気慰み

近しい同僚の訃報で
虚ろな気分でいるが、
気慰みにBSで録りためた
映画を観ていた。

『ダーク・シャドウ』は
パンパイア物だが
たいして面白くもなかった。





『死刑台のエレベーター』は、
58年公開の同名のフランス映画を
リメイクしたもので、
まあまあのストーリー展開であった。

ただ、観たばかりなのに
エンディングを忘れてしまったので、
さほど印象的でなかったのだろう。

訃報

先日、仕事から帰ったら、
同僚のN先生が亡くなられた･･･
というメールが届いていて、
あまりに突然のことで、
言葉を失ってしまった。

先月のカンファレンスで
お会いしたのが最後だったなんて
思いもよらないことだった。

ここの処、顔色もよく
笑顔もあり、元気オーラが出ていたので、
ずいぶん良くなられてきたなと、
安心していた矢先だったので
ショックだった。

自分も梅雨に入ってから
日照時間や気温・湿度の
ストレスで調子があまりすぐれず、
やや鬱っぽくある。

O高は今、
先生方も、生徒たちも、
驚きと悲しみに打ちひしがれ
沈んでいる。

私もカウンセラーとして
すぐ側にいながら、
何のお力にもなれなかったことを
悔いている。

亡くなられたN先生の
やさしげな笑顔と、
「すみません･･･」
と申し訳なさげに
謝っている姿が
脳裏に思い浮かぶ。

それにしても、
憎むべきは
原発事故である。

出来うることなら、
なんとか仇を討ってやりたい
気持ちである。


　散るさくら
　　残るさくらも
　　　散るさくら

という、良寛和尚の
辞世の句がある。

生き残っている私たちも
やがては向こうへ行くが、
散るその時が来るまで、
今しばらくは
咲いていようと思う。

N先生は、
O高の生徒たちと、
私たちを見守ってくださる
御霊（みたま）様になられたのだ
と信じて、これから
ご祈念していきたい。

昭和邦画

BS録画で
『社長漫遊記』を観た。

63年東宝作品である。

コメディーであるが、
森繁はじめ三木のり平らのギャグは、
今ではお寒い感がして
とても見ていられるものでなかった。

途中から音出し倍速でとばして
読書傍らの鑑賞になった。

故・小林桂樹がまだ若造で、
驚いたのは、ホステス役の
故・塩沢ときが若くて
色っぽいのである。

後年のあのぶっ飛んだ
ヘアースタイルの厚顔オバサンに
なろうとは想像がつかない
まともな感じだった。



これは75年の作品で
健さんが主演である。

故・宇津井健も若々しく
キリリとした精悍さで
主役の向こうを張っている。

邦画界のスター勢ぞろいだが、
岩城滉一や小林稔侍といった名前が、
クレジットでは、まだ、
その他大勢扱いされていた。

みをつくし料理長

料理物の時代劇ドラマで
面白そうだったので
録画して見てみたが、
2012年に前編を放映したようで、
それを見ていないので
なんだかよく解らず、
ドラマとしてもいま一つだった。

北川景子という女優を
初めて知ったが、
関西弁を喋る主人公なので
関西人を使ったようである。

土曜は寅さん

毎週、土曜の夜に
『男はつらいよ』が
放映されている。

全シリーズを
ビデオで持っているので、
いつでも見れるのだが、
やはり録画して
キレイな画像で見てしまう。

中には、
あまり面白くなかった作品もあるが、
それでも、「とらや」での
身内のゴタゴタなどの
ディテールは楽しめる。



渥美清はじめ、
おいちゃん、おばちゃん、
タコ社長、御前様･･･と、
みんな故人になってしまい、
この作品も遠い過去のものに
なってしまった感がある。

大原麗子は
二度もヒロインとして
登場しているが、
彼女もまた故人になった。