だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

映画「アルゴ」でイラン脱出!

2012-09-17 21:16:15 | 映画
特撮の神様レイ・ハリーハウゼンの代表作の1本として有名な「アルゴ探検隊の大冒険」(63)。ドン・チャフィ監督、トッド・アームストロング主演。青銅の巨人、七首の竜ヒドラ、怪鳥ハーピー…

骸骨戦士など、今もカルト的な人気を誇っています。元はギリシャ神話で、英雄イアソンが富と繁栄をもたらす“黄金の羊の毛皮”を求め、仲間とアルゴ船に乗って旅する物語。未見の方は、必見ですよ!

その船の名前“アルゴ Argo”を原題した映画が、やって来ます。ベン・アフレック監督作「アルゴ」(12)です。製作は、アフレックとグラント・ヘスロヴ、そしてジョージ・クルーニー。

1979年11月4日、イラン革命が激しさを増すテヘラン。過激派がアメリカ大使館を襲撃、大使館員52人を人質に取る事件が発生。彼らの要求は、アメリカに逃げた前国王の引き渡しでした。

混乱の最中、裏口から6人のアメリカ人が脱出。カナダ大使の家に身を隠します。見つかれば公開処刑は間違いない。そこでCIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデス(アフレック)が呼ばれます。

トニーは、ウソの映画製作を企画し、6人をロケハン(ロケーション・ハンティング:屋外のロケ地を探すこと)に来た撮影スタッフに仕立て上げ、出国させるという作戦を立てます。

特殊メイクの担当は、『猿の惑星』でアカデミー賞受賞のジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)。プロデューサーも決まり、SFファンタジー『アルゴ』の盛大な記者発表が行われることに…。

72時間というタイムリミットを前に、イランとアメリカをも欺いての作戦が始まります!不安から反発する6人、脱出した者がいることに気付くイラン側、そしてCIAからの中止命令!?

イランで実際に起きたアメリカ大使館人質事件における、6人のアメリカ人救出作戦。事件から18年後、クリントン大統領が機密扱いを解除。監督のアフレックは、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(07未)

「ザ・タウン」(10)に続く監督3作目。ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、マイケル・パークス、ヴィクター・ガーバー 、リチャード・カインド、ロリー・コクレーン共演。必見!
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ウディの人生を映画で見よう!

2012-09-16 20:57:14 | 映画
ウディ・アレンの主演映画に、「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」(72)という、とっても長いタイトルの作品があります。

日本では、製作から9年後の1981年に公開。タイトルのせい?それとも内容のせい?その内容は…“媚薬の効用” “ソドミーって何?” “エクスタシーは所を選ばず” “女装の歓び”

“これが変態だ” “SFボイン・パニック” “ミクロの精子圏”の7つのエピソードで構成されています。普通のウディ作品とは、かなり違うので初期の作品を知らない人には、一見の価値があるかも。

ウディの最新作が待たれる中、ドキュメンタリーが先に公開。ロバート・B・ウィード監督「映画と恋とウディ・アレン」(11)で、この作品のコピーが“ウディ・アレンのすべてについて教えましょう”

ねっ、冒頭につながったでしょ?ウディファンには当然ですよね。ところで、ウディ・アレンの基礎知識。1935年12月1日生まれ、今年77歳のニューヨーカー。身長160cmのユダヤ人です。

スタンダップ・コメディアンとしてスタートし、クライヴ・ドナー監督、ピーター・オトゥール、ピーター・セラーズ主演「何かいいことないか子猫チャン」(65)で映画デビュー。脚本も書いてます。

以後、「007/カジノ・ロワイヤル」(67)「ボギー!俺も男だ」(72)「アニー・ホール」(77)「マンハッタン」(79)「カイロの紫のバラ」(85)「ハンナとその姉妹」(86)「ラジオ・デイズ」(87)

「アリス」(90)「マンハッタン殺人ミステリー」(93)「ブロードウェイと銃弾」(94)「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(96)「地球は女で回ってる」(97)「ギター弾きの恋」(99)「おいしい生活」(00)

「スコルピオンの恋まじない」(01)「僕のニューヨークライフ」(03)と、書き切れません。ほぼ毎年1本映画を撮っているウディは、突然、NYを離れ英国へ渡り、「マッチポイント」(05)を監督。

「タロットカード殺人事件」(06)「それでも恋するバルセロナ」(08)「人生万歳!」(09)「ミッドナイト・イン・パリ」(11)まで、ウディの映画作りは終わりません!あっ、映画はウディの人生を描いてま~す。
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シルクが映画になって、登場!

2012-09-15 14:50:54 | 映画
ちょっと、お勉強。日本でもおなじみの“シルク・ドゥ・ソレイユ”について調べてみました。フランス語で“太陽のサーカス”を意味するそうです。燃える松明などを口に入れて火を食べるという“火喰い芸”。

“火喰い芸”の大道芸人だったカナダのケベック市出身ギー・ラリベルテが、1984年に設立したのが“シルク・ドゥ・ソレイユ”。アメリカのラスベガスで、現在常設6公演。その他、モスクワなどでも公演中。

日本では、浦安市の東京ディズニーリゾートで2011年12月31日まで『Zed(ゼッド)』が公演されていました。常設公演(レジデントショー)の他、移動公演(ツアーショー)も多くあります。

例えば、『Dralion』(ドラリオン/ドラゴンとライオンの意)、『Alegria』(アレグリア/喜び)、『Corteo』(コルテオ/葬列)、『Delirium』(デリリアム/都会の若者の孤独)、『Kooza』(クーザ/宝箱)

『Quidam』(キダム/名もなき通りすがりの者)、『Saltimbanco』(サルティンバンコ/ベンチを跳び越える)、『Varekai』(バレカイ/永遠)、『Ovo』(オヴォ/卵)、『Totem』(トーテム/人類創世の神話)…

劇場に行かれた方もいらっしゃるとは思いますが、今度は映画で登場します。「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」(12)です。監督・脚本は、アンドリュー・アダムソン。

アニメ「シュレック」(01・04・07・10)シリーズや、「ナルニア国物語」(05・08・10)シリーズの監督。ファンタジーはおまかせです。そして製作総指揮にジェームズ・キャメロンの名が!

どこからか、ある田舎町にたどり着いたミア。ピエロが手渡したチラシに導かれ、ショーが行われるテントへ向かいます。そこで空中ブランコの演技をする青年と目が合い、心を奪われてしまいます。

すると青年はブランコを握り損ね、落下…。慌てて駆け寄るミア。しかし青年も、続けてミアも地面に飲み込まれるように姿を消してしまうのです。2人のたどり着いた見たこともない世界とは?

世界6大陸300都市で、団員1200人による公演を続ける“シルク・ドゥ・ソレイユ”。3Dにこだわり続けるジェームズ・キャメロンが見せる、シルクの世界。すごそう~、素晴らしそう~。いかが?
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お金をおろす時は気をつけよう!

2012-09-14 21:09:49 | 映画
ダニエル・エスピノーサ監督、デンゼル・ワシントン主演「デンジャラス・ラン」(12)で、追われる側の元CIA役ワシントンの逃亡に巻き込まれ、とんでもない目にあう新米CIA役のライアン・レイノルズ。

オスカー俳優ワシントンに負けない頑張りと演技を見せる、ライアン・レイノルズに思わず見惚れた人も。ライアン・レイノルズと言えば、ロマコメ「あなたは私の婿になる」(09)で、サンドラ・ブロックと共演。

ここでも上司のサンドラに振り回されていましたっけ。そしてマーティン・キャンベル監督「グリーン・ランタン」(11)で、アメコミのヒーロー役を演じ、超~人気者に。カッコ良かったですよね。

ところが見てないんですよね~、「[リミット]」(10)。ロドリゴ・コルテス監督のこの作品は、気が付いたら棺桶の中…というとんでもない設定の脱出劇。狭いとこ、ダメなんですよね~。

で、見逃してるんですが見なくっちゃ!と思い直しているとこ。その「[リミット]」の脚本を書いたのが、クリス・スパーリングという人。彼の2作目の脚本が、デヴィッド・ブルックス監督「ATM」(12)です。

ATMとは、AUTOMATED TELLER MACHINE 現金自動預け払い機のことですね。投資会社に勤める、デイヴィッド(ブライアン・ジェラティ)、コーリー(ジョシュ・ペック)、エミリー(アリス・イヴ)。

デイヴィッドはエミリーに想いを寄せていましたが、エミリーはNPOに転職を決めていました。最後の出勤日は、会社のクリスマス・パーティでした。3人はパーティの後、ATMに立ち寄ります。

コーリーが現金を引き出そうとしたのですが、ATMコーナーに見知らぬ男が現れ、3人はそこに閉じ込めれてしまうのです!いったい何が?真冬の夜の気温は、極寒のマイナス21℃。

何者かに仕掛けられた罠。朝が来るまでには、まだまだ時間がかかる…。凍死寸前の3人の取った行動とは?う~む、怖い。「[リミット]」は棺桶、本作は誰もいないATMコーナーの中。

やっぱり「[リミット]」見なくっちゃ。ちなみにライアン・レイノルズは、「グリーン・ランタン」で共演したブレイク・ライヴリーと約1年の交際を経て、今月9日結婚。本当に充実してますね。関係ないけど。
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ケイティ・ペリーについて、知りたい!

2012-09-13 10:36:40 | 映画
映画が大好きで、当然、映画音楽も気になるし大好きな主題歌やその他の楽曲も好き。しかし、全般的に音楽にはそんなに詳しくないのが、お恥ずかしい次第。これでも昔は、流行も知っていたんですが…。

今みんながiPodなんかで、音楽をダウンロードして街を闊歩しているのは、かつてのウォークマンと同じ光景。笑っちゃいますけど、昔は聞いていたんですよ。好きな歌手やグループもいたし…。

しかし、今はミュージカル(舞台)や音楽映画などで聞いた曲の方が馴染みがあります。オペラやクラシックも好き。そんな音楽音痴な私ですが、夢中なのがTVシリーズ「Glee」(09~ )。

「Glee」では、主人公のウィル・シュースターを演じるマシュー・モリソン、嫌みでなにかとグリーの邪魔をするスー・シルベスターことジェーン・リンチ。シリーズを重ねる毎にうまくなるメンバーたち。

レイチェル(リー・ミシェル)、フィン(コーリー・モンテース)、カート(クリス・コルファー)、パック(マーク・サリング)、クイン(ディアナ・アグロン)、メルセデス(アンバー・ライリー)、サンタナ(ナヤ・リヴェラ)

アーティ(ケヴィン・マクヘイル)、ティナ(ジェナ・アシュコウィッツ)、ブリトニー(ヘザー・モリス)たち。みんな大好き!ザックの「ハイスクール・ミュージカル」シリーズも大好きだけど。

で、エピソードの中で歌われる曲は、知ってるのもあれば初耳のも。レイチェルが歌った“ファイヤーワーク”を聞いた時、『いい曲だなぁ~』と思ったのですが、この曲を歌ったのがケイティ・ペリー。

本名キャサリン・エリザベス・ハドソンは、1984年10月25日カリフォルニア州サンタバーバラ出身の現在27歳。数多くのUS Billboard Hot100 ランキング1位を獲得。すごいんです。

その彼女のドキュメンタリー映画が日本に上陸。それが「ケイティ・ペリーのパート・オブ・ミー 3D」です。監督は、ジェーン・リップシッツとダン・カットフォース。ファンの方はお待ちかね!

デビュー曲は“ユーアー・ソー・ゲイ”(08)。イギリス人コメディアン、ラッセル・ブランドと結婚、離婚していますが、ビジュアルはすごくかわいい!実力と人気のアーティストの映画。気になります。
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アンジェイ・ワイダ監督、83歳の作品

2012-09-12 20:26:13 | 映画
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ、漢字だと菖蒲(アヤメ)、燕子花・杜若(カキツバタ)、菖蒲(ショウブ)、花菖蒲(ハナショウブ)、そしてゴッホの絵でお馴染みのアイリス。こちらはオランダ・アイリス。

花びらの様子がだいぶ違うのですが、判別がつきにくい?ポーランドの映画監督、アンジェイ・ワイダは今年86歳。「地下水道」(56)「灰とダイヤモンド」(57)「婚礼」(73)「大理石の男」(77)

「鉄の男」(81)「ダントン」(82)「悪霊」(87)「コルチャック先生」(90)「カティンの森」(07)などなど、多くの作品を監督して来ました。まさにポーランドを代表する巨匠です。

そのアンジェイ・ワイダ監督の最新作が、「菖蒲」(09)なんです。冒頭の花の話は、このタイトルを聞いてのこと。果たして、このタイトルの意味は?ポーランド映画にしてはユニークですね。

そして映画の解説でみつけた、本作に秘められた深い意味。原作は「尼僧ヨアンナ」(61)と「ヴィルコの娘たち」(79)で、ワイダ監督が映画化した、ヤロスワフ・イヴァシュキェヴィチ。

第2次世界大戦時の1944年、ワルシャワ蜂起の際に2人の息子を亡くし、互いに距離ができてしまった町の医師(ヤン・エングレルト)と妻のマルタ(クリスティナ・ヤンダ)。

妻を診察した夫は、妻が重篤な病状であるのに告白できずにいました。やがて春が終わり、夏が訪れるある日…マルタは川辺のカフェで、美しい青年(パヴェル・シャイダ)を見かけます。

若く輝くような青年との交流で、マルタは今は失ってしまったものを思い出し、心がざわめくを感じるのでした…。この作品のマルタを演じるクリスティナ・ヤンダは、「大理石の男」や「鉄の男」に出演。

本作の撮影半ばで、アンジェイ・ワイダ監督の盟友であった撮影監督エドヴァルト・クウォシンスキが病死。彼はクリスティナ・ヤンダの夫でもありました。そのため、本作は3つの世界に改変されました、

それは原作の本来の物語、夫が亡くなる最期の日までを語るヤンダ自身のモノローグ、ワイダ監督の演出風景。この3つの世界が交差し、1つの物語を構成。ワイダファンは、必見ですね。
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レッドフォードとマカヴォイさん

2012-09-10 20:52:06 | 映画
マカヴォイさんのファンです。C・S・ルイス原作の『ナルニア国物語』の映画化、アンドリュー・アダムソン監督「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」(05)の“タムナスさん”役で、世界的に有名に。

それ以前は、TVシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」(01)やデヴィッド・イェーツ監督「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」(03)に出演。「消されたヘッドライン」(09)のオリジナルですね。

TVシリーズ「デューン 砂の惑星2」(03)やTVMに出演後、ケヴィン・マクドナルド監督、フォレスト・ウィッテカー主演「ラストキング・オブ・スコットランド」(06)に出演し、大注目。怖かった…。

それ以降は、ロマンチックなマカヴォイさんに夢中!「ペネロピ」(06)「つぐない」「ジェイン・オースティン 秘められた恋」(07)「終着駅 トルストイ最後の旅」(09)…とスクリーンに釘付け。

「ウォンテッド」(08)と「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11)のアクション物もいいのですが、やはりマカヴォイさんはロマンチック、シリアスドラマがお似合い。今年33歳のマカヴォイさん。

いつの間にかすっかり大人の男優になったマカヴォイさんの最新作は…ロバート・レッドフォード監督「声をかくす人」(11)。アメリカ初の女性死刑囚、実在のメアリー・サラットの物語。

南北戦争終結直後の1865年4月14日、リンカーン大統領がフォード劇場で暗殺されます。大統領は、翌日死亡。そして事件の主犯、俳優ジョン・ウィルクス・ブースは逃亡中に射殺されます。

その後、共犯者8人が逮捕されます。その中に1人の女性がいたのです。彼女の名前は、メアリー・サラット(ロビン・ライト)。夫を亡くした後、2人の子供を育てるために下宿屋を営んでいました。

元北軍大尉で英雄と称えられるフレデリック・エイキン(ジェームズ・マカヴォイ)は、元司法長官ジョンソン上院議員(トム・ウィルキンソン)から、サラットの弁護を頼まれます。

民間人なのに、軍法会議にかけられたサラット。果たして、彼女がひた隠す秘密とは?ケヴィン・クライン、エヴァン・レイチェル・ウッド、ダニー・ヒューストン、ジャスティン・ロング共演。楽しみ!
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美しき水彩画の世界

2012-09-08 20:46:01 | 展覧会
10月開催の美術展をもうひとつ。渋谷の文化村ザ・ミュージアムで開催される、「巨匠たちの英国水彩画展」です。ここで言う巨匠とは、“英国水彩画の父”と呼ばれるポール・サンドビー

アレグザンダー・カズンズ、詩人画家のウィリアム・ブレイク、ロマン主義の風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの他、19世紀後半ラファエル前派の画家たち…

ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、トーマス・ガーティン、サミュエル・パーマー、ウィリアム・ホルマン・ハント、エドワード・バーン=ジョーンズたち。

…といっても、この中で知っている名前はどのくらいあります?ポスターの絵の画家は、J・M・W・ターナー。淡く美しい色合いの風景画は、ターナーの醍醐味。風景画好きは、ターナーが大好き!

ミレイの代表作としては、『オフィーリア』(1852)や『塔の中の王子たち』(1878)があります。ロセッティは『ベアタ・ベアトリクス』(1863年頃)や『プロセルピナ』(1873~77)が有名。

そして、ブレイク。画家で詩人、版画・銅版画家。後の芸術家たちに多くの影響を与え、映画や音楽、文学などに作品が登場。晩年、病床でダンテ『神曲』の挿画(未完成)約100枚を水彩で描きました。

今回の展覧会では、英国マンチェスター大学ウィットワース美術館収蔵の18~19世紀の英国の巨匠たちの水彩画を中心とした約150点が来日。2012~2014年にかけて改修が行われています。

ターナー『ルツェルン湖の月明かり、彼方にリギ山を望む』(1841)や『旧ウェルシュ橋、シュロップシャー州シュルーズベリー』(1794)。トマス・ガーティン『ピーターバラ大聖堂の西正面』(1796~97)

ブレイク『ヨーロッパ/日の老いたる者』(1827)、ミレイ『ブラック・ブランズウィッカー』(1867)、ロセッテイ『窓辺の淑女』(1870)、サミュエル・プラウト『ヴェネツィアの運河のカプリッチョ』

アンドリュー・ニコル『北アイルランドの海岸に咲くヒナゲシとダンルース城』などなど。いつも展覧会では、油絵、テンペラなどの重厚な作品を見ていますが、本展で水彩画を堪能しましょう!楽しみ。
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NYのMet、上野に!

2012-09-07 21:45:51 | 展覧会
ニューヨークのマンハッタンにある“メトロポリタン美術館”は、世界最大級の美術館の1つ。1886年、パリでのこと。7月4日のアメリカ独立記念日を祝うために集まったアメリカ人たちによって構想。

しかし当時、建物はおろか絵画1枚もなかったそうです。4年後の1870年、セントラルパークの東側に美術館は開館します。基金による購入や、コレクターからの寄贈によって収蔵品は増えていきます。

現在、収蔵品の種類は絵画・彫刻・写真・工芸品・家具・楽器・装飾品など300万点!とても1日では見切れません。ロシアのエルミタージュ美術館には負けるかも知れませんが、やはり素晴らしい!

1990年代にミュージカルを見に、何度もNYを訪れたことがあり、そのたびにメトロポリタン美術館に行きました。懐かしいなぁ。また行きたいなぁ。でも東京、上野に来てくれるんです!

この秋、東京都美術館で開催される、「メトロポリタン美術館展 大地、海、空4000年の美への旅」がそれ。“METROPOLITAN MUSEUM of ART”は、通称“メット Met”と言います。

今回の展覧会には、絵画54点、彫刻・工芸66点、写真13点が来日。古代メソポタミア文明の工芸品から20世紀の写真まで、4000年の歴史を133点の名品で見て行くわけです。面白そう~。

その構成は、第1章:理想化された自然 第2章:自然のなかの人々 第3章:動物たち 第4章:草花と庭 第5章:カメラがとらえた自然 第6章:大地と空 第7章:水の世界 主な絵画には…

クロード・ロラン『日の出』(1646~47年頃)、レンブラント・ファン・レイン『フローラ』(1654)、ティントレット『モーセの発見』(1570年頃)、ドラクロワ『嵐の最中に眠るキリスト』(1853年頃)

ポール・ゴーガン『水浴するタヒチの女たち』(1892)、ゴッホ『糸杉』(1889)、クロード・モネ『マヌポルト(エトルタ)』(1883)、ゴッホ『歩きはじめ、ミレーに依る』(1890)

他にもミレー、フランソワ・ブーシェ、ターナー、ライスダール、ルノワール、アンリ・ルソー、エドワード・ポッパー、ルドンなどの作品も。とにかくすごい!ゴッホの『糸杉」は日本初公開。ぜひ!
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危険なファスベンダーとヴィゴ、クローネンバーグ

2012-09-05 21:28:38 | 映画
ユングとは、本名をカール・グスタフ・ユングと言い、スイスの精神科医、心理学者です。詳しくは知らなくても“ユング心理学”は聞いたことがあるかも。1875年7月26日生、1961年6月6日没。

フロイトとは、本名をジークムント・フロイトと言い、オーストリアの精神分析学者、精神科医です。フロイトは“夢判断”で有名ですね。1856年5月6日生、1939年9月23日没。

ユングとフロイトは、1900年初め出会います。1900年、フロイトは“夢判断”を発表し、それを読んだユングはフロイトの主張を支持。ユングとフロイトは、お互いに期待し敬愛していました。

1910年“国際精神分析学会”創立時、フロイトはユングを初代会長に就任させたそうです。しかし、学問的な見解の違いから次第に距離を置き、1912年決別。フロイト56歳、ユング37歳でした。

そんな史実を元に書かれたジョン・カーの原作を、クリストファー・ハンプトンが戯曲にし舞台化。ちなみにハンプトンは、「危険な関係」(88)「太陽と月に背いて」(95)「愛の落日」(02)「つぐない」(07)

「わたしの可愛い人‐シェリ」(09)などの脚本家。素晴らしい!そして自らの戯曲を映画化脚本にしたのが、「危険なメソッド」(11)。しかも監督はデヴィッド・クローネンバーグ!製作はジェレミー・トーマス。

豪華なスタッフだけでもわくわくなのに、キャストがまた素晴らしい!1904年、チューリッヒのブルクヘルツリ病院に勤める29歳の精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)。

精神分析学者フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する“談話療法”に刺激を受けていました。新しい患者ザビーナ・シュピールライン(キーラ・ナイトレイ)に、その治療法を実践することに…。

ユングはサビーナの幼少期の記憶をたどり、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功します。やがて医師と患者の関係を越えた2人は、秘密の情事を重ねるようになるのでした。

サビーナとの危険なメソッドに囚われていく、ユング。フロイトとの友情は?やがて迎える結末は?絶好調のファスベンダー、ますます渋いヴィゴ。美しき2人の男優にクラクラします。映画自体も大期待!
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