毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。
1957年生まれの57歳なので、
今年は「57」続きである。
50代に突入した時は、
いささか胸に来るものがあったが、
同い歳の同僚の先生から
こういうプレートをいただいて
いくらか慰められた。
なるほど、
樹木であれば、
さほどに老木ということも
あるまいが・・・。
人間も歳をとると、
枯れて「枯淡の境地」という
聖なるゾーンに入ることが
出来るというが・・・。
まだまだ自分は
生臭く、とてもその境地には
達していない。
それでも、
音楽と真摯に向き合って
その世界に没入している時は、
俗世間の瑣末なことから解放され
しばし純粋なイデーの世界に
浸ることができる。
だから、生活レベルで
嫌な事があると、
楽譜の世界、音の世界に
逃避することにしている。
そこだけは、
誰にも邪魔されない
純粋な「美」の世界がある。
初秋の頃に注文していた
パコの2010年の
スペインでのライヴCDが
誕生日の前日に
アメリカから届いた。
亡くなる3年前のライヴ録音だが、
パコの元気な声と
溌溂とした演奏が記録されている。
外盤なので
パコのスペイン語のコメントが
英訳してあるが、その中に、
「ライヴでは時折、間違うこともあるが、
それ以上に、アドレナリンが出て
スタジオ演奏では起こりえない
パフォーマンスが生まれる、
奏者も聴衆もそれ故に
完璧な音楽に近づける」
という。
なるほど、
ライヴの中でノッてくると、
自分の実力以上のものが
表現されることがある。
でも、それは、
過酷な陰練があってこそであるが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/bf/caa4d3dbbfbc94194bb6831ad3744728.png)
パコは66歳で亡くなったが、
果たして、その年齢に達して
彼の「枯淡の境地」に
すこしでも近づけるかが、
ギタリストとしての
自分のライフ・テーマである。
クリスマス2週間前になったので、
玄関をオナメントで飾った。
子どもたちが生まれてから
ちょっとずつ買い足してきたものが
ダンボール2箱分ほどある。
毎年、その中から
いくつかのアイテムを選んで
飾っているが、子どもたちが
大きくなってからは、
年々、シンプルになっている。
このミニサンタと
ミニ・ファニチャーのセットだけは、
フミ(長男)が生まれて来、
ずっと飾っている。
トボケた愛嬌があって
可愛らしい。
O高のカウンセリング室にも
少しだけ飾ってみた。
女生徒が見て、
「あ、ジェリーだ!」
と喜んでいた。
前日に雪が降ったので、
吾妻小富士が
クッキリと「ミニ富士山」の
ような稜線を見せている。
大学時代、
地質学の八島教授が、
「小富士の『小(こ)』なんて
よけいなのついてますが・・・」
と言って教室を湧かせたのを
思い出した。
こうなると
モモリンの雪ウサギも
すっぽり消えてしまう。
昨日、
ヤフオクで880円で落札した
ドレスウォッチの替えバンドが
到着したので、
さっそく白い文字盤には白を
金色の文字盤には黄色にと
着せ替えてみた。
これで
ほぼ10種類のカラーが揃ったので、
10種類のジャケットと
10種類のドレスシャツで
理論的には10×10×10通りの
コーデができる。
これに約30本のネクタイを
組み合わせると、
さらにその30倍の
バリエーションが可能になるが、
実際はアウト・オブ・センスの
バッド・コーディネーションも
あることだろう。
ついでに
ヤフオクで500円で
1セントを模った
ボタンカバーなるものも
落札してみた。
これは、
シャツの袖口のボタンに
パチンとはめると
なかなかトラッドな印象になる。
胸元のVゾーンを描くだけでなく、
チラリとしか見えない袖口アイテムが
カフリンクスだけでなく、
こんな紳士小物まであるのだと
感心した。
「お洒落道」も
なかなか深くて面白い。
ラペルピンもそれに合わせて
フィリピンの本物の銀貨を
自作してみた。
毎月、
夢分析に来られている
元同僚の先生から
誕生祝いのお花を頂戴した。
ちょうどクリスマス前に
ぴったりの赤いシクラメンで、
カウセリング室が
はんなりと華やいだ雰囲気になった。
先月は、
修学旅行の京都のお土産に
柘植(つげ)の耳掻きを
買ってきて下さった。
十年近く京都に
在住していたので、
久しぶりの京風の手工芸品に
懐かしさを感じた。
その昔、
今は亡き祖母に、
柘植の櫛を土産に
お盆帰省したことを思い出した。
奇しくも、誕生日に
初雪らしい雪が降って
ロマンチックな
ホワイト・バースデイになった。
土曜は自宅勤務日?
なので、朝から
ギターレッスンと
カウンセリングが
3件入っていて、
バースデイ・ケーキに
キャンドルが灯せたのは
夜の9時半だった。
結婚してから30年、
毎年、カミさんが
自分がいちばん
食べたいケーキを
買ってきてくれる(笑)。
カミさんの誕生日には、
私がいちばん食べたいのを買う。
最近では、お互い
プレートには孫の名前と言って、
50代の端数だけローソクを
もらってくる。
つい数年前までは、
子どもたち三人も食卓に並び、
誰かの誕生日ごとに
ビンゴゲームをやって
景品をめぐって泣いたり笑ったり
していたが、とうとう、
カミさんと二人きりになってしまった。
そういや、
結婚30周年は
「真珠婚式」というようだ。
お互い、
結婚記念日も知らないし、
「何婚式」などにも
まったく興味がない
シラケ夫婦である。
┐(´ー`)┌
去年は、珍しく
カミさんがネクタイを
プレゼントしてくれた。
タイピンは、
3年間カウンセリングをした
可愛い女子高生が、
卒業のときに
プレゼントしてくれた
自作の「七宝焼」のもの。
どちらも大切にしている。
今年の自分への誕プレである
自作のラペル・スワロフスキーと
合わせてみた。
『王様の仕立て屋』によれば、
紳士の装いは、このVゾーンに
エレガンテを表現しなくてはならない
というが、未だに恥ずかしくて
ポケットチーフが挿せない。