毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。
ギター仲間のN君の
クリスマス・コンサートを
米沢からレッスンに来ていたK君親子と
一緒に聴きに出かけてきた。
もう一人の井上さんという
ギタリストは、福高の後輩で、
国内のコンクールのいくつかで
優勝しているから、
そんな逸材がいたんだ、
と驚いた。
二人とも
キレイなギターの音色を
聴かせてくれて、
とてもアーティスティックな演奏だった。
帰宅したら、なんだか自分も
久しぶりにリサイタルが
やりたくなって、
プログラムだけを
ノートに書いてみた。
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Ⅰ 禁じられた遊び
アルハンブラの想い出
アランフェス
さくら変奏曲
影を慕いて
津軽のふるさと
新世界
Ⅱ インカ幻想曲
花祭り
ムーア人の踊り
セヴィリアの祭り
タンギーリョス
ファルーカ
コーヒールンバ
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このプログラムなら
いずれも弾き込んだ十八番ばかりなので、
明日にでもステージで演奏できる。
二十代には5回も
リサイタルをやったのに、
五十路過ぎたら、
面倒くさいやら、思い切りのよさが
なくなって、ちっともアグレッシヴに
攻めの姿勢がなくなってきたのが
いささか恨めしくもある。
イヴの日に
三ツ星フレンチ・レストランの
「ふくの季」から
ご馳走のクリスマス・プレゼントが届いた。
アンティパストには
モルタデッラ(mortadella)という
イタリアのエミリア・ロマーニャ州都
ボローニャで伝統的に作られているソーセージで
日本ではボローニャ・ソーセージと言われている。
庭で育てている
フヌイユとの相性もよかった。
ロティ・ド・プーレ・ド・ブルターニュは、
仄かな塩味で、鶏の旨味が十分だった。
ヴァン・ムスーにも
赤ワインにもよく合った。
ビッグで購入した
オーストラリアのブッフの肩ロースは
いつもよりも柔らかくて驚いた。
フライパンで蒸し焼きにして
2時間ほど休ませたら
見事にビアン・ロゼに仕上がった。
子どもたちがご馳走の一つと喜ぶ
ソテー・ダニョーも
クリスマスならではの
大盤振る舞いである。
カミさんは
久しぶりに肉類を
たくさん食べたので
脂中りして、今朝方
お腹を下したらしい。
かく言う自分も、
アキが10時頃
塾から帰ってきたので、
寝ていたところを起こされて、
夜食のケーキを食べさせられた。
子どもたちが誕生来、何十年も
誕生日とクリスマスだけは
ホールケーキをトーチャンが
カット&サーヴして
みんなで食べるのが
我が家の不文律になっている。
フミが二十歳になったとき
いち早く
「もう、一緒にケーキ食べなくても
いいでしょ」
と自立宣言して了承された(笑)。
爾来、友人たちや彼女と
プライベート・バースデイや
クリスマスを楽しんでいるようだ。
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この時季、
不況、不景気といいながらも
メガ・スーパーに行けば
ロブスターや鶏の丸焼き、
その他諸々の贅沢食品が
それこそ山のように陳列され、
それを毎年のように
当たり前に買っている。
そんな物の豊かな日本に住めて、
それが買える経済力があることに、
今更ながら、ありがたく思わねば
貧困な国や人々に申し訳ない。
54年間生きてきて、
いまだに飢えた経験もなく、
食べたいと思うものを
好きなように食べられてきた。
この幸せが
死ぬまで続くかどうか。
衣・食・住の充足、
それが人間としての最低限の
幸福の出発点なのだろうが、
これさえままならぬ国々や人々が
70億人を突破した地球上に
1/3近くあるのは
なんともやりきれぬことである。
忘年会、クリスマスと
連日「ごっつぉ」を前にして、
自分と人類の先行きに
思いを馳せている。
最近、「うち飲み」という
言葉があるらしいが、
37型テレビがきて以来、
すっかり「おうち劇場」化している。
寝室の足元に大画面があるので、
枕元には飲み物とお菓子、
電気毛布と羽毛布団にスッポリくるまって
好きな映画をステレオにつないだ
スピーカーからの大音声で観るのだから、
「もう、布団から出れなくなるんじゃないの」
という、カミさんの予言どおり、
すっかり「寝たきりオヤジ」になっている。
昨晩は、深夜1時まで
3時間の超大作『ローマ帝国の滅亡』を
眠くもならずに最後まで観れた。
もっとも、午前中に寒い中、
教会の大掃除で玄関の除染を
高圧洗浄機でやったので、
体が冷えて鼻風邪になってしまい、
2時間も午睡した。
その後、教会で4時から9時まで
謝年会に出て、帰ってから
すぐに風呂に入って、
「おうち劇場」を開始した。
これは1964年の映画だが、
8.000人のエキストラを動員したもので、
久々にソフィア・ローレンの
妖艶な美しさには魅了された。
彼女は、この時、32歳。
現在、78歳で健在のようだ。
ローマ時代の格闘シーンは
入り乱れての肉弾戦なので、
あまり観ていて血沸き肉踊る
という感じにはならない。
これは、珍しい
ノルウェーのレジスタンスものだったが、
いまひとつハリウッドのような
派手な面白みがなく
退屈なものだった。
BSで録画したこれは、
どうしようもなく下らないもので、
ケータイ小説が原作らしいが、
コメディにしても笑えないほど
低級な作品で、さすがにアタマの
30分観て、観る価値なし、と
ハードディスクから削除した。
こんな駄作でも、レヴューでは
案外に面白い、という評が少なくないので、
世人の笑いの程度の低さには
アタマを傾げざるをえない。
今日から
クリスマス寒波が
やってくるという。
たしかに
朝方の冷え込みは
零下5度にもなって
玄関前の水溜りが
コチコチに凍っていた。
飯坂学習センターで
朗読CDを10枚ばかり
借りてきたが、
夏には涼しげな裸婦の彫塑も
この季節ばかりは
毛糸のズロースでも
履かせてやりたくなる。
ネットの「価格.COM」で
最安値だった37型の
ビエラを41.000円で
購入した。
数年前に、居間用に
カミさんのボーナスで買った
40型のブラビアが
13万ほどだったので、
ずいぶんと割安感がある。
寝室のベッドの足元に
設置したが、さすがに
大画面で見ごたえがある。
これまで20年前に京都で買った
29型のブラウン管のものを見ていたので、
文字がつぶれて読めなかったのが、
液晶ハイビジョンになって、
報道番組内のフリップの
小文字まで読めるので
その鮮明さには驚いている。
ただ、お気に入りのDVDや
古いビデオを見てみたら、
ハイビジョンで作られたものでないので、
拡大された分、画像が荒くなって
見栄えがよくなかった。
やはり、現代のブルーレイのような
超高解像度で記録されたソフトでないと、
ハイビジョン画面の威力が
発揮しないのかもしれない。
BSでの古い映画を
ハイビジョンHDDレコーダーで
録画しても、同様に
粗い画面になるので
ちょっとガッカリした。
今日から冬休みなので、
ゲオやツタヤで
映画を借りてきて、
ステレオ大音声にして、
「お家で劇場気分」を
楽しもうかと思っている。