『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

お見舞い

2020-08-17 03:47:00 | 頂きもの
同世代のドクターに、
10年来、クライエントを
何十人か紹介させて頂いており、
そのご返礼に恐縮にも
盆暮れにはお中元とお歳暮を
頂いている。

リサイタルにも
ご夫婦でおいで頂き、
お祝いを頂戴し、
返礼の拙い自家製CDにも
お喜び頂いた。

そんな先生が、
お盆前に過労で倒れられ、
救急搬送されたというので、
驚いて心配したが、
幸いにも、今は回復され、
自宅静養されているとの事だった。

そんな大変な時にも、
ちゃんとお心遣いを頂いたことも
勿体なく思わせて頂いた。



いつも、
拙著とCDと共に
ワープロによる令状をお送りしていたが、
今回は、書の稽古を毎日していたので、
お見舞い状として
“心を込めて”一字一句ずつ
丁寧に手書きした。

直筆文を書くのは
夏休み前の執務記録来で、
ひと月ぶりだったが、
毎日、練習していた漢字が
けっこう出てきて、
行書も適度に交えて
スラスラと書くことが出来た。

まさに、
楽器に限らず、
無駄なお稽古はない・・・
とも実感した。

また、
“書をする”という
実用的な意味をも
悟ったような気がした。

そう…。

演奏に「本番」があるように、
書においても、
これがそれなんだなぁ…
と思った。

毛筆と硬筆を
毎日、交互に稽古していたのも、
極細筆ペンでお手紙をしたためるのに
ちょうどよかった。





最近、果物を
“皮ごと喰らふ”
という事に取り組んでいる(笑)。

Eテレの『クールジャパン』の
影響なのだが、
外人さんは何処の国でも
フルーツの皮は剥かないという。

皮と実の間にこそ
果物の旨味・酸味がひそんでいて、
それを除去する日本人はオカシイ…
というのである。

言われてみれば、
魚も皮と実の間の
“皮ぎし”に脂や旨味があり、
肉も骨際が美味い。

なんと!
番組の街頭インタヴューでは、
オーストラリア人は
キーウィまで皮ごと食べた!!

あのモサモサした
毛深い皮をも苦にせず
女性もガブリとやるのである。

これには、
MCの鴻上氏も驚いていた。

でも、物は試し…である。

今日は、
冷蔵庫にあるのを
いっちょ、やってみようかと
目論んでいる。

口ん中が
ザラつくやろなぁ…
とは容易に想像がつくが…(笑)。

でも、
皮と皮ぎしの旨味…
というのも
味わってはみたい。

考えみりゃ、
野生の獣たちだって
みな皮ごと喰らってるもんなぁ…。

してみりゃ、
日本固有の果物ナイフなんつーもんは
欧米にはないんだなぁ…。

ペティ・ナイフというのはあっても、
もっぱら、ジャガイモの皮剥きや
タマネギの芯取り用だもんねぇ…。

そういや、
国産でバナナ栽培に成功した
岡山の農家では
バナナを皮ごと喰ってみせたのを
『旅サラダ』で視たことがある。



スモモは、
皮ぎしが飛び上がるほど
酸っぱかった(笑)。

スモモも桃、モモも桃、
桃も色々ある…
という言葉遊びがあった。





きのうは、
散歩がてら、
いつもの古書店巡りコースで、
近所に密集している
「ブックオフ」「ツタヤ」
「万サイ堂」を回った。

そしたら、
万サイ堂で、
マンガを買おうか
パラパラと試し読みして
検討していたら、
初めて、女店員に
「立ち読みはご遠慮ください」
と注意された。

こっちは、
タダ読みでなく、
ちゃんと買おうかどうか迷ってたのに、
なんだか、ちっとばかり
ム…とした。

見たら、
店内のあちこちに
「コロナ感染防止のため
立ち読みはご遠慮ください」
の張り紙がしてあった。

そして、
あらためて、周囲を見回したら、
普段はわんさかいる
立ち見客が全くいなくって
スカスカ状態だった。



ツタヤの古書コーナーで、
ペーパーバックの
コンビニ本で
『まんだら屋の良太』
という初めて見るのを
“引いて”きた。

かつて、
ヤフオクの黎明期に、
“背取り”をして
月商5~10万の副業を
していたことがある。

「本の背表紙を見て引く」
というのは、
業界用語で、
転売できそうなものを
買い集めることである。

子どもたちが幼い頃は、
市内と郡山の8店舗ある
ブックオフを毎月回って
100円本を500冊ほど仕入れていた。

それを、
始まったばかりのヤフオクで
一冊600円で転売していたが、
飛ぶように売れて、
発送作業に子どもたちまで
駆り出してバイト代を払っていた(笑)。

本が好きで、
本の目利きで、
あらゆるジャンルに精通してることが、
“背取り”には要る。

昭和期の『明星』や『平凡』なぞは、
600円で出しても
オークションで競り上がり、
数千円にもなって
10冊ほどで7.7万になったこともあり、
当時は笑いが止まらなかった(笑)。

しかし、我が世の春は
長続きせずに、
アマゾンの登場で
「1円古本」にやられて
あえなく500冊の在庫抱えて
転売業も倒産してしまった(笑)。

なので、
負債額は5万で
トーサンである(笑)。



『まんだら屋』は、
けっこう面白かった。

作者は、つげ義春と同世代で、
近所に住んでいて
親交もあったようだ。

だから、
雰囲気が『ガロ』っぽく、
つげ風でもあり、
所々、貸本時代の水木風でもあり、
泉昌行風でもある。

下ネタ満載の猥雑感は、
まさしく昭和風テイストで、
“こっつぁかなさ”(くだらなさ)も
昭和親爺のツボでもあった。

全巻ほしいなと思って
あれこれ見たら、
全53感で4~7万もするので、
こりゃまた、古書店を
足しげく巡って
100円本を探した方がよさそうである。









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