製作も)、マイケル・オキーフ。製作総指揮は、スティーヴン・ソダーバーグ、クルーニー、アンソニー・ミンゲラ他。音楽は、ジェームズ・ニュートン・ハワード。ますます渋く魅力的な、クルーニーにぞっこん!
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アレックスの罪と罰

2008-03-09 21:05:18 | 映画
「ドラッグストア・カウボーイ」(89)や「マイ・プライベート・アイダホ」(91)で、必死に生きようとする少年たち、大人に成りきれない青年たちの心情を描いてきた、ガス・ヴァン・サント監督。その後の「カウガール・ブルース」(93)「誘う女」(95)でも、ヒロインよりもやっぱり男の方がよく描けてました。

「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97)「サイコ」(98)「小説家を見つけたら」(00)とハリウッド作品を手掛けた後、インディーズに戻ってきました。それが「エレファント」(03)「ラストデイズ」(05)でした。途中、マット・デイモンとケイシー・アフレック主演の「GERRY ジェリー」(02)や、製作総指揮の「ターネーション」(04)もあります。

「GERRY ジェリー」は未見なので、ぜひ見たい!「ジェシー・ジェームスの暗殺」のケイシーは、見ものでした。「エレファント」は、1991年のコロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにしていました。そして最新作「パラノイドパーク」(07)も、ごく普通の高校生の日常生活を描いています。

16歳のアレックス(ゲイブ・ネヴィンス)は、つい最近スケートボードを始めたばかり。スケボーの聖地“パラノイドパーク”に通い、そこで不良グループに声をかけられて、貨物列車の飛び乗りに参加することになるのでした。ただ、スリルを味わいたくて…。しかし、事件は起きます。ふとしたはずみで、鉄道警備員を死なせてしまうのです。

目撃者はいない…、おびえと不安、悩みながらも何もなかったように過ごしていくアレックス。考えるのは、ガールフレンドのジェニファー(テイラー・マムセン)や家族のこと。自分に起こった事件によってアレックスは、あることに気付くのです。『僕らのちっぽけな問題とは別の次元のもっと大きな何かが世の中にはたくさんある』…。

少年の揺れ動く心と痛み。やさしい目線で繊細な映像を生み出すのは、「2046」(04)や「レディ・イン・ザ・ウォーター」(06)のクリストファー・ドイル。またまた、ガス・ヴァン・サントの世界へ。
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血みどろモンスター・パニック

2008-03-08 21:03:57 | 映画
2002年の「夏休みのレモネード」(公開は03年6月)見ました?マット・デイモンとベン・アフレックが設立した“ライブ・プラネット社”。彼らがプロデュースする、一般公募の脚本から有望な新人発掘を目的とした“プロジェクト・グリーンライト”。この映画は、その1回目の映画化作品でした。

ジョー・オマリー(エイダン・クイン)とマーガレット(ボニー・ハント)の息子、ピート(アディール・スタイン)と友人ダニー(マイク・ワインバーグ)の物語。ピートはカトリック、ダニーは病弱なユダヤ教のラビの息子。1976年のシカゴを舞台に、子供たちの独自の世界をやさしい目線で描いていました。

マット・デイモンとベン・アフレックは「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97)で、アカデミー賞脚本賞を受賞した経歴を持っています。脚本を見る目はあるはず。冒頭の“プロジェクト・グリーンライト”から、またしてもすごい脚本が映画化されました。しかも今度はホラー!コピーには“超ド級のモンスター・パニック映画”とあります。ど、どんな?

テキサスの広大な荒野にある1軒のバー。いつものメンバーが集まり、安酒を飲んでは酔い潰れるのが日常の場所。突然、ショットガンを手にした男が飛び込んできます!その手には、何者かの首が…。次の瞬間、その男は窓から伸びてきた何かによって引き裂かれてしまいます。いったい何が起きたのぉ~?

あわててバーの封鎖をしようにも、今度は『私の夫はどこ!?』と叫びながら女が飛び込んできます。パニックに陥ったバーの面々は、どうにかその正体不明の何かをなんとか仕留めます。それは…見たこともないモンスターだったのです!はたして、バーの客たちは外にうじゃうじゃいる、モンスターにどう対処するのでしょう!?

監督は、これが初のジョン・ギャラガー。脚本は、「ソウ4」(07)のパトリック・メルトンとマーカス・ダンスタン。もっとすごいのは、製作総指揮をマットとベンの他にあのウェス・クレイヴンが務めていること。そして出演者はというと、バルサザール・ゲティ(「蝿の王」(90)でデビュー、「炎のメモリアル」(04))、ヘンリー・ロリンズ(「JM」(95))ら。

この映画の解説を見ていて、お気に入りの「トレマーズ」(89)を思い出しました。あの映画のように痛快なモンスター映画かな?いえいえ、ウェス・クレイヴンの名前があるから、血みどろかな?楽しみ。
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オスカー俳優の涙

2008-03-07 21:29:53 | 映画
「チョコレート」(01)でアカデミー賞主演女優賞を受賞した、ハル・ベリー。「トラフィック」(00)で助演男優賞を受賞した、ベニチオ・デル・トロ。2人ともすごく個性的。この2人が組めば、ただの映画になるはずがありません。しかも監督は、「ある愛の風景」(04)や「アフター・ウェディング」(06)のスザンネ・ビア。

その映画は、「悲しみが乾くまで」(07)。男女の複雑な心理を描いた、「喪失」と「再生」の物語です。平凡だけけど幸せな日々を送っている、オードリー(ハル・ベリー)とブライアン(デヴィット・ドゥカヴニー)。バーク夫婦には2人の子供がいます。ある日、ブライアンが事件に巻き込まれ、射殺されてしまったのです!突然の訪れた悲劇…。

残された妻は呆然とし、でも葬儀の準備をしなくてならない。誰でもそんな時、思いも寄らぬことを考えてしまうものです。オードリーは、夫の親友ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)のことを思い出します。ジェリーは弁護士だったのですが、ヘロインに溺れ、自堕落な生活をしていました。

そんな彼を周りの人たちは見放していたにもかかわらず、ブライアンは親身になっていたのでした。オードリーはジェリーを葬儀に呼び、そこで自分の目で見たジェリーはやさしく、子供たちもなついていました。ジェリーに対する気持ちが揺らいだオードリーは、『この悲しみはひとりでは支えられない。私には誰かが必要』と、思うのでした。

オードリーは、ジェリーに一緒に住むよう提案します。こうして傷つき、悲しみを抱えた2人の奇妙な共同生活が始まるのです。愛するものを失う悲しみや痛み、誰でも経験があるかと思います。人だったり、ペットだったり、かけがえのない物かも…。そして、この映画で“何か”を見つけることができるかも知れません。

製作に「アメリカン・ビューティー」(99)の監督、サム・メンデスの名前があります。他の共演者には、「秘密のかけら」(05)のアリソン・ローマン、「ゾディアック」(06)のジョン・キャロル・リンチも。静かで地味な感じですが、必見ですね。
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夜桜見物に、竹橋まで

2008-03-05 21:29:36 | 展覧会
2月にご紹介した“ウルビーノのヴィーナス”をさっそく見に行ってきました。夕方の時間帯ということもあって、意外なほど空いてました。1番の注目作品『ウルビーノのヴィーナス』の前では、ひとときたたずんでじっくり見ることができました。素晴らしかったです!観客に向かってほほ笑む、その薄笑い。魅力的でした。

手に持つバラの花たち、横たわるベッドの下に敷かれた小花模様のマットレス。ついつい細かい描写に目が行ってしまいます。そして、横たわるヴィーナスの肌色も美しく、見入ってしまいました。足もとに寝ている子犬の安らかな眠り。まるでク~ク~という寝息が聞こえてきそう~。見るところのたくさんある名品でした。

この美術展は上野の桜とともに楽しめますので、ぜひどうぞ。そして今度は、千代田区北の丸公園、竹橋駅下車の東京国立近代美術館で開催の、“生誕100年 東山魁夷展”のご紹介です。戦後、日本画界を代表する東山魁夷。明治41年(1908)生まれで、東京美術学校研究科修了後、ドイツに留学しました。

東山魁夷といえば、平面的で単純化された風景画が有名。作品から受ける印象は、静かさ。人物がいないせいかも知れません。風景の中にあるはずの空気さえ、キーンと張り詰めたようで、痛さを感じるほどです。

今回の展覧会は、生誕100年を記念し、代表作品101点、スケッチ・習作53点、総点数154点に及ぶ過去最大の回顧展だそうです。画家の名前は知っている、でも作品はあまり…というファンにはいいチャンスですね。『花明かり』(1968)の月夜に輝く桜を見に行きませんか?
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88分の意味

2008-03-04 21:09:08 | 映画
名優アル・パチーノ、3年ぶりの主演作。ということは「トゥー・フォー・ザ・マネー」(05)以来なわけですね。「オーシャンズ13」(07)では、敵役のホテル王ウィリー・バンク。小気味いい役でした。パチーノならではの品もあって。しかし、やっぱり主役を演じてこそ名優の名に相応しい…。

それが、「88ミニッツ」(07)です。シアトルで、FBI異常犯罪分析医として働くジャック・グラム(パチーノ)。1997年、女性をロープで吊るして、切り刻むという連続猟奇殺人事件が発生。容疑者として逮捕されたのは、ジョン・フォースター(ニール・マクドノー)という男。裁判でのグラムの証言により、死刑判決が下されます。

そして9年後、フォースターの死刑執行の日。今ではシアトルの大学で教鞭を取っていたグラムに、若い女性ばかりを狙った連続猟奇殺人事件の発生を伝える連絡が入ります。しかもその手口は、9年前のジョン・フォースターのものと酷似。(コピーキャット?)さらには、被害者の女性はグラムの教え子だったのです!

そして1本の電話が、グラムにかかってきます。『お前に残された時間は88分だ』。いったい誰から?何のために?限られた時間の中で捜査を進める内、浮かび上がってきたのは、グラムのまわりの4人の女性。大学で助手を務める、キム・カミングス(アリシア・ウィット)。信頼する秘書のシェリー・バーンズ(エイミー・ブレネマン)。

大学での受講生、ローレン・ダグラス(リーリー・ソビエスキー)。グラムと関係を持つ、学部長のキャロル・リン・ジョンソン(デボラ・カーラ・アンガー)。豪華な女優陣の他にも、ウィリアム・フォーサイスも共演。監督は、「フライド・グリーン・トマト」(91)「8月のメモワール」(95)「アンカーウーマン」(96)のジョン・アヴネット。

ピリピリした演技をすると最高のパチーノ。個性的な女性陣が魅力だし、犯人探しも楽しそう~。そういえば、シアトルを舞台にしたFBI異常犯罪分析医というと、TV「ミレニアム」のフランク・ブラック(ランス・ヘンリクセン)を思い出します。というか番組もランスも大ファン!DVD、見ようっと!
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