『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

文字コラージュ

2020-08-18 05:26:00 | アート
連日の熱帯夜続きなので、
どうしても眠りが浅く、
極早朝に覚醒してしまう。

朝4時頃には
明るくなっているので、
“目が覚めたら朝”
ということにしている。

毎朝のルーティンは、
台所でアイス・コーヒーを作って、
新聞を取り、
ゴミがあればゴミ出しに…
である。

きのうは、
前々から考えていた、
手習いの巻紙(障子紙)を
廃棄する前に
いちど全部拡げてみよう、
という思いを、
近所のプレオ(園芸店)の
駐車場で実行してみた。

こういう愚行は
人目のつかない早朝に限る(笑)。

都合よく、
コーンがあったので、
そこに先端を止めて、
巻紙の芯に両人差し指を突っ込んで
トイレットペーパーを回す要領で
クルクルクルと拡げてみた。

お他人様に見られたら
さぞかし奇行にも映るだろう。

でも、
やってるほうは
童心に返ったみたいに
「おっ。まだまだ行くな…」
と、けっこう
ワクワクもんである(笑)。

民報のアホ番組なら、
「車4台分の長さですッ!」
と女子アナが
叫ぶところだろう(笑)。

夏休み中の
わずか数週間のお稽古の足跡が
地層の堆積を見るように
時系列的に見てみてると
わずかながら進歩上達の跡が
見て取れた。

楷書に始まり、
途中から墨色に飽いて
顔彩の七色に変わり、
行書の週刊には
字体がうねり…と、
その変化(へんげ)の様も
面白かった。

回収は、
また端っこから
トイレットを巻き取る要領で
クルクルクルと時間をかけて
元の筒状にした。

そのまま
放(ほ)かすのも
なんだか惜しい気がしたので、
書室に戻って、
いま一度拡げてみて、
一千以上の字の中から
気に入ったものをカッターで
切り抜いた。




“貼り交ぜ屏風”のように、
「切り抜き字」を
色紙にコラージュして
唐の古文書みたいに
家族中の陰陽落款を
押しまくった。

これはこれで、
なんだか、モダンアートっぽく、
「真行草」の「草」の“遊興”として
いつか室礼に飾るのも面白かろう。





2008年に
色鉛筆で描いた
我が庭のサクランボを
顔彩で彩色し、
「2020.8」のサインに改めた。

今年も
こんな感じのサクランボが
収穫できたので、
あの時の喜びを
改めて別の絵具で
表現したかったのだと思う。

これならば、
額装したら、どなたかへ
差し上げても恥ずかしくはない。

この3月にも
Y中の同僚で
SCコーディネーターを務めてくれた
新卒のK先生に、
お気に入りだった
『水庭で遊ぶ子どもたち』
という作品を
お餞別に差し上げて
喜んで頂いた。





盛夏に狂い咲きした
庭の木瓜(ぼけ)が
さすがにこの猛暑で
冷房の効かない玄関では
萎びてしまったので、
庭に咲いていた月見草に
活け換えた。

夏の茶花は
花入れの水面が見えたほうが
涼しさを表現できるのだが、
生憎とぐらつくので
蓋をせざるを得なかった。

茶花は利休居士の
「花は野に在るやふに」
という遺訓に従い、
“投げ入れ”とし、
乾山は用いないのである。


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