ウィンブルドンの
男子シングルス決勝を
ライヴで観た。
夜10時に始まって、
決着がついたのが
深夜の3時27分・・・
4時間57分もの熱戦、
「死闘」であった。
観てる方も途中、
居眠りこそしたが、
やめるにやめれず、
シンドイなぁ・・・と、
ぼやきながらも
世界トップどうしの
最高の「心技体」のぶつかり合いを
見守った。
睡魔で意識が遠のきそうになると、
手元の孫の手で
腿をピシャリと叩いて活を入れ、
ハッと目を覚まして
また見入るという繰り返しだった。
まさか、
フルセットのしかも12対12で
今年から新ルールになった
タイブレイクまでいくとは
予想だにしていなかった。
対戦後の両者インタヴューも
解説者も同意見だったが、
もうどちらが勝ち、負け、
という次元を超えて、
互いに立派に闘ったというのが
いちばんの好評であろう。
面白いものを観た、
というよりも、
すごいもんを観た、
といった感じである。
400ポイントを巡る
5時間もの闘いで
最後はほんの微差で
勝敗が決した。
37歳のフェデラーを
応援していたが、
32歳のジョコに運が傾いた。
どちらも
マッチポイントを握って、
それをものにした方が勝利した。
両者とも
子どもたちが応援にきてて、
「これから父親に戻ります・・・」
と同じコメントを言ったのは
微笑ましかった。
フェデラーは
「どうにか立っていられるけど、
リカバリーには時間がかかるかもしれない」
と、死闘の物凄さを
サラリと笑顔で言ってのけた。
その死闘の観戦に付き合った
こっちも今日一日、
リカバリーに時間がかかりそうだ(笑)。
フェデラーの基本に忠実なプレーが
随所に見られ、元テニス選手/監督として、
部活の生徒たちに教えてきたことは
間違っていなかったなぁ・・・と、
改めて思うに至った。
「アプローチ&ボレー」では
必ずネット前で一旦ストップして
正面で両足ステップをして構える
という基本をフェデラーは遵守していた。
もっとも、
走りこんでの
ランニング・ドライヴボレーは
プロの技だったが・・・。
上達を極めた生徒たちには、
最高難度の「ライジング・ショット」を
教えたことがある。
それはバウンドしたボールの
落下を待つことなく
上がりばな(ライジング)を返すという
高級技で、相手にとっては
すぐに返ってくるから
素早い対応が迫られる。
昨日のフェデラーの
バックハンドのほとんどが
ベースライン内で
ライジング処理されていて、
しかもフラット、スライス、
トップスピンと球種を使いわけていたから、
世界一のテクニシャンである。
解説者からも
「高い技術力」
という言葉が幾度も聞かれた。
相手にマッチポイントを握られても、
臆せずに“踏み込んで”いく勇気も
観るに値する“心技”であった。
相撲部屋にある「扁額」のように、
まさしく「心・技・体」が
ぶつかりあっての
最高の試合であった。
昨晩の8時からは、
ソーちゃんの
『アベマ本選/準決勝』だった。
木村九段との3局で
2-1と辛勝したが、
こちらは一局が10分ほどの
超早指し戦なので、
あっという間に終わってしまった。
来週の日曜が
糸谷八段との決勝である。
これに勝てば、
アベマ二連覇となり、
またキャリア・アップする。
今週の木曜日には
将棋連盟会長でもある
佐藤康光九段との初公式戦がある。
中2のデヴュー時の
アベマでの非公式戦では
すでに勝っている。
ワンコインの有料視聴なので
すでにチケット決済した。
ソータの将棋は、
まさに、お金出しても観る価値のある
プロとして見せる/魅せる将棋である。
毎局、全国何万人もの「観る将」たちが、
「ワンコイン以上の価値があった」
と、誰もが満足のコメントを
投稿するのが常である。
きのうは日中、
街出をして散歩がてら
ブラついてたら、
稲荷神社の隣のビルの2階に
以前からヴァイオリンやチェロが
窓際に飾られてある工房?
に思い切って訪ねてみた。
ベアガット(裸弦)があれば
買って行こうと思い、
恐る恐るビルの奥まった扉を開けたら、
作業中の女性が応対して下さり、
「すみません。
ガットは置いてないんです・・・」
と丁寧に詫びられた。
聞けば、
ご夫婦で東京から移られて
9年目だという。
いかにもジブリの
『耳にすませば』に
出てくる工房然としていて、
自分もリュート/バロックギターを
20本ほど造って売ってたんです・・・と、
自己開示したら、ハナシが盛り上がって、
延々と楽器を巡る立ち話となってしまった。
ソーセージ会社から
羊の腸を買って、
ひと晩塩出ししてから手撚(よ)りして
膠(ニカワ)で固めて
自作ガットを拵えたハナシには、
美人の奥様が目を丸くして
驚きながらも、スゴイ!… と
笑ってウケでくだすった。
あちらはプロだが、
リューティエどうし
通ずるものを感じ
ハートウォーミングな気分になった。
工房内には、
未修理のオールドが
山ほど並んでいて、
いい眺めだなぁ・・・と、
やっぱ老後はリューティエとして
生きようかなぁ・・・と、
しみじみと感じた。
夏休み中に
なんとか物置状態になってる
工房内を整理・片付けして、
あんなふうな楽器と
工具に囲まれる部屋にしたいなぁ・・・。
うん。
そうしよっと!
(人'∀'*)☆*:.。
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