『ウィンブルドン決勝』を
寝オチに備えて録画もしていたが、
リアルタイムでライヴ観戦できたので、
消去する前にハイライト・シーンを
ざっと眺めてみた。
所々にスロー・モーションが
挟まれていたので、
フェデラーのフォームを
じっくりと観察学習できた。
まるで、
『テニス・マガジン』の特集みたいだが、
テニス部顧問時代なら
ここを生徒に教えたいという
生きた教科書のような
素材感満載であった(笑)。
1 肩越しにボールを見る。
こうすることで、クローズト・スタンスがキープできる。
テイクバックは左手で引く。
左膝が十分に沈んでいる。
右膝はライジング処理で即応しているので
インパクトの瞬間に曲げ伸ばしてボールに威力をつける。
2 フォロー・スルーは一直線に、ヤジロベエのようにシンメトリックに。
左指先がピンと伸びる。
体の回転と、膝の屈伸と、背筋・大胸筋の拮抗力でボールに威力をつける。
3 返球後は、すぐに左手でラケットをグリップする。
(両手の負荷を均等にして、長時間の試合に備えている)
伸びきったフォロー・スルーの直後に、すぐに膝を沈めて返球に備える。
(185cmの大男が、直角近くまで膝を折る!)
5 時速200キロの1stサーブのリターン直前には、軽くジャンプする。
(シロートはみんな、ベタ足!)
6 インパクトの瞬間までボールを凝視する。
(ボールにプリントされた文字を見る!)
左人さし指には、ボールを指差しした後でピンと立っている。
この時の、ウィニング・ショットは、最速の144キロだった。
(ハーフ・スピンのフラット気味にラケット・ヘッドを超速で振り抜いた)
いや~、
スロー・モーションのリプレイには、
見所満載である。
部活の顧問たるには、
ただ上手い経験者だけではダメで、
こういう「見る眼」「解説力」がないと、
コーチを兼任する資格がない。
毎年、
新入生にこうした基礎を
しっかり叩き込んでいくと、
3年後には立派な上級者になり、
同時に一生もんである
美しく正しいフォームが身に付くのである。
サーヴィス練習の時に、
そばに付きっ切りで、
膝を落とさないとラケットの角で
コツンと何度も叩かれて
痛い思いをした世代もいる。
予選を5回勝って
本選に出場した子たちが何人もいたが、
いずれも、フェデラー並みに
キレイなフォームに完成していた。
***
余談だが、
さるミニコンサートで
剣道七段という方から
「先生の【構え】は、範士の域ですね」
と賞されて
「ハッ?」
と、ワケをお尋ねすると、
剣道界では、
六段「錬士」七段「教士」八段「範士」
という称号があるのだそうだ。
なので、
「教士」の方から、
剣道に例えれば自分より格が上で、
“構えに隙がない”と
演奏以外の処でお褒め頂いた(笑)。
テニスもギターも、
茶道も書道も・・・、
凡そ芸事においては
「型」というものが大事であって、
それのないものを「型なし」と言う。
「型」を体得した後に、
そこから独自のオリジナリティを創出するのが
「型破り」と言って、これが「天才」なのである。
稀代の超天才・藤井総太は、
プロデヴューした中2の時に、
すでに一万題以上もの「詰め将棋」を解いて、
自らも創ることを趣味としていた。
ご飯を食べる、日本語を話す、
というのと同じレベルで、
将棋の「型」が
“身に付いていた”からこそ、
あらゆる「型破り」な奇手が繰り出せ、
どんな相手にも対応できる
オールマイティの横綱将棋を体得した。
これは、
もの凄い練磨の果てに達する
ひとつの究極の
「型無し」の姿なのかもしれない。
おとつい、
素敵なリューティエ(楽器製作家)ご夫婦に
お目にかかり、
なんだかムクムクと製作意欲が
沸いてきたので、
この気持ちを大事にしようと
さっそく資料集めをして
製作計画を練っている。
撥弦楽器系ばかり
創ってきたので、
今度は擦弦楽器系にも
手を拡げようかとも思っている。
半隠居版『耳をすませば』である。
そーいや、あの映画でも、
爺様たちのリュートやガンバの
古楽器演奏シーンがあって
よかったなぁ・・・。
ヴァイオリン関係の
素材販売サイトを眺めていたら、
リューティエ心をくすぐるような
逸品のメープル・トラ杢(もく)や
彫刻のヘッドがあり、
素体だと数千円で入手できるので
食指が動いた。
かつては、
ヘッド職人という方がおられ、
このパーツだけを
専門に作っていた時代もあったようだ。
サイトを俯瞰して驚いたのは、
六弦ヴァイオリンや
フレット・ヴァイオリンなぞという
珍品も市販されており、
楽器の〈自由度〉が知らぬ間に
ずいぶんと拡がったようである。
なら、自分も
もっと発想を拡げて、
オリジナルの新しい古楽器(笑)を
創ってみたいなぁ・・・。
夏休み直前のこの時季、
市内のあちこちで
中学生たちのインターンシップ姿が見られ、
何処(いずこ)でも微笑ましく感じている。
教育の一環であることは無論だが、
現職の店員さんたちにとっても、
貴重な労働力でもあり、
また、「働くこと」の意味を再認識する
原点回帰の契機ともなり
刺激になることだろう。
もっとも、
時折、中学生より
使いもんにならん店員を見ることも
少なくないが・・・(笑)。
真面目、勤勉、優秀な
中学生に劣る正規社員って、
どーなのよ・・・
である(笑)。
┐(´Д`|||)┌
寝オチに備えて録画もしていたが、
リアルタイムでライヴ観戦できたので、
消去する前にハイライト・シーンを
ざっと眺めてみた。
所々にスロー・モーションが
挟まれていたので、
フェデラーのフォームを
じっくりと観察学習できた。
まるで、
『テニス・マガジン』の特集みたいだが、
テニス部顧問時代なら
ここを生徒に教えたいという
生きた教科書のような
素材感満載であった(笑)。
1 肩越しにボールを見る。
こうすることで、クローズト・スタンスがキープできる。
テイクバックは左手で引く。
左膝が十分に沈んでいる。
右膝はライジング処理で即応しているので
インパクトの瞬間に曲げ伸ばしてボールに威力をつける。
2 フォロー・スルーは一直線に、ヤジロベエのようにシンメトリックに。
左指先がピンと伸びる。
体の回転と、膝の屈伸と、背筋・大胸筋の拮抗力でボールに威力をつける。
3 返球後は、すぐに左手でラケットをグリップする。
(両手の負荷を均等にして、長時間の試合に備えている)
伸びきったフォロー・スルーの直後に、すぐに膝を沈めて返球に備える。
(185cmの大男が、直角近くまで膝を折る!)
5 時速200キロの1stサーブのリターン直前には、軽くジャンプする。
(シロートはみんな、ベタ足!)
6 インパクトの瞬間までボールを凝視する。
(ボールにプリントされた文字を見る!)
左人さし指には、ボールを指差しした後でピンと立っている。
この時の、ウィニング・ショットは、最速の144キロだった。
(ハーフ・スピンのフラット気味にラケット・ヘッドを超速で振り抜いた)
いや~、
スロー・モーションのリプレイには、
見所満載である。
部活の顧問たるには、
ただ上手い経験者だけではダメで、
こういう「見る眼」「解説力」がないと、
コーチを兼任する資格がない。
毎年、
新入生にこうした基礎を
しっかり叩き込んでいくと、
3年後には立派な上級者になり、
同時に一生もんである
美しく正しいフォームが身に付くのである。
サーヴィス練習の時に、
そばに付きっ切りで、
膝を落とさないとラケットの角で
コツンと何度も叩かれて
痛い思いをした世代もいる。
予選を5回勝って
本選に出場した子たちが何人もいたが、
いずれも、フェデラー並みに
キレイなフォームに完成していた。
***
余談だが、
さるミニコンサートで
剣道七段という方から
「先生の【構え】は、範士の域ですね」
と賞されて
「ハッ?」
と、ワケをお尋ねすると、
剣道界では、
六段「錬士」七段「教士」八段「範士」
という称号があるのだそうだ。
なので、
「教士」の方から、
剣道に例えれば自分より格が上で、
“構えに隙がない”と
演奏以外の処でお褒め頂いた(笑)。
テニスもギターも、
茶道も書道も・・・、
凡そ芸事においては
「型」というものが大事であって、
それのないものを「型なし」と言う。
「型」を体得した後に、
そこから独自のオリジナリティを創出するのが
「型破り」と言って、これが「天才」なのである。
稀代の超天才・藤井総太は、
プロデヴューした中2の時に、
すでに一万題以上もの「詰め将棋」を解いて、
自らも創ることを趣味としていた。
ご飯を食べる、日本語を話す、
というのと同じレベルで、
将棋の「型」が
“身に付いていた”からこそ、
あらゆる「型破り」な奇手が繰り出せ、
どんな相手にも対応できる
オールマイティの横綱将棋を体得した。
これは、
もの凄い練磨の果てに達する
ひとつの究極の
「型無し」の姿なのかもしれない。
おとつい、
素敵なリューティエ(楽器製作家)ご夫婦に
お目にかかり、
なんだかムクムクと製作意欲が
沸いてきたので、
この気持ちを大事にしようと
さっそく資料集めをして
製作計画を練っている。
撥弦楽器系ばかり
創ってきたので、
今度は擦弦楽器系にも
手を拡げようかとも思っている。
半隠居版『耳をすませば』である。
そーいや、あの映画でも、
爺様たちのリュートやガンバの
古楽器演奏シーンがあって
よかったなぁ・・・。
ヴァイオリン関係の
素材販売サイトを眺めていたら、
リューティエ心をくすぐるような
逸品のメープル・トラ杢(もく)や
彫刻のヘッドがあり、
素体だと数千円で入手できるので
食指が動いた。
かつては、
ヘッド職人という方がおられ、
このパーツだけを
専門に作っていた時代もあったようだ。
サイトを俯瞰して驚いたのは、
六弦ヴァイオリンや
フレット・ヴァイオリンなぞという
珍品も市販されており、
楽器の〈自由度〉が知らぬ間に
ずいぶんと拡がったようである。
なら、自分も
もっと発想を拡げて、
オリジナルの新しい古楽器(笑)を
創ってみたいなぁ・・・。
夏休み直前のこの時季、
市内のあちこちで
中学生たちのインターンシップ姿が見られ、
何処(いずこ)でも微笑ましく感じている。
教育の一環であることは無論だが、
現職の店員さんたちにとっても、
貴重な労働力でもあり、
また、「働くこと」の意味を再認識する
原点回帰の契機ともなり
刺激になることだろう。
もっとも、
時折、中学生より
使いもんにならん店員を見ることも
少なくないが・・・(笑)。
真面目、勤勉、優秀な
中学生に劣る正規社員って、
どーなのよ・・・
である(笑)。
┐(´Д`|||)┌
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